前日の豊中道場の稽古同様に、初伝形“前敵”のみを抜かせる。
その後二人一組での身体の使い方確認稽古。
指導すると共に毎回新たな発見があるもので、納刀時の刀の棟を載せる左腕の位置について、明確な場所の限定を指示できるようになった。
先人達が残した形の意味を探るのは楽しい。
TEL.072-759-6529
〒666-0004 兵庫県川西市荻原三丁目一番十六号
前日の豊中道場の稽古同様に、初伝形“前敵”のみを抜かせる。
その後二人一組での身体の使い方確認稽古。
指導すると共に毎回新たな発見があるもので、納刀時の刀の棟を載せる左腕の位置について、明確な場所の限定を指示できるようになった。
先人達が残した形の意味を探るのは楽しい。
北京への直伝稽古や、東京道場への指導、そして収録と、三週続けて直接指導ができなかった豊中道場。
昨夜は四週ぶりに指導に行きました。
留守を守ってくれた柳原君には感謝。
さて、近頃は専ら基礎を大切にと考えるようになった私は、昨夜の稽古では初伝居合形一本目“前敵”のみを抜かせ、後は身体の使い方を二人一組で稽古させました。
稽古法は独特なものなのでここには記しませんが、傍から見ると、居合の道場なのか、合気道や体術の道場なのか困惑するものと思います。
門弟達には身体のとある部分の使い方をとにかく身につけてもらいたいのです。
教授する中でその動きが居合形の中でどのように活かされるのかを実践して示します。
例えば…
“附込”と言う形で解説するなら、一人に両腕を抑えさせ、もう一人に右足を抑えさせ、更にもう一人に鞘尻を抑えさせ、この三人の抑えを崩しながら、形通りに一歩下がって抜刀すると言ったものです。
私の居合理論は、“常に敵は独りではない”、正しい身体捌きができていれば、数人がかりで抑えられても形通りに動けると言うものです。
門弟達は理論を頭では把握できていても、それを体現できないもどかしさと戦っていました。
FACEBOOKを通じて時折外国人から日本刀を欲しいので世話してもらえないかという問い合わせがきます。
英語を話すことができない私は、忙しい時間を縫って翻訳ソフトを使い返信するのですが…
予算は?
と尋ねると、なんと100ドルなんて返事が返ってきました。
日本円にして約1万円。
それを聞いた瞬間、私は心の中でこう叫んだ。
「舐めとんのか?」
本人に悪気はないのかもしれない。これが発展途上の貧しい国の人ならまだしも、アメリカに住む人が言うのだから驚いた。
この人には常識がないのか??
1万円という予算では、居合稽古用の模擬刀ですら購入できません。
安く、良い刀が欲しいと言う思いは誰もが持っているものと思いますが、流石に1万円はね…
問い合わせてきた彼には、
「あなたの提示する金額は、日本刀を冒涜するものだ。」
と説教をしましたが、翻訳ソフトがどこまでまともに翻訳できているのかもわからず…
こうした非常識な相談は、真摯に相談に乗ろうとした者の気持ちをも踏みにじる行為だと思います。
やめていただきたい。
ここのところ滅多に斬らないようになっていたものですから、先日久し振りに刃筋確認の稽古を一人で行いました。
過剰に身体が動いているようで、いつもの斬りとは違和感を感じます。
斬ることばかりにやっけになるのは武術としての本質から離れてしまいますが、程々に刃筋確認の稽古も必要ですね。