土佐吉光

銘不明(土佐吉光)

銘不明(土佐吉光)
– Unknown(Tosa Yoshimitsu) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/290/00.html

土佐の刀工の中で最も古いと言われる土佐吉光。初代は鎌倉後期の徳治(1306)から、室町中期の永正、大永頃まで七代に渡り続いており、初代は山城の粟田口正光門とも大和の千手院または手掻派とも言われています。
細身で重ねが厚い造り込みでよく知られ、遺作は短刀が多く経眼されます。

この短刀は上記の如く、重ねが極めて厚く、身幅が狭い刺突に特化した姿。棟は三ツ棟として中央部の棟幅広く、刃文は匂口締まった直刃を焼き上げ、如何にも土佐吉光だと、ためらい無く個銘極めが許される出来口を示しています。

写真では光線の加減でヒケが目立って見えますが、実際に手に取り眺める分には写真程目立ちません。化粧直しまたは再研磨を施して御所持頂きたく、研磨代を考慮した価格で御案内致します。

裸身重量119グラム。  拵に納めて鞘を払った重量160グラム。

勝壽 明治二年八月日(越後)

勝壽 明治二年八月日(越後)

勝壽 明治二年八月日(越後)
– Katsutoshi –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/289/00.html

脇田勝壽、越後国新発田に住し慶応頃に活躍した刀匠で、竜運斎と号して、初め、竜運斎脇田義輝などとも刻銘しました。後に銘を改めてからは、竜雲斎勝壽、竜雲斎脇田勝壽などと刻銘しています。
月山貞一の門人に竜雲斎を名乗る刀匠がおり、月山に由縁ある刀匠なのかも知れません。

本刀は、小振りな造り込みで、懐剣や御守刀として鍛えられたものであることが窺がえます。
地鉄はよく練れて詰み、少しく肌立ちごころ。小沸本位の互ノ目乱れを焼き、刃縁の随所に砂流がかかって、霞たなびく山々の風景を連想させます。
※委託品

裸身重量96グラム。    拵に納めて鞘を払った重量132グラム。

大小刀

無銘(大小刀
– Mumei(O Kogatana) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/kogatana/108/00.html

身幅広く、形状が小刀というだけで、事実上の短刀と称しても差し支えないでしょう。無地風によく詰んだ地鉄に細かな地景が入り、刃文は匂口締まった直刃を焼き上げています。
写真では判りませんが、油染みが点々とございます。鑑賞の支障にはならない程度のものです。

裸身重量54グラム。  鞘を払った重量69グラム。

海軍造船中佐大礼服及び海軍士官儀礼長剣(桜葉9枚タイプ)

海軍造船中佐大礼服及び海軍士官儀礼長剣(桜葉9枚タイプ)

海軍造船中佐大礼服及び海軍士官儀礼長剣(桜葉9枚タイプ)
– Naval court dress&Naval officer ceremonial sword –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/gunsouhin/037/00.html

軍装に関しては知識乏しいため、詳細なる解説ができませんことをお詫び申し上げます。当店にて調べましたところ、明治時代の海軍の大礼服で、造船中佐のものであることまでは判りました。大礼服一式全てが揃っているのかはわかりかねます。※帽子や襟章が足りないかもしれません。
上着、ベスト、ズボン2着、コート、剣帯2種、官章飾緒、トランク、儀礼長剣の計9点となります。
全て村橋家から出たものですが、儀礼用長剣のみ尉官用です。尉官時代に使用していたもので、左官になってから帯びていた長剣は、既に手放されたのかもしれません。
総体に状態は良く、長剣は山吹色に輝いており、小烏丸造のうぶ刀身が納められ、鞘を払った重量は559グラムです。
※委託品

刀 武蔵守源利重(山城・新刀) ~愛媛県から買い付けたうぶ出しの一刀!数少ない初代近江守久道門利重の一刀をこの機会に!~

武蔵守源利重(山城・新刀)
– Musashi no kami Minamoto Toshishige –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1508/00.html

利重は、初代近江守久道門人で、京西洞院に住し、はじめ武蔵大掾。攝津三田、丹波篠山にても刀を鍛えました。

愛媛から買い付けたうぶ出し刀の御紹介です。
元先の幅差開いて反り浅目の寛文新刀体配。地鉄は小板目肌良く練れて少しく肌立ち、物打辺りに淡く乱れ映りが立ち、刃文は匂口明るく冴え、直ぐに焼き出して下の方は刃縁沸付いて激しく砂流かかり、先へ行くにしたがって匂口締まりごころに尖りごころや丁子がかった互ノ目を焼き、横手で互ノ目を一つ焼き込んで鋩子は直ぐに先丸く返っています。

