修心館 本部道場定例稽古 2016.08.07

前日の豊中道場の稽古同様に、初伝形“前敵”のみを抜かせる。

その後二人一組での身体の使い方確認稽古。

指導すると共に毎回新たな発見があるもので、納刀時の刀の棟を載せる左腕の位置について、明確な場所の限定を指示できるようになった。

先人達が残した形の意味を探るのは楽しい。

修心館 大阪豊中岡町道場定例稽古

北京への直伝稽古や、東京道場への指導、そして収録と、三週続けて直接指導ができなかった豊中道場。
昨夜は四週ぶりに指導に行きました。

留守を守ってくれた柳原君には感謝。

さて、近頃は専ら基礎を大切にと考えるようになった私は、昨夜の稽古では初伝居合形一本目“前敵”のみを抜かせ、後は身体の使い方を二人一組で稽古させました。

稽古法は独特なものなのでここには記しませんが、傍から見ると、居合の道場なのか、合気道や体術の道場なのか困惑するものと思います。

門弟達には身体のとある部分の使い方をとにかく身につけてもらいたいのです。
教授する中でその動きが居合形の中でどのように活かされるのかを実践して示します。

例えば…

“附込”と言う形で解説するなら、一人に両腕を抑えさせ、もう一人に右足を抑えさせ、更にもう一人に鞘尻を抑えさせ、この三人の抑えを崩しながら、形通りに一歩下がって抜刀すると言ったものです。

私の居合理論は、“常に敵は独りではない”、正しい身体捌きができていれば、数人がかりで抑えられても形通りに動けると言うものです。
門弟達は理論を頭では把握できていても、それを体現できないもどかしさと戦っていました。

居合とは… “自分自身(身体)との格闘”なのです。
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日本刀を欲しがる外国人の予算に驚く

FACEBOOKを通じて時折外国人から日本刀を欲しいので世話してもらえないかという問い合わせがきます。
英語を話すことができない私は、忙しい時間を縫って翻訳ソフトを使い返信するのですが…

予算は?

と尋ねると、なんと100ドルなんて返事が返ってきました。
日本円にして約1万円。
それを聞いた瞬間、私は心の中でこう叫んだ。

「舐めとんのか?」

本人に悪気はないのかもしれない。これが発展途上の貧しい国の人ならまだしも、アメリカに住む人が言うのだから驚いた。
この人には常識がないのか??
1万円という予算では、居合稽古用の模擬刀ですら購入できません。

安く、良い刀が欲しいと言う思いは誰もが持っているものと思いますが、流石に1万円はね…

問い合わせてきた彼には、

「あなたの提示する金額は、日本刀を冒涜するものだ。」

と説教をしましたが、翻訳ソフトがどこまでまともに翻訳できているのかもわからず…

こうした非常識な相談は、真摯に相談に乗ろうとした者の気持ちをも踏みにじる行為だと思います。
やめていただきたい。

刃筋確認

ここのところ滅多に斬らないようになっていたものですから、先日久し振りに刃筋確認の稽古を一人で行いました。
過剰に身体が動いているようで、いつもの斬りとは違和感を感じます。
斬ることばかりにやっけになるのは武術としての本質から離れてしまいますが、程々に刃筋確認の稽古も必要ですね。

本部道場定例稽古(2016.08.04)

初伝形全十一本を柳原君指導のもと行う。

形稽古の後は抜付の稽古を私の指導の下行いました。
詳細は記しませんが、抜付の極意を学ぶ稽古です。
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こうして二人一組で確認稽古を行い、正しい抜付での身体捌きが出来ていれば押さえ込みまでを。
出来なかった場合には変化に応じて別の決め業までを稽古してもらいました。

今夜の稽古で体現できずとも、学ぶことは非常に深かったものと思います。

収録最終日

7月31日、午前中に音声の収録を済ませ、東京へ移動。
浅草雷門

夜の六本木にて最後の撮影。
流石に街中を刀を帯びて歩くわけにはいきませんので、単に紋付袴姿で六本木の街を闊歩。

その後スタッフと打ち上げ。
数日間留守になり、美術刀剣 刀心のお客様には御迷惑をおかけしましたが、おかげさまで良いVTRが撮影できたものと思います。

桐生市での収録二日目

前日に引き続き朝から収録。
この日は不動瀧を訪ねました。
不動瀧にて

不動瀧にて

不動瀧にて
今回の収録をお手伝い下さった修心流居合術兵法アメリカシアトル稽古会代表の尾中氏。

夜は工藤将成刀匠の鍛錬場にて、日本刀鍛錬の様子と畳表試斬を撮影。
工藤将成刀匠

ホテルに戻ると結構な時間になっていました。

桐生市での収録初日

7月29日、ドイツから来日したスタッフと共に、桐生市にある彦部屋敷にて撮影を開始。
彦部屋敷
古き良き日本家屋がそのまま保存されている素敵なロケ地です。

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昼食は工藤将成刀匠の案内でラーメン。
昨夜に引き続き、ローカーボ生活中の私には大ダメージではありましたが…
折角の機会なので美味しく頂戴しました。
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その後将成刀匠の鍛刀場を訪ね、
m

更にその後鳳仙寺にて収録。
鐘

鳳泉寺山門
この山門は安土桃山時代に造られたそうです。

鳳仙寺山門からの眺め1

鳳仙寺山門からの眺め2
山門に登らせていただきましたが、高所恐怖症の私には長時間そこにいることが耐えられず、スタッフを残したまま逸早く降りました。

夜、再び彦部屋敷に戻って撮影を続ける。
工藤将成刀匠と
工藤将成刀匠と

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この甲冑を身にまとうのは何年振りだろうか…
比較すること自体が憚られるものの、やはり実戦を想定して造られた本歌甲冑には、ここのメーカーの現代甲冑は遠く及ばずといった感じが否めない。

汗だくになっての撮影だったので、ホテルに戻るなり籠手や襦袢を干して就寝。
ホテルにて籠手を干す

群馬桐生市

7月28日より収録のため群馬県桐生市に入りました。

夜に桐生に到着し、現地で藤安将平一門である工藤将成刀匠と一緒に、桐生の名物であるひもかわ(うどん)を頂きました。
ローカーボ(糖質制限)生活中の私にとっては天敵であるうどんですが、折角の機会なので美味しく頂戴しました。

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