助光

助光
– Sukemitsu –
 
 
元先の差が開いて反り高い優雅な姿が印象的。地鉄は小板目杢交じりで良く練れて詰み、刃文は中直刃。匂口潤み、刃肌に絡んで金筋や稲妻他、複雑なる変化を多々見せる古調な出来口。
附属の拵は桐図で統一されており、格式の高さを感じさせます。古い刀だけあって刀身の重量も軽く、手持ちのバランスも良く、内外共にお値段以上の価値ある一刀です。
※現状、柄に僅かな遊び(がたつき)が見られます。修復御希望の方は5,000円(税別)にて承ります。
 
裸身重量538グラム。  拵に納めて鞘を払った重量834グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

肥前國唐津住正次 昭和三十六年正月吉日 此刀一代三振之内作置者也 五十七才

肥前國唐津住正次 昭和三十六年正月吉日 此刀一代三振之内作置者也 五十七才

– Hizen no kuni Karatsu ju Masatsugu –

https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1137/00.html

本名は田口喜一。明治37年7月28日生まれ。佐賀県唐津市八幡町住。先祖代々唐津藩御抱鍛冶の家柄で、昭和10年頃より水心子正秀の鍛法を父と共に研究。後に栗原昭秀に師事しました。

昭和14年、15年頃第5回日本刀展覧会に出品。金牌、海軍大臣賞を受賞。昭和16年陸軍受命刀匠を拝受。陸軍々刀技術奨励会入選。金賞海軍大臣賞受賞。戦後も刀剣を鍛え、努力賞、奨励賞等を受賞するなど、輝かしい名声を博した昭和の名工です。

戦後は昭和33年~38年、作刀技術発表会へ出品。奨励賞、努力賞等を受賞。弟子に忠孝刀匠が居ます。陸軍々刀技術奨励会入選、金賞海軍大臣賞受賞。戦後も刀剣を鍛え、努力賞、奨励賞等を受賞。輝かしい名声を得た昭和の名工です。 この刀は茎に切られた銘文によると、正次57歳の頃の作品で、三尺もの長物を鍛えたのはこの刀を含めて三振のみのようです。

元先の開きは程好く、切先延びごころ。反りも程好く優雅であり、小板目鍛えの地鉄は良く練れて詰んで精美。刃文は匂口明るく、互ノ目丁子乱れを見事に焼き上げており、刃中には足よく入り、飛焼交え、覇気に満ちています。 これだけの長寸でありながら疵は殆ど無く、正次刀匠の技量の高さをまさにしらしめる作品と言えるでしょう。今現在、これ程の刃長の作品を注文すれば、打卸代金のみならず、研磨代も相当な金額が必要です。既に故人となられた正次刀匠の過去作であるからこそ、この価格で御入手頂けます。

裸身重量1166グラム。 各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘 (伝兼延)

無銘 (伝兼延)

– Mumei(Den Kanenobu)

https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1136/00.html

 

兼延は直江派の刀工で、志賀に住したことから志賀関とも山田関とも呼称されます。

志賀、及び山田は現在の名古屋市北区の志賀町とその北辺の山田町で、かつての西春日井郡山田荘であるという。

この派には兼延をはじめ、国次、延次などがいるが、最も多くの作品を残しているのが兼延で、まま延次の作も経眼され、兼延は明応三年紀のものが最も古い作例としてみられ、銘鑑に拠れば、以後室町最末期まで数代続いたようです。

この刀は元先の差さ開いた優雅な姿に、延びごころの切先が鋭さを感じさせ、茎はこの時代に流行った片手打と呼ばれる短めのものとなっており、地鉄は杢目が良く練れて肌立ち、柾がかったところも見られ、所々に黒味がかった鉄が見られます。

刃文は匂口明るく、直刃調に節立つように互ノ目や尖り互ノ目を交え、足入り、砂流がかる。 柄の損傷が著しかったため、当店にて気が利いた現代金具を用いて柄を新調致しました。

鞘は江戸時代のままですが、当たり、凹み等が殆どみられない極めて良い状態で、鞘を払って構えてみると、その手持ちバランスの良さに驚かされます。

まさに片手で扱うに相応しく、片手打と呼ばれる由縁に首肯できる一刀です。

裸身重量559グラム。  拵に納めて鞘を払った重量781グラム。 各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。