8月 2021のアーカイブ
助光(千手院)
助光(千手院)
– Sukemitsu(Senjuin) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tachi/085/00.html
銘鑑によれば、大和鍛冶の項に助光・助平・助延・助吉など助の字を冠する刀工が確認でき、時代は鎌倉後期から室町後期に亘っています。大和助光の在銘現存の作は極僅かですが、東京国立博物館所蔵の太刀は「助光 正安三年十二月十二春」と書下し銘があり、他に特別重要刀剣指定の「助光」二字銘の太刀等が現存しています。
この小太刀は現存稀な大和助光在銘作で、大振りで太鏨の角張った力強い書体は前述の太刀と同一の銘振りである事から、その製作年代が鎌倉後期であることは明らかです。
この太刀は二尺一寸余りの小振りの太刀で、腰反りで踏ん張りがあり、鍛えが小板目詰まり、乱れ映りが立ち、地沸付き、刃文は直刃で小足入り、匂い勝ちで小沸付き、腰に砂流が目立ち、鋩子は湾れて小丸に浅く返り、腰元以外には一見備前長光を思わせるものがある。鑢目は筋違で銘は大振り。
小振りの太刀ながらも地刃が一段と優れ、乱れ映り、小丁字、鋩子などが備前風であることは奇異の感をもつが、正倉院刀の中に一脈相通ずる作るうのものがあることは偶然であろうか。今後の研究問題である。
※上解説文は日本刀講座より一部転載 小丁字の表記は他の助光の作風を合わせたもの
附属の陣太刀は柄糸の傷みもそのままに現代に伝わる名品。鞘や金具にあしらわれた九枚笹紋から、八代城主松井家に由縁ある品ではないかと推測されます。
尚、本太刀は日本刀講座古刀鑑定編上巻の211頁に所載されています。
裸身重量369グラム。 拵に納めて鞘を払った重量769グラム。
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。
濃州関住二十三代藤原兼房作之 昭和三十三年五月吉日
濃州関住二十三代藤原兼房作之 昭和三十三年五月吉日
– Noshu Seki ju 23rd Gen Fujiwara Kanefusa –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tachi/084/00.html
美濃の名工兼房の末葉、二十三代兼房は本名を加藤鉀一と称し、明治13年に生まれる。岐阜県関市栄町に住し、加藤善之助寿命の門人で、国工院名誉会員権大宗匠、入選、優秀賞を多数獲得しました。
この稚児刀は写真のみを見ると、一般的な刀そのものですが、刃長はなんと約一尺二寸と言う短さ。地鉄はよく詰み、刃文は匂口明るく冴えた浅い湾れで、腰元に大きな湾れを焼き、鋩子は表裏共に直ぐに、先焼詰風に短く返っています。
附属の拵は模擬刀等の類ではなく、刀職による真面目な稚児陣太刀拵で、鞘にあしらわれた葵紋も非常に丁寧な仕事が施された本蒔絵の逸品です。
裸身重量153グラム。 拵に納めて鞘を払った重量351グラム。
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備州長船祐定
備州長船祐定
– Bishu Osafune Sukesada –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/724/00.html
杢目肌よく練れて肌立ち、地景入る。刃文は直刃で匂口締り、刃縁に鼠足や砂流が入るなど細かな働きが見られ、物打から先は匂口がふわりと柔らかい印象を受け、二重刃風の刃を見せ、葉入る。鋩子は表裏共に直ぐに先丸く返る。
附属の拵は桐紋で統一され、鞘は篠塗の上品な出来で、内外共に見応えある一刀です。
裸身重量515グラム。 拵に納めて鞘を払った重量793グラム。
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NHK『美の壺』~魂宿る 刀剣~ 再放送のお知らせ
「魂宿る 刀剣」(初回放送:2020/9/4)
アンコール放送:9月 3日(金) 後19:30~19:59 <BSP>
再放送:9月 11日(土) 前06:45~07:14 <BSP・BS4K>
再々放送:9月17日(金) 後12:30~12:59 <BSP・BS4K>