越後國住野口貞晃作之 昭和甲寅年十月日

越後國住野口貞晃作之 昭和甲寅年十月日
– Echigo no kuni ju Noguchi Sadaaki –
 
 
本名、野口晃一。昭和4年生まれ。新潟県南魚沼郡塩沢町住。渡辺貞次刀匠に鍛法を学ぶ。全日本刀匠会会員。 新作名刀展入選多数。
 
元先の幅差程好く、中切先やや延びごころ。地鉄は小板目柾流れ、細かな地景入り少しく肌立つ。刃文は直刃調に馬の歯の如き互ノ目を焼き、足、葉入り、打除風や二重刃風の刃交え、細かな砂流金筋入る。帽子は大きく掃き掛けなが直ぐ調に先丸く返る。
 
附属の拵は廉価な吹付け塗装による石目塗りではない乾漆による石目塗り。鯉口内部は傷み無く綺麗な状態。柄にやや遊びが見られるが、これは後に鐔の交換によって若干目釘孔がずれたためによるもの。はばきの台尻を削って調整し、薄い添え木を貼れば問題無し。
手元重心でバランスが良く、居合や試斬等の武用刀としてもお薦めの一刀です。
 
裸身重量943グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,249グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
元先の幅差程好く開いて中切先。区より少し上から反り始める先反り姿。地鉄は杢目肌良く練れて詰み、刃文は匂口明るい互ノ目乱れに互ノ目丁字交じり、焼頭に葉や足入り、細かな砂流金筋入る。帽子は表裏共に乱れ込み先丸く返る。戦が多かった時分の作品故に、小さな鍛錬疵はあるものの、研磨代を捻出する価値はある一刀です。
 
附属の半太刀拵は切羽一枚に至る迄すり替えられることなく伝来してきた完全なるうぶ品。鞘に傷みも殆ど無く、非常に状態が良いので、審査を受審すれば特別保存刀装指定を受けるものと思われる。
鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスがとても良く、柄にがたつきは一切無い。経年劣化に伴い、鯉口の口金が緩んでいるが、古式通り膠で止めれば問題無し。
 
裸身重量556グラム。  拵に納めて鞘を払った重量864グラム。
 
 
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無銘

無銘
– Mumei –
 
 
反り浅く、元先の幅差開き、中切先延びごころ。地鉄は小板目杢交じりでよく練れて柾流れ、地沸ついて地景入り、刃文は直刃調に互ノ目足交え、物打から先は互ノ目が顕著に見られ、刃中には砂流が看取され、帽子は直ぐに先丸く返る。
 
附属の拵はオリジナルの物ですが、現状では柄にがたつきが見られます。鞘から払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、扱い易さを感じさせる一刀です。
※柄のガタツキ直しは5,500円(税込)にて承っております。
 
裸身重量714グラム。  拵に納めて鞘を払った重量997グラム。
 
 
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肥前國住近江大掾藤原忠廣

肥前國住近江大掾藤原忠廣
– Hizen no kuni ju Omi Daijo Fujiwara Tadahiro –
 
 
元先の幅差開き、反り気持ち深目。地鉄は小板目よく練れて詰み、少しく肌立ちごころ。刃文は匂口潤む所と締まるところが混在した直刃で、刃中には小足が入り、打除も見られ、帽子は直ぐに先丸く返る。
当然ながら銘は感心できませんので、無銘の刀としてお求め頂ければと思います。手元重心でバランスが良く、附属の拵の柄にはがたつきもありませんし、鐔鳴りもあまりしませんので、偽銘にだけ目を瞑れば非常にお買い得な一刀かと存じます。
※現状では鞘の棟方に僅かな隙間が見られます。
 
裸身重量776グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,079グラム。
 
 
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肥前國吉廣 庚申年十二月日

肥前國吉廣 庚申年十二月日
– Hizen no kuni Yoshihiro –
 
 
本名、福田良一。現代刀では同じく九州の福岡に同銘で瀬戸吉廣刀匠(無鑑査)が居り、刀剣店の解説ではしばしば両者が混同されているので要注意。
本刀は上述の通り、福田良一吉廣による作品。元先の幅差頃好く開いて中切先。反りも程好く、地鉄は小板目良く詰み、所々肌立ち、刃文は匂口沈みごころの互ノ目乱れで、一際長い金筋が見られ、刃縁には長い砂流と金筋がかかる。帽子はフクラで一つ互ノ目を焼き込み、先丸く返る。
白鞘の柄に納めた状態での重心は、刀身の中央辺り。現状では全体に刃引きされています。刃付研磨等お気軽に御相談下さい。
 
裸身重量833グラム。
 
 
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無銘

無銘
– Mumei –
 
 
元先の幅差頃好く開いて中切先。反り浅目。地鉄は小板目肌柾交じりでよく練れて少しく肌立ち、刃文は直ぐに焼き出し、互ノ目を連ね、全体的に互ノ目を2つ一組にその間に単独の互ノ目を焼いた感じで、谷には足が入り、尖りごころの刃も交じり、帽子は直ぐに砂流かかって先丸く返る。
手元重心でバランスが良く、扱いの良さを感じさせる一刀です。製作年代を茎の長さ等から江戸後期と表記しましたが、稀に江戸前期の作品でも茎が長目の物がございますので、製作年代は江戸前期迄遡るかもしれません。
 
