活きた形を身につける ~中伝形 浮雲~

単独で形稽古を行う居合形。
やもすれば単なる踊りになりがちです。
活きた形を身につけるには、形の想定をしっかりと頭に叩き込み、受けを置いて実際に業をかけることが必要となります。

 

例えば英信流で言うなら「浮雲」と呼ばれる形。道場や先生方、また、名を変えた夢想神伝流などを見るに、同じ形なのに同じ形に見えないですよね。

 

それはなぜか?

 

実際に受けを置いての稽古をせず、単独での形稽古ばかりをしていたからだと私は考えています。
同じ業でも、相手の位置や手足の角度によっては確かに業の所作は変わってきますが、想定が同じであれば形が変化するはずがありません。

 

今回の動画の後半では、中伝居合形「浮雲」の稽古風景を御紹介しています。
この動画を通じて修心流居合術兵法(旧称 無双直伝英信流町井派)にご興味を持って頂き、その名を知って頂ければ幸いです。

脇指 丹後守藤原弘幸 ~堀川國廣門の俊英刀工~

脇指 丹後守藤原弘幸 ~堀川國廣門の俊英刀工~

脇指 丹後守藤原弘幸 ~堀川國廣門の俊英刀工~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/337/00.html

 

堀川國廣の門人で清水の姓を名乗り、初め弘幸と銘しますが、慶長末年に丹後守を受領後には広幸と改めたと伝えられます。作品は刀よりも比較的脇差・短刀が多く、國廣一門の中でも片切刃造りや古色ある彫物、直刃を好んで作刀しており、鑢目が筋違いか大筋違いとなる國廣一門の中で、唯一弘幸だけが“切り”か極浅い“勝手下がり”となります。

この脇指は指表を切刃造りとし、身幅広く豪壮な姿に、師である國廣譲りの板目に杢が交じって柾流れ、肌立ってザングリとした独特の肌合いを示し、鉄色はやや黒味を帯びて地沸が厚く付き、匂口はふんわりとした柔らかい感じで小沸が付き、実に上品で、鑢目は例に洩れず、浅い勝手下がりと、いかにも弘幸らしい出来口の優刀です。

当店にて美術観賞用上研磨を施しました研ぎ上がりホヤホヤの名刀です。御入手されたその瞬間から、堀川國廣譲りである弘幸の出来のほどを、余す事無く堪能頂けます。
12月31日までの期間限定特価と致しまして、消費税、送料全て込み込み150万円ジャストで御案内致しますので、是非ともこの機会をお見逃し無く。
※国外は別途送料が必要です。

裸身重量455グラム。

短刀 無銘(伝 固山義次) ~御守刀に最適~

短刀 無銘(伝 固山義次) ~御守刀に最適~

短刀 無銘(伝 固山義次) ~御守刀に最適~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/144/00.html

義次は幕末の名工、固山宗次(初代)の次男で、父である宗次晩年期には、その代作を手掛け、彫も上手かったと定評の高い刀工です。

この短刀は柾目鍛え良く練れて詰んで少しく肌立ち、匂口締りたる互ノ目乱れを二つ一組に焼き上げています。指表の帽子は掃き掛け、地に向かって火炎がかった出来口となっています。
附属の拵は同時期に製作された江戸期のもので、小柄櫃に小さな漆の剥落と、指表に刃物傷がある以外は健全です。
御守刀をお探しの方、また、これから刀剣趣味を始められるにあたり、まずは最初の一振りをお探しの方にお薦めです。

裸身重量102グラム。 拵に納めて鞘を払った重量134グラム。

刀 無銘(新刀寿命) ~柄、はばき、切羽、美術観賞用研磨等諸工作済み~

刀 無銘(新刀寿命) ~柄、はばき、切羽、美術観賞用研磨等諸工作済み~

刀 無銘(新刀寿命) ~柄、はばき、切羽、美術観賞用研磨等諸工作済み~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/547/00.html

 

大和系鍛冶が美濃に移り派生したと伝えられる寿命。幕末まで長く栄えた一派として著名です。刀剣界では“じゅみょう”と呼称されていますが、“としなが”と読むのが正しいようで、現存する作品の中にも“寿命トシナガトヨムベシ”と銘切った作品があったと記憶しております。
寿命と言う名に縁起良さを見出した武士達により、寿命の刀は祝賀の席での指料として、また、武家間での贈答品としても好まれました。※特に贈答には長物が好まれたと言われ、“長い寿命”と験を担いでのことだそうです。