区送りこそ惜しまれるものの、しっかりとしていて状態は良く、附属する九八式軍刀拵には、脱着可能な野戦用革覆が附属。柄の兜金(柄頭金具)には下がり藤紋があしらわれ、鞘は木製鞘に本漆石目塗を施した高級品で、金具番号は全て47番オリジナル。兜金と石突金具の桜花葉も摩耗無く健全。寄せ集めのレストア軍刀拵ではございませんので、軍装趣味の方にも自信を持ってお薦めできる一刀です。

裸身重量577グラム。  拵に納めて鞘を払った重量975グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

刀 肥前國住人伊豫掾源宗次(初代) ~伊豫掾宗次による大和志津写しの名作!!~

肥前國住人伊豫掾源宗次(初代)
– Hizen no kuni junin Iyo no jo Minamoto Munetsugu(1st Gen)  –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1507/00.html

初代伊予掾宗次は、堺三右衛門と称し、代々長瀬村(初代:忠吉の出身地)の天満宮の神職にあたった家柄と伝えられ、のちに佐賀城下の長瀬町に移って鍛刀し、さらに肥前諫早に転じたと言われています。
伊予掾受領の時期については、宗次の子孫である境家に伝えられている古文書の中に、「伊予掾宗次系図」が存在し、それに拠れば慶長11年とあり、伊豫掾を冠した慶長12年紀作が在ることから見ても首肯されます。
作風は、肥前刀工群中にあって特異な存在であり、地刃がよく沸づき、盛んな乱れを焼いて尖り刃を交え、金筋・砂流し等がかかるなど、相州伝、とりわけ志津風の作域をあらわし、また肥前刀一般が帽子を直ぐに小丸に焼くのに対して、その殆どが乱れ込んだものとなっており、中心仕立も相州伝を意識した為か、刃方の肉を落としたタナゴ腹風のもので、指表に独特の銘字をきることを通例としています。

この刀は元先の幅差頃好く、切先延びごころ。青味がかった地鉄は小板目杢交じりで地沸付き、刃縁は柾に流れ、大きな肌が立ち、地斑交じり、総体に映りが立って、特に下の方は映りが鮮明に現われています。刃文は乱れ刃が多く見られる同工にあっては珍しい直刃調で、匂口は明るく、小沸本位で良く沸付き、細かな足が随所に入って、先の方では小乱れとなり、刃縁に砂流顕著に現れ、古川のせせらぎを見るが如く、まさに砂流という名称に相応しい刃中の働きは見事で、大和色濃い古作の志津に倣った作でありましょう。鋩子は直ぐに先丸く返っています。

附属の半太刀拵は黒を基調とした無骨な拵で、武辺の士に相応しく、縁頭や鐔は、高肉彫りではなく、嵐の中を飛び交う雁の強き姿を片切彫りで表した、手擦れしづらい造り込み。鐔は埋忠在銘でシンプルながらも赤銅の覆輪が格式の高さを示しています。

乱れ刃主流の伊豫掾宗次初代にあって、非常に珍しい、この直刃調の古作写しの宗次は、肥前刀と備前刀を収集していた某コレクターの遺品で、同氏逝去まで長らくその膝元で愛玩されておりましたので、これまで売りに出ることはなかったコレクター秘蔵の名品です。この機会に是非お求め下さい。

裸身重量829グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,126グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

刀 無銘(新々刀同田貫) ~鍛錬疵無い精美な地鉄!無銘なれど新々刀同田貫の傑作!完全うぶの変塗鞘拵も大変貴重!~

無銘(新々刀同田貫)
– Mumei(Shin shinto Dotanuki) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1506/00.html

同田貫は九州肥後国菊池の同田貫(地名)を本拠地に、永禄頃から活躍した肥後刀工の一群で延寿派の末流と伝えられ、榊原鍵吉による兜割りや、『子連れ狼』を始めとする様々な劇画や時代劇の主人公の愛刀として著名であり、刀剣趣味人のみならず、広く一般の人々にも知られています。
新々刀期の同田貫は、身幅広く重ね尋常。切先延び心で反り頃好く、鍛えは小板目か杢目肌で、主に備前伝の丁子乱れを焼きます。

この刀は元先の幅差頃好く開き、茎長く、身幅、重ね共にしっかりとし、地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸付いて精美。刃文は匂口は明るく締り気味で、小沸を伴い、長い足や鼠足が入り、互ノ目や互ノ目丁字を巧みに焼き上げ、帽子は表裏共に乱れ込みますが、表は大人しめに、裏は躍動してどちらも丸く長く焼き下げています。鍛錬疵皆無で出来も良く、銘を切らなかったことが不思議でなりません。新々刀同田貫としては非常に出来が良い一刀です。

