筑州住宗勉作 昭和五十八年八月吉日

筑州住宗勉作 昭和五十八年八月吉日
– Chikushu ju Sotsutomu –
 
 
昭和2年生まれ。本名を宗勝と言う。福岡市博多区山王に住しました。昭和21年、父である宗正光刀匠に師事し、同30年には新作名刀展に初出品。文化庁長官賞、薫山賞など数多くの特賞を受賞し、平成2年に無鑑査の認定を受けた現代の名工です。
数多の現代刀匠が藤末鎌初の古作を写す中、宗勉刀匠は各伝法をこなすも、虎徹や清麿写しを得意とし、その作品は本歌に迫り、勝るとも劣らない出来栄えで知られます。また、利刀としても名高いため、美術鑑賞刀としてのみでなく、居合や抜刀を嗜む方にも根強い人気があります。
平成27年2月、88歳にて多くの刀剣趣味人に惜しまれながら没しました。
 
この太刀は豊後行平辺りをイメージして鍛えられた一刀であろうか。常に見る宗勉刀匠の作品とは異なり、直刃の穏やかな出来口を示している。
地鉄は小板目肌所々柾流れ、良く練れて詰み、地沸付き、地景入って極めて精美。あたかも穏やかで波一つ無い凪を見るかのようです。
彫物は表裏共に樋を掻き、佩表の樋中に彫られた龍は宝珠を掴み、勝ち誇ったかのように見据え、佩裏は不動明王を意味するカーンと呼ばれる梵字を力強く浮き彫りに仕上げられています。
 
裸身重量905グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

軍刀外装入りの刀の発送時に行って欲しいこと ~刀剣を守るために是非覚えて下さい~

香港にお住まいのお客様が軍刀拵入りの御刀を御購入下さいました。

本日、輸出監査証明が文化庁から届いたので、早速梱包して発送するわけですが…

皆さんにも是非、海外に刀剣を輸出することがあった時には行って頂きたいことがございます。

それは…

 

登録証のコピーを添えて送ること

 

です。

特に軍刀拵に納められた刀の場合は絶対にコピーを添えて頂き、先方にはそのコピーを大切に刀と共に保管するように伝えて頂きたいのです。

と言いますのも、海外に送った刀が、研磨や修理のために再び日本に戻ってくることがあるのですが、その時に軍刀拵に納められた刀の場合、無知な登録審査員によって

 

登録不可

 

とされるのを防ぐためなのです。

特に今回発送します御刀は、

軍刀拵

兼秀

写真でもお判り頂けるかと思いますが、茎に星の刻印、裏に名の刻印が打ってあります。

古式鍛錬法で鍛えられた俗に本鍛錬刀と呼ばれる刀でも、工廠刻印を茎に打つことがあるのですが、刻印がある刀は無鍛錬刀だと思い込んでいる不勉強且つ無知な審査員は、これらの真面目な刀に対して容赦無く

 

登録不可

 

と審査時にしてしまうのです。

そうなりますと日本には持ち込めません。最悪の場合はばき元から15センチのところで切断しなければ輸入できないという悲しい結果を招いてしまいます。

そこで本日皆様に御紹介するのが「登録証のコピーを添える」と言う行為なのです。

これがあれば余程偏屈で心無い審査員が担当しない限り、登録不可とされかけても、こうして以前は登録されていた刀であると審査員に堂々と意見を言えるわけです。

 

海外に刀を売りっぱなし

海外に刀を送りっぱなし

 

ではなく、その後の刀のことも考え、送り出した刀剣達が、いつでも里帰りできるようにしてあげてください。

近江大掾藤原行光

近江大掾藤原行光
– Omi Daijo Fujiwara Yukimitsu –
 
 
行光は越中富山の生まれで名を半右衛門と言い、初め清光と名乗りました。富山太守の命により江戸に出て石堂の門下となり、帰郷後に行光と改めました。加州行光と同人とも言われます。
 
この脇指は切先が少し延びた力強い造り込みで、地鉄は杢目肌がよく練れて肌立ち、刃文は匂口明るく冴え、下半を互ノ目乱れ、上半は湾れに焼き上げ、互ノ目部分には砂流が顕著に見られます。
『大』の第二画が常に見る物に比して短いところがやや気になりますが、保存審査不合格の場合には、しっかりとしたサポートをさせて頂きますのでご安心下さい。
※保証は当店を介して保存刀剣審査を受審された場合に限ります。
 
裸身重量549グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
大きく磨り上げられ無銘となっているが、切先が延びた豪壮な姿を今にとどめている。杢目鍛えの地鉄には破綻が見られず、匂口沈んだ直刃を焼き上げている。
附属の拵は仕事が良い金具が用いられており、鞘の状態も好ましく、傷や凹みはほぼ見られない。総体に格式が高く、上士の指料であったことが歴然としている。
現状古研ぎのために刃文が見辛い傾向にあります。しっかりと入念なる研磨を施せば、精良なる地鉄はおろか、刃文もすっきりと見やすくなることでしょう。然るべき研磨をかけて頂きたく、研磨代を考慮したお求め易い価格でご紹介致します。
 
裸身重量552グラム。  拵に納めて鞘を払った重量781グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

河内守藤原壽命

河内守藤原壽命
– Kawachi no kami Fujiwara Toshinaga –
 
 
新刀期の寿命一門は美濃国清水に居住していました。一門の丹後守寿命や表題の河内守寿命、美濃守寿命、上野守寿命などは寛永年間には尾張徳川家の求めに応じて隣国の尾張に駐鎚したものと考えられる。
河内守寿命は名を若原孫四郎と云い、後に豊後に渡って岡藩工となった刀工です。
 
作元先の差が開いた優しい姿で表裏に刀樋を掻き、地鉄は杢目肌柾流れ、刃文は匂口明るく冴えた直刃に短く太い足を交え、刃縁に繊細なる打除風の刃や食い違い風の刃を交えている。
附属の拵は店主町井勲監修の下、構図の良い現代金具を用いて新調した武用拵。お子様や小太刀の居合稽古刀としてもお薦めです。
 
裸身重量496グラム。  拵に納めて鞘を払った重量755グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

盛光(加州)

盛光(加州)
– Morimitsu(kashu) –
 
 
加州盛光は南北朝時代の中期も後半に入る應安頃に活躍しました。数代あるのか室町前期にも加州盛光と鑑せられる作品が見られるため、本刀も應永頃の作と鑑せられる可能性がありますことを予めご承知おき下さい。
 
この脇指は身幅の割に重ねが薄く感じられる造り込みで、純粋に南北朝期の作品と鑑ても良さそうに感じられます。地鉄は杢目肌が良く練れて詰み、特に黒味がかった鉄交じり、経年による研ぎ減り等も影響してか、肌に荒れが感じられるところが惜しまれるも、互ノ目乱れを焼き上げた刃文は見事なまでの刃中の働きが見られ、互ノ目の谷を幾重もの金筋や砂流がつなぎ、その様はあたかも霞がかった早朝の山々を見るようで幽玄さを感じさせます。
当店にて研磨済みです。研ぎ上がったばかりの地刃を御堪能下さい。
※本刀は研磨前の