附属する拵は江戸期の本歌で、鞘はまるで昨日今日作ったかのような傷一つ無い完全なる保存状態。柄木に遊びがございましたので、当店々主である町井勲監修の下、親鮫をぐるっと一枚、腹合着せにして黒塗りとし、深緑色の落ち着きある牛裏革諸捻り巻きにて、天正拵風に立鼓をつけて新調致しました。
それだけではございません。実用において堅牢な素銅はばきや素銅切羽も、この一刀のためだけに新調しなおし、更には美術観賞用の研磨も施しましたので、全く手をかけることなく、美術鑑賞刀として、武用刀としてもお楽しみ頂けるまさに実用兼美仕様の一刀で、手持ちバランスも非常に良く、自信をもってお薦め致します。

凹み一つない完品の時代鞘だけに、居合形稽古にこの鞘をお使いになられるのはご遠慮下さい。居合形稽古での使用をお考えの方は、新たに鞘を新調されますようお願い致します。

裸身重量609グラム。 拵に納めて鞘を払った重量894グラム。

 

京都建勲神社船岡大祭での奉納演武

昨日19日、京都にある建勲神社の船岡大祭にて修心流居合術兵法の奉納演武をさせていただきました。

打太刀を務める門弟が渋滞のため30分遅れたり、準備していた畳表を車に積み忘れてしまうなど、色々とアクシデントもありまして、一時はどうなることかと心配しましたが、無事奉納することができたことは何よりでした。

 

奉納演武には遠路より佐藤様御家族や門弟達、そして福島から藤安将平刀匠がお越し下さり、初の建勲神社での奉納演武御指名をお祝いくださいました。ありがとうございます。

 

肝心の演武に関しては、足場が悪い上に、苔に足をとられそうになったりと、板の間や畳の上での演武とはまた違うワイルドな経験を積むことができました。

信長公に対する奉納でしたので、舞台を挟んで後方の参拝者の皆様には、演武が見づらかったかもしれません。

 

来年は私が中心となり、古式砲術の演武を奉納させていただく予定ですので、皆様来年も是非おいで下さい。

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刀 関住福田兼丈作 ~町井勲監修 武用専一仕様 研磨・拵新調済み~

刀 関住福田兼丈作 ~町井勲監修 武用専一仕様 研磨・拵新調済み~

刀 関住福田兼丈作

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/546/00.html

 

本名、福田丈太郎。戦前戦中に活躍した関の刀匠です。

この刀は洋鉄丸鍛工法にて鍛造された品で、関刃物工業組合による検査合格刻印(桜に昭)が指表銘上に刻されています。
現在無知識な登録審査員によって、刻印ある刀を登録対象としない風潮にありますので、こうした刻印入りの刀は貴重な存在となっています。

折り返し鍛錬(古式鍛錬法)にて鍛造された刀には、刃がらみが出たりと、使用上において敬遠される疵がつきものですが、この刀の場合は疵が出ないため、刃がらみが生み出す刃毀れ等を心配することなく、試斬稽古に存分にご使用いただけます。

附属の拵は当店々主である町井勲監修による武用拵で、柄は親鮫をぐるっと一枚腹合着にした贅沢品。柄糸は上品な正絹藤色柄糸にて武用に適した諸捻りで巻き上げました。研磨に関しては細名倉砥までかけた段階でコピー用紙がすっと切れるか確認するよう担当研師に指示しましたので、居合、試斬稽古に存分にお使いいただける仕上がりにしております。
届いてすぐに使える武用刀をお求めの方、是非この一刀をご検討ください。

裸身重量769グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,099グラム。

刀 無銘 ~拵新調済み~

刀 無銘 ~拵新調済み~

刀 無銘 ~拵新調済み~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/544/00.html

 