附属の拵はオリジナルの古い物で、柄に僅かに遊びがありますが、薄い経木を刃方に貼れば遊びは無くなります。ご自身で出来ない場合は当店に御用命下さい。※5,500円(税込)
 
お求め易い価格でご紹介致しますが、研磨するだけの価値を充分に持つ一刀ですので、余力が有る方は是非とも研磨を御用命下さい。
 
裸身重量850グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,156グラム。
 
 
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鐔13点掲載いたしました。

鐔13点掲載いたしました。

陸奥白川住固山宗俊 文久三年八月日

陸奥白川住固山宗俊 文久三年八月日
– Mutsu Shirakawa ju Koyama Munetoshi –
 
 
江戸時代後期、幕末の名工、固山宗次の一族、宗俊の堂々たる作品です。宗俊はその名が示す通り、幕末の名工、固山宗次の一族で、奥州白川に住して槌を振るいました。
銘鑑によると奥州白川に同名で二代おり、本作はその年紀より二代宗俊の作と鑑せられます。
宗俊の通称は「伊三郎」で、「白龍子」と号していました。作刀していた期間は、1854~1868年(嘉永7年~慶応年間)であったと考えられています。明治の廃刀令等、時の流れに影響され、刀剣鍛錬を断念せざるを得なくなったことは非常に惜しまれ、明治21年に53歳で亡くなった都合もあって、現存作は少なく、いずれの作品も貴重な遺作と言えます。
作風は、茎の仕立や銘振りなど、全てが宗次の刀に似ており、小板目がよく詰んだ綺麗な地鉄に、刃文は互の目丁子を焼き、やや小沸が付くのが特徴です。
 
この刀は元先の幅差が頃好く開き、切先やや延びごころ。反りやや浅目で茎は長く、重ね厚く頑丈な造り込み。地鉄は固山宗次によく似て小板目肌よく練れて地沸が付き、地景細かに入って精美なることこの上無し。刃文は互の目で焼き出し、明るく冴え、匂口は締りごころながらもふわりとした柔らかさを感じさせ、刃中には足が頻りに入り、帽子は横手で互ノ目を焼き込み、焼きたっぷりと、直ぐに先丸く返る。
堂々たる剛刀でありながら、全体のバランスが頗る優れて美しく、地刃共に一点の破綻もなく焼き上げているその技量の高さには、流石に幕末の名工、宗次一族の卓尾を飾る刀工であると畏敬の念を感じさせ、これだけの重ね厚い剛刀でありながら、手元重心で扱い良さを感じずには居られない。当に宗俊の高い技術力を余すところなく示した名品中の名品。茎の状態も茎千両の言葉に相応しい抜群の状態を保っています。
 
附属の拵は保存状態が頗る良く、大きな鐺と蜘蛛の巣を題材にした金具が眼を惹くと共に印象深く、切羽一枚に至るまですり替えられること無く、本刀と共に伝来してきた逸品です。
 
裸身重量1,013グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,420グラム。
 
 
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津田越前守助廣 延宝二二八月日

津田越前守助廣 延宝二二八月日
– Tsuda Echizen no kami Sukehiro –
 
 
平造庵棟。地鉄は小板目肌よく練れて少しく肌立ち、地景入る。刃文は匂口明るく締まった直刃で、帽子は直ぐに丸く返っており、これと言った鍛錬疵は無いため、研磨を施す価値は充分あります。
当然のことながら助廣銘に関しては首肯できませんが、江戸時代には本物の助廣として相当大切にされてきた様子が、附属する藍鮫研出刻鞘や、元来は金または銀の着せであったはばきから窺えます。鞘は栗形と角製鐺が欠落しているだけで、他は傷みが無く頗る健全。銘を潰して無銘にし、鞘を修理して新たに出鮫の柄前を誂えて蘇らせたい一刀です。
 
裸身重量167グラム。
 
 
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肥後國住赤松太郎兼裕作 丁酉年初春

肥後國住赤松太郎兼裕作 丁酉年初春
– Higo no kuni ju Akamatsu Taro Kanehiro –
 
 
兼裕は本名を木村馨と言い、熊本県八代市に住しています。赤松太郎一派は父、木村兼重に長男兼定(刀匠名兼嗣)、次男兼弘(刀匠名兼照)、三男馨(刀匠名兼裕)がおり、更に兼嗣刀匠には長男光宏(刀匠名兼光)、次男の安宏(刀匠名兼幸)がいます。一族皆上手であり、新作刀展での入選、入賞等、多数の実績を誇っています。
 
この脇指は身幅広く豪壮で、反り程好くつき、赤松太郎一派の御家芸である互ノ目丁字乱れを焼き上げた作品。地鉄は小板目肌が良く練れて詰み、細かな地景入り、刃文は匂口明るく冴え、足盛んに入り、帽子は乱れこんで先丸く、返りにも細かな乱れを見せています。
 
附属の拵は鞘に小さな凹みが見られるも、鑑賞用として愛玩された品故に、鯉口内部も綺麗で未使用の状態。金具周りは全て時代物が用いられ、本拵を誂えるに当たっては、42ミリ近い大きな縁頭を探すのに苦労したことでしょう。
 
裸身重量629グラム。  拵に納めて鞘を払った重量951グラム。
 
 
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