不動之構(ふどうのかまえ)

英信流や夢想神伝流を嗜まれる方なら御存知のこの構え
不動之構
修心流居合術兵法ではこの構えを“不動之構(ふどうのかまえ)”と呼んでいます。

この構えは中伝立膝之形の中でしばしば見られるもので、写真のような形は一瞬しか見られません。
この不動之構、案外ぞんざいにされがちで、この構えの意味や理合を御存知の方は、今では少なくなっているのではないかと思うほどです。
他者の演武を見ると、肘や手首を曲げた状態で、小さくさっとこの形を一瞬とられる方が多く、何も知らない者から見ると、小さく動く分、所作は速く見えるものですが、実戦においては間違った速さであり、容易に第三者に腕を掴まれ崩されてしまいます。

私が英信流修業時代に教わったのは、柄を取りに行く左手に自然と柄が当り、パチン!と大きな音が鳴るような腕捌きでした。
静けさの中で響くこのパチン!と言う音は、演武大会においても審判の眼を惹き、観客からも静かな歓声があがったものです。

見た目にもカッコいい!
大会でも上位を狙える!

でも、これもまた実戦においては無意味な腕捌きなのです。
今の私の不動之構は一切音が鳴りません。非常に静かなものです。
人に見せるための居合ではないので、それで良いのです。
また、それが理に適っているのです。

ここでは詳細を記しませんが、稽古にあしげく通う門弟達は、その意味を知り、その捌きを求め、今夜も稽古に集中していました。
凡そ40分間程でしょうか。ひたすらこの不動之構ばかりを今夜は徹底して稽古させました。
刀を頭上に掲げる。ただそれだけの所作に40分。それでも完全に会得はできません。
非常に難しい。
だからこそ居合は奥が深く、探求し甲斐があるのです。

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不動之構(連写)
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不動之構

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