杢目肌、鎬地と刃縁柾がかり少しく肌立つ。匂口明るめの小沸本位の互ノ目乱れを概ね三つ一組に焼き上げ、刃縁盛んに砂流かかり、金筋交える。

附属の拵は新調したばかりで一切のガタツキ無く、武用刀として存分にお稽古にご使用頂ける状態です。縁頭と目貫は気が利いた現代金具を用い、鐔は江戸期の本歌を装着。柄は親鮫を一枚ぐるっと巻いた贅沢な腹合着に、柄巻きは黒正絹柄糸にて上品な撮み巻きで仕上げました。
刃長短めではありますが、しっかりと身幅、重ねがあり、手持ち重量もしっかりとした一刀です。少年用または短めの武用刀をお探しの方にお薦め致します。

裸身重量621グラム。 拵に納めて鞘を払った重量946グラム。

備州長船住祐定 天正三年八月日

備州長船住祐定 天正三年八月日

備州長船住祐定 天正三年八月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/543/00.html

 

末備前を代表する刀工祐定。同名工が多数居り、江戸期に入っても脈々とその名と技術は受け継がれました。

この刀は、指表の杢目肌がきめ細かく美しく、刃文の構成は互ノ目丁子を三個一組に焼き上げ、乱れの谷に太い足が入り、金筋入り、砂流がかかるなど、刃中の働きも豊富に見られ、貝交じりの豪華絢爛な若狭塗鞘が目を惹く拵が附属しています。

お値段もお求め安い価格で設定致しましたので、これから刀剣趣味を始められる方、変わり塗り鞘の拵入りの一刀をお探しの方にお薦め致します。

裸身重量557グラム。 拵に納めて鞘を払った重量819グラム。

修心流居合術兵法

修心流居合術兵法の居合形をいくつか御紹介致します。

術理解説など詳細な部分につきましては、秘匿とするため割愛しておりますが、当流にご興味をお持ち頂ければ幸いに存じます。

修心流居合術兵法の名を広く知って頂きたいので、皆様のSNSにてこの動画を御紹介頂ければ大変嬉しく存じます。

刀 無銘(末手掻) ~現代刀並みに見幅広く重ね厚い健全無比なる一刀~

刀 無銘(末手掻) ~現代刀並みに見幅広く重ね厚い健全無比なる一刀~

刀 無銘(末手掻) ~現代刀並みに見幅広く重ね厚い健全無比なる一刀~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/542/00.html

 

大和五派の一つ手掻派は、奈良東大寺の西の正門である輾磑門(てんがいもん)の門前に住して東大寺に従属していたことから、手掻と呼称されています。大和五派の中でも最も規模が大きく、鎌倉期から室町期に渡っておおいに栄え、技量が安定していることでも著名であり、その名跡は手貝町、包永町などの地名として今なお残っています。
手掻派の始祖は鎌倉時代中期の正応(1288)頃の包永と言われ、同工の作として名高いものに、名物『児手柏』(大正十二年の関東大震災で焼失)や岩崎家所蔵品の国宝、他に重要文化財6口が知られていますが、これらの指定品は磨り上げられて茎尻に二字銘が残されたものであります。
手掻派の著名刀工としては、他に包吉、包清、包友、包利などがおり、正宗十哲の一人、兼氏(初銘包氏)も手掻派に属したと言われています。
また、包氏、包友、包吉は、後に美濃に移住し「包」の字を「兼」に改め、それぞれ兼氏、兼友、兼吉、と名乗ったと言われ、長く栄えた手掻派の中でも、南北朝時代迄の作を『手掻』、室町時代の作を『末手掻』と総称し、大和五派中でもっとも沸が強く、地鉄が冴えるのが特徴とされています。

末手掻と極められたこの刀は、身幅広く、重ねも厚く重厚で、切先延びごころの豪壮な体配を誇示しており、地鉄はよく練れて詰み、匂口は明るく冴え、中直刃調に小足頻りに入って小乱れを呈し、二重刃や打除を従え、刃縁にはやや大粒の沸が付き、それが所々で地に向かってこぼれるなど、豪壮な中に古雅な出来口を示した秀作で、疵欠点無く、頗る出来が良いうぶ買い口ならではの名品です。

現状でも地刃観賞にじゅうぶん耐えうる状態ではございますが、出来が良いだけに、余力ある方は是非とも上研磨を施し、更なる出来口の冴えをご堪能頂ければと思います。
※白鞘の表裏鳩目欠。

裸身重量857グラム。