刀 大和大掾藤原正則 ~特筆すべき鍛錬疵が無い、キリリとした手持ちバランス良い一刀~

刀 大和大掾藤原正則 ~特筆すべき鍛錬疵が無い、キリリとした手持ちバランス良い一刀~

刀 大和大掾藤原正則 - Yamatodaijo Fujiwara Masanori –

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/594/00.html

 

刀らしいスッキリとした体配。地鉄は小板目肌柾流れ、杢交じって地景入り、肌立つ。匂口明るく冴えた互ノ目乱れを焼き、刃縁よく沸付き、足よく入り、砂流顕著に現れる。特筆すべき鍛錬疵無し。
正則銘に関しては首肯できかねますので、出来の良い無銘刀としてお求め下さい。出来合いの鞘や切羽を用いた安価な拵ではなく、本刀に合わせて一から手造りする本拵(親鮫腹合着)を新調してお納めします。勿論切羽も本手造りになります。※継木は含まれません。

新調する拵の金具はお選び頂けませんが、お手持ちの金具をご送付下されば、それらを用いて製作致します。鞘は黒蝋、黒石目、茶蝋、茶石目の四種から、柄糸は黒、紺、茶の三種よりご選択頂けます。切羽は本手造り素銅切羽となります。
拵新調御不要の方は350,000円(税別)にてお譲り致します。※こちらも6月5日までは消費税を当店が負担致します。

居合形稽古等、新たな御指料をお探しの方、是非前向きにご検討下さい。※拵は町井勲監修にて製作致します。

裸身重量746グラム。

 

刀 無銘(平鎮教) ~名物、権藤鎮教の作者~

刀 無銘(平鎮教) ~名物、権藤鎮教の作者~

刀 無銘(平鎮教) - Mumei(Taira Shigenori) –

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/593/00.html

 

平鎮教は天文頃に初代、天正頃に二代が活躍しています。本刀は代別には至っていませんが、日本美術刀剣保存協会による鎮教極めの一刀。
鎮教は黒田家の名物薙刀、権藤鎮教の作者としてその名を知られる豊後高田派の名工。
本刀は元先の差が開いた優雅な姿を杢目鍛えで鍛錬し、飛焼を交えた激しい乱れを元に焼き、上に行くにしたがって互ノ目丁子が大人しくなり、刃縁は地鉄に絡んで砂流や足、葉、蛇の目を交えた賑やか且つ古美な出来口となっています。
現状古研ぎでヒケあるも、地刃の観賞に支障はありませんが、再研磨で物打から帽子の下地を整えれば、更にキリッとした姿をお楽しみ頂ける事でしょう。
附属する拵の縁金具は吉久在銘で、花を題として纏められた上品な品です。

裸身重量726グラム。  拵に納めて鞘を払った重量959グラム。

刀  福岡住正次作 昭和十八年八月日

刀  福岡住正次作 昭和十八年八月日福岡住正次作 昭和十八年八月日
– Fukuoka ju Masatsugu saku –
 
匂口明るく冴えた互ノ目乱れに太い足が入り、身幅広く豪壮ながらも、身幅の割りに重ね薄く、樋が入っているので見た目より軽く感じます。
長く居合刀として愛用されてきたため、皮柄巻きの菱崩れが見られますが、御使用上は問題ありません。柄巻き直しご希望の方は、正絹、革どちらも2万円(税別)にて承りますのでお気軽にお申し付け下さい。
身幅が広い試斬稽古刀をお探しの方にもお薦めの一刀です。
 
裸身重量740グラム。  拵に納め、鞘を払った重量1,112グラム

短刀  高田住平守重

高田住平守重

短刀 高田住平守重

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/152/00.html

 

日本刀銘鑑を紐解くと、高田派の守重は室町前期永享頃に一人、他に文明、永正、天文に同銘工が確認されます。本刀は天文頃の守重と鑑て良いかと個人的には考えますが、日本美術刀剣保存協会に於いては銘振りを疑問視する意見もあり、現時点では保存刀剣の合格基準には至りませんでした。

しかしながら破綻無く緻密に練られ、地景頻りに入って淡く小乱れ映り立つ杢目肌は見事であり、直刃調に細かな尖り刃を焼いた作風は、多くの高田派の作品に経眼されるところですので、銘への疑いを気にせず、上の出来でご判断下さればと思います。お求め易い価格を提示させていただきますので、刀身の出来を愛でて下さる目利きの方、この機会に是非ご検討下さい。

附属の拵は扇の的を題材にした縁頭に、江州の宗典分派と伝わる野村包教在銘の鐔がついており、柄巻きは縁頭の題材に合わせ、弓矢図の現代目貫を用い、近年に巻き直されています。
※お手をかけず地刃を御観賞頂ける状態ではありますが、棟角に何かを打ちつけたような跡が数箇所あります。

裸身重量266グラム。  拵に納めて鞘を払った重量480グラム。

 

刀  大宮住武蔵剣工源輝日天(刻印) 應清水清司先生為重代 昭和五十乙卯八月吉日

刀  大宮住武蔵剣工源輝日天(刻印) 應清水清司先生為重代 昭和五十乙卯八月吉日大宮住武蔵剣工源輝日天(刻印)
應清水清司先生為重代 昭和五十乙卯八月吉日
– Omiya ju Musashi kenko Minamoto Teruhide –
 
本名、井原福太郎。大正三年(1914)2月20日生。昭和11年(1936)栗原彦三郎昭秀に師事し、日本刀鍛錬伝習所に入所して鍛刀を学びました。同15年(1940)埼玉県鍛錬刀剣会を結成し、同17年(1942)には香港・ヴィクトリアピーク神社御造営計画のため栗原彦三郎先生に随って外遊しています。初銘は『輝吉』、後に『輝日天』に改銘し源姓を冠して『鉄斎』と号し、戦中には陸軍受命刀工として活躍。日本美術刀剣保存協会新作名刀展多数の入選を誇る現代刀工です。
周知の通り陸軍受命刀工は刃味並びに強靭さを認められた刀工が選出されていることから、輝日天も技量高き名工であったことが窺がえます。
 
本作は指裏に大肌目立つ箇所が見られるものの、入念なる美術研磨がなされているので地刃晴れ晴れとしており、匂口明るく冴えた互ノ目丁子乱れには、足がよく入って金筋稲妻が顕著に現れており、いかにも物斬れしそうな感を漂わせています。
附属の拵には時代物の金具が用いられ、卯の花色の撮み巻きによる柄巻きが気品に満ち、格調の高さを示しています。
※相当居合形稽古に使用されたようで、鯉口指表側が削れていますが、鞘の割れ等はございません。
 
裸身重量878グラム。  拵に納め、鞘を払った重量1,199グラム。

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

短刀  備州長船清光 天文二年二月日

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/151/00.html

 

祐定と共に末備前を代表する清光の天文二年の年紀入りの短刀です。
地鉄にはほのかに映りごころも現れており、焼刃はしっかりとあって、刃中の働きも楽しめる出来口ではありますが、惜しいことに鍛錬疵が目立ちます。
当店にてうぶで買い付け、登録の手続きから研磨まで全ての作業を行いました。安い研磨ではありますが、コストは相当にかかっているものの、美観を損なう疵があることから赤字覚悟の低価格で御案内致します。末備前と清光の参考品として御所持頂ければと思います。
※埋鉄を施し、もう少し良い研磨を施すことで、かなり見た目が変わるかと思います。ご興味ある方は御相談下さい。

裸身重量223グラム。