– Tosanokami Fujiwara Masanobu –
当店にて銀牡丹祐乗はばき、上研磨諸工作済み。小板目肌良く練れて詰み地沸付いた地鉄に、匂口明るく冴えた直刃基調の刃を焼いており、二重刃交え、刃中に葉や足が盛んに見られ、刃縁にはあたかも大きな沸粒を撒いたような賑やかな出来口です。
兵庫県下の旧家より買い取りましたうぶ品で、眼垢が一切付いていない市場初登場の脇指で、登録手続き代行から研磨、はばきの新調を当店にて行いました。
研磨は日本美術刀剣保存協会主催の研磨コンクールに於いて入賞を果たす腕達者な研師が担当致しました。しっかりと石を効かせた入念な研磨だけあって、地刃共に観賞しやすく、また、迫力ある沸出来を存分にご堪能頂けます。
裸身重量551グラム。