附属の拵は、鐔、切羽、いずれもすり替えられることなく今日まで伝わって来た完全なうぶの肥後外装で、鞘の状態も良好。鯉口は固く、何度も抜き差ししている間に落ち着く造り込みであるため、現状では鯉口は完全には締まっていない。※力尽くで完全に納まりますが、鞘の割れ等を招きますので無理が無い範囲迄でえお願い致します。
柄にガタツキ一切無く、切羽は贅沢な金着せ仕上げ。鞘を払って構えてみると、手元重心でバランスが良く、扱いの良さも考えて鍛えられていることが容易に窺えます。
今や完全なうぶ外装は大変貴重です。是非とも拵も保存審査を御受審頂きたい逸品です。

裸身重量859グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,137グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

刀 南紀住藤原國光 ~南北朝時代の大磨上物を見るかの如し!刃中の働き豊かで見応えある一刀です!~

南紀住藤原國光
– Nanki ju Fujiwara Kunimitsu –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/1505/00.html

南紀國光は、名を三崎太郎と称し、紀州徳川家の御抱家治として和歌山城下で鍛刀していた刀工で、江戸の四谷でも鍛刀しました。

この刀は元幅が狭く、先の方で反りやや付いて大切先。ぱっと見た感じでは南北朝期の大磨上に見紛う体配をしており、小板目杢交じりの地鉄がよく練れ、少しく肌立って地景入り、刃文は匂口明るく、広直刃調の刃取りに小乱れを焼き上げており、足、葉頻りに入り、金筋現れ、砂流かかり、指裏は刃文を二分し、互ノ目が球状に連なったような特異な働きを見せ、鋩子は表は直ぐ調にやや乱れごころに変化を見せ、先小丸に返り、裏も直ぐ調に小さな互ノ目を交えて先突き上げるように小丸に返る。
現状でも地刃の鑑賞は可能ですが、相対的に曇った感じの薄錆がありますので、研磨の上お楽しみ頂きたく思います。
※指表中央よりやや下の刃縁と、表の物打よりやや下の刃縁に鍛え疵が在ります。

裸身重量659グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

脇差 備前長船住横山祐包作 嘉永四年八月日 ~現代刀を見るかのような今尚光る茎!白鞘、はばき、研磨、全て仕上がったばかり!健全無比! 今尚現代刀の様に光る茎は絶品です!~

備前長船住横山祐包作 嘉永四年八月日
– Bizen Osahune ju Yokoyama Sukekane –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/772/00.html

横山祐包は、加賀介祐永と共に備前新々刀を代表する刀工として著名であり、祐定の十三代目、友成五十八代孫と称しており、天保5年頃から明治5年頃迄の作が残されています。
作風は小板目肌がよく詰んだ鍛えに、匂出来の華やかな菊花丁子刃などを焼いており、幕末の備前鍛冶を代表する名工です。

この脇指は薄錆身で発見されたうぶ出しの一刀で、はばき、白鞘、研磨等、全ての工作を終え、今回初めて市場に登場します。
元先の幅差頃好く開き、切先やや延び、凛とした姿が印象的。地鉄は小板目がよく練れて詰んで精美であり、一切の破綻が無く、刃文は匂口明るく冴えた逆ごころを交えた見事な丁子を焼いており、刃中には足や葉が頻りに見られ、祐包の作風を存分に示した傑作。鋩子も逆ごころの丁字を巧みに焼き上げ、先丸く上品に返っています。

上述の通り、全諸工作を終えたばかりですから、手をかけることなく存分に地刃の冴えを御堪能頂けます。称すべきは茎の状態。まるで現代刀のように今尚光る茎は、まさに『茎千両』の言葉に相応しく。御入手後は現在のコンディションを保つためにも、茎にも刀剣油を塗布して大切に後世に伝え残して頂きたくお願い致します。

裸身重量525グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

脇差 越前住継廣 ~越前関を代表する名工!下地研磨が良いので凛とした切先は見ていて気持ちが良い!~

越前住継廣
– Echizen ju Tsuguhiro –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/771/00.html

継廣は越前三代康継の門人で、越前福井から近江膳所に移り、江戸でも作刀しました。越前国には美濃関からの移住工が数多く、これらを総称し越前関と呼称します。越前新刀はその優れた斬れ味と実用刀としての優秀さから、旧幕時代に重用されていました。

この脇指は元先の幅差頃好く開いて中切先。地鉄は小板目よく練れて地沸が付き、少しく肌立ち、刃文は湾れ調子に匂口明るく互ノ目乱れを焼きあげ、刃縁には柾気強い地鉄に絡んで、砂流や金筋等を複雑に織り成し、帽子は直ぐ調に沸筋食い下げて先丸く返っています。

当店にて保存刀剣鑑定を受審しました。刃の働き見事で鑑賞刀として申し分ない一刀です。次はお客様の手で特別保存刀剣鑑定を御受審下さい。

裸身重量460グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。