刀 道辰 ~会津の名刀~

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刀 無銘(会津道辰)

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/513/00.html

室町時代後期に葦名盛氏に仕えた美濃国三代兼定(疋定)の子、古川清右衛門兼定の古川家をはじめとする「五鍛冶六家」と呼ばれる多くの刀工が活躍しました。元禄期までに興った「五鍛冶」には古川家(兼定)・下坂家(為康)・三善家(長道)・中条家(道辰)・鈴木家(兼友)、江戸後期にかけて比較的に若い系統の「六家」には下坂別家・角家(元興)・皆川家(宗寿)・村田家(国宗)・若林家(重房)・長尾家(将尊)があります。
五鍛冶の一つ中条家は、初代長俊が三善長国の門弟として会津に従い、三代道辰が初代:三善長道に鍛刀を学んで元禄年間に分流独立したと言われています。
初代は宝永頃の人で、以降六代に渡り栄え、会津兼定系と共に会津新々刀を代表する名匠です。

この刀は代別まではされていないものの、会津の名流である道辰と極められたもので、特筆すべき鍛錬疵は無く、巧みに鍛え上げられています。
玄人好みの直刃は、一見単調な刃文に見えるも、仔細に見ると様々な働きを見せ、見るたびに新たな発見を楽しませてくれる。そのような出来口です。

区を送られ、太刀はばきが装着されている点などから察するに、家伝の刀を軍刀に仕立てて腰に吊っていたのでしょう。無疵の巧みな鍛えだけに、区送りこそ惜しまれるものの、“いざと言う時にはこの刀で…”との旧所有者の本刀への信頼の深さと思いいれを感じることができます。

現状では髪の毛一本ほどに刃引きがされており、紙などを切ることはできません。つきましては、安全にお使い頂ける居合稽古用真剣としてもお薦めです。
物が良いだけに是非とも再研磨を施していただきたく、研磨代金を考慮した期間限定特別価格で御案内致しますので、是非この機会に道辰の精良なる鍛えの一刀をお求め下さい。

裸身重量799グラム。

修心館 本部道場定例稽古 ~捌く~

2016年6月12日の本部道場定例稽古

 

入門間もない初心者は、後方にて下緒捌きと立ち座り、礼法等を稽古。

僕の著書『最強のすすめ』の中でも少し触れていますが、下緒捌きや礼法一つをとっても、武術としての身体捌きの稽古の一環なのです。

下緒捌きに関しては、誰に教わったわけでもなく、ある日突然 “これはひょっとして…” と言う様に、その意味に気付いた次第ですから、他の居合流派や道場では、僕が指導する理論は御存知ないものと思います。

 

この日の定例稽古は参加者の数が多く、いつもお借りしている自治会館が手狭で稽古しづらい感がありました。

 

上述の初心者以外の者に関しては、巴請左右と中心立てを稽古。

中心立てとは受け止めた相手の刀を捌きながら、相手の中心を取り返すというもの。とてもシンプルな動きではありますが、これがとても難しいのです。

その後は袋竹刀と鐔を付けた木刀とで捌きの稽古を。

何故同じ得物同士で稽古せず、片側は木刀かと言いますと、相手の攻撃をひたすら捌くためです。稽古で使っている袋竹刀は鐔がついていません。そのため本来なら鐔で斬撃を止めることができている捌きであっても、左右の腕や小手に袋竹刀が当ってしまうからです。

木刀を構えた側はひたすら防御に専念し、打ち込んだりはしないので、堅い木刀でも良く、怪我はしないというわけです。

この捌きの稽古で何を見につけさせたいかと言いますと、反射神経はもとより、手で刀を操作しないということ。

小手先で刀を扱っていては、隙ができてしまうのですが、剣をしっかりと己の中心に立て、腕ではなく身体全体で相手の太刀をいなし、捌くことで無駄な動きをどんどんと無くしていくことを身体に覚えさせます。

 

これも一太刀一太刀捌くだけならなんとか対応できるものですが、速い連続での攻撃や斬り返し等に対しては、防御するだけではほぼやられてしまいます。連続で打ち込んで来る相手には、こちらも攻撃することで動きを封じなければなりません。

と言っても、上述の通り、互いに得物が異なるので、木刀で打ち込むと危険です。相手に怪我を負わせないように、攻撃しながら相手の太刀を止めるのですが、これが“間”を取るという稽古につながります。

門弟達は四苦八苦しながらも、楽しみながら攻防の稽古を満喫していました。

刀 信濃大掾藤原忠國

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刀 信濃大掾藤原忠國

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/512/00.html

 

二代忠國は出羽大掾國路の高弟である初代忠国の子で因州池田家のお抱え工として活躍しました。刃味鋭く、業物としての名声も高い刀工です。

この刀は精良に鍛えられた地鉄に、明るく冴えた互ノ目丁子乱れを焼いており、刃中の働き目覚しく、砂流、金筋等が随所に見られ、覇気溢れる優品です。
二代忠國の作品を鑑るに、信と濃の間に目釘穴を穿つ作品が多く、本刀もそれに洩れず同位置に元目釘穴が穿かれていたようですが、僅かに区送りを行った際に元穴を鉄にて埋め、そこだけ鑢をかけて整えられています。そのため信と濃の間が間延びして見えますが、正真作間違いございませんので気になされずお求め下さい。

古研ぎではありますが、最上研磨が施されていますので、下地も化粧もとても品があり、二代忠國の作風を存分に堪能できる一刀です。

今回も期間限定特価にて御案内致しますので、是非他店販売価格と照らし合わせ、この特価が如何にお徳かご判断頂き、特価期間中に御購入をご検討ください。

裸身重量728グラム。

刀 摂州住康永 ~Sesshu ju Yasunaga~

cm刀 摂州住康永 ~Sesshu ju Yasunaga~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/511/00.html

河内守源康永は八左衛門と称し、紀州石堂派備中守康廣の門に学び、のち紀州から師康廣と共に大坂に移ったことから、大坂石堂に分類される同派を代表する刀工の一人です。
弟子には刀剣業物位列最上大業物として名高い多々良長幸や阿波守康綱が居り、康永もまた刃味鋭く、業物としても名高い名工です。

この刀は杢目鍛えの肌が良く練れて詰んで総体に映りが立ち、所々に澄肌が交じり、地景入り、石堂派が得意とする丁子乱れを焼いています。
附属の拵は返角と小柄笄の二所物が欠けているものの、縁や鐔は在銘で仕事も良い。

裸身重量715グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,028グラム。

稽古漬け

北海道から来る門弟のために、11時から15時まで稽古をつける。

門弟は全日本居合道連盟七段の有段者ですが、今の現代居合(無雙直傳英信流)に疑問を感じ、昨年から修心流居合術兵法の末席に名を連ねました。

稽古では初伝形と中伝形を稽古。

連盟居合で長年培った動きが、理想とする動きの習得を邪魔します。

本人もこの癖を取るのに相当な時間がかかるであろうとは自覚している様子。

気になるのは抜付時の鯉口を握る左手首。どうしてもここが曲がるのです。

門弟は全居連では上位入賞を果たす実力の持ち主ですが、悪く言えば所詮は形居合。実戦では使い物にならないのです。

丁寧に指導しながら、本来の形の意味、その作用を教授。

初伝形十一本目『抜打』と中伝形十本目『真向』の明確な違いや中伝形四本目『浮雲』における身体捌きを特に重点的に稽古させました。

故岩田憲一氏の居合教本には、『抜打』と『真向』は同じ業故省略す。などとありますが、全く同じ想定であれば、名を変え形種目に残るはずがありません。

実はこの両者の形の明確な違いを一言で説明できる指導者が少ないのです。

決定的な違いは敵との間合い。

修心館ではその間合いを、『抜打』では畳一畳分、『真向』では畳半畳分と教えています。

約90センチ間合いが違うわけですから、『真向』では『抜打』と同じように抜きかけては敵に柄や腕を捕られてしまいます。

そこで上方に向けて抜きあげることを教える指導者が多いのですが、修心流居合術兵法では真向も抜打も、どちらも水平に抜き上げるのです。

更に詳細に説くならば、『抜打』では膝で抜き、『真向』では股関節で抜くと教えています。

その理合通りに抜けば、両者は似て全く非なる形となります。それは居合のことを知らない素人が見ても一目瞭然です。

続いて『浮雲』での大切な所作。

夢想神伝流等では理合が異なるせいか、修心流居合術兵法の立場から見るにとても不合理な柄捌きとなっていますが、修心流居合術兵法での形想定は、己の右隣に最低でも二名が立膝にて座し、真右隣の者を隔てた更に右隣の者が、さっと前に出ると同時に己の刀の柄を捕ろうとするのを立ち上がりながら捌きます。敵は己の真右隣の者の横、つまり、元の位置に身を隠しながら抜刀の準備に入ります。己と敵の間には争いに無関係である者がいるため、この者を排除しなければ戦闘できません。そこで敵を攻撃するのに障害となる右隣の者をその場から前方へ押し出しすわけですが、この動きが全居連でも全剣連でも出来ている方は、僕が知る限りほぼ皆無です。

どのような柄捌きとなるのか? 身体捌きとなるのか? については深く触れませんが、過去にその稽古風景を納めた動画がYOUTUBEにあげてありますので、ご興味ある方はご覧になられると良いでしょう。

二つ目の動画の最後の方で、門弟柳原君が受身をとる姿が納められていますが、これは押し出される右隣の者の理想とする、戦闘の場からの回避のためのもので、本来は大刀を帯刀したままでの前廻受身となります。

修心流居合術兵法では古の無雙直傳英信流本来の姿を求め、形居合も一つ一つ理合に基づいた稽古を指導しています。

ついでなので過去に掲載した『惣留』の指導風景も御紹介します。

 

15時以降は門弟と昼食と夕食を兼ねた食事を二人で楽しみ、仕事の都合で30分遅れて19時30から大阪豊中道場での居合教授。

こちらでも初伝形と中伝形を指導し、後半は巴請(下に紹介する動画参照)と、袋撓(ふくろしない)による自由組討を行いました。自由組討とは空手で言うところの組手です。互いに小手、水月、臑や膝裏など、隙を狙ったり、誘って仕掛けたりと、剣術模擬実戦の稽古を楽しみました。

刀 鉄山士信吉 平成元年一月日

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刀 鉄山士信吉 平成元年一月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/510/00.html

 

惟平刀匠は昭和24年に生まれ、本名は渡辺徹。昭和49年に宮入昭平師(人間国宝)に入門。昭和52年宮入師の死去より渡邉繁平刀匠に師事しました。昭和54年には文化庁より作刀承認を受けて独立し、北海道伊達市に鍛刀場を開設しました。以後新作名刀展に於いて努力賞など多くの賞を受賞しています。

この刀は武用刀としての注文打ちで、スラリと細身の刀身に樋を掻き、手持ちバランスが非常に良く、居合等での片手操作も楽々とこなすことが出来ます。鞘を払った重量は913グラムとしっかりございますが、手にした時の体感重量に驚かれるはずです。
扱い易さ重視の居合稽古用真剣をお探しの方に心からお薦めする一刀です。
期間限定特価のこの機会をお見逃し無く!!

裸身重量617グラム。 拵に納めて鞘を払った重量913グラム。

ニセモノ注意! 本物小笠原流と小笠原流礼法宗家(ニセ) ~渓流詩人さんのブログから~

ニセモノ注意! 本物小笠原流と小笠原流礼法宗家(ニセ)

http://blog.goo.ne.jp/kelu-cafe/e/276b3b3e36c29ded1442de77ffcc48f9

 

今やどこでも見かけるようになった、両手を腹前で合わせる御辞儀。

武術の世界でも同じようなことが速度を上げて進んでいます。

嘆かわしいことです。

曇り無き眼で真実を見極めるべきなのですが、安易に捏造されたものを真実だと疑ってやまない純真な人が多い…

刀 平成五年惟平作 三百苅門下小川昭二所持

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平成五年惟平作 三百苅門下小川昭二所持

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/509/00.html

惟平刀匠は昭和24年に生まれ、本名は渡辺徹。昭和49年に宮入昭平師(人間国宝)に入門。昭和52年宮入師の死去より渡邉繁平刀匠に師事しました。昭和54年には文化庁より作刀承認を受けて独立し、北海道伊達市に鍛刀場を開設しました。以後新作名刀展に於いて努力賞など多くの賞を受賞しています。

この刀は武用刀としての注文打ちで、スラリと細身の刀身に樋を掻き、手持ちバランスが非常に良く、居合等での片手操作も楽々とこなすことが出来ます。鞘を払った重量は913グラムとしっかりございますが、手にした時の体感重量に驚かれるはずです。
扱い易さ重視の居合稽古用真剣をお探しの方に心からお薦めする一刀です。
6月30日までの期間限定特価! この機会をお見逃し無く!!

裸身重量617グラム。 拵に納めて鞘を払った重量913グラム。

渓流詩人さんのブログから ~鐔鳴りについて~

見極め ~鍔の緩み~

http://blog.goo.ne.jp/kelu-cafe/e/b967fe9325cb33bc7eda12fe08d0ba23

 

非常に参考になるので是非ご一読ください。

曇り無き眼で真実を見極めよう!

 

ありがとうございます

この新たなOfficial Blogですが、僕の友達の椎葉さんが作ってくださいました。

感謝!!

感激!!

これからここで居合や刀剣に関する記事をアップしていきますので、是非お気に入り登録ください。

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町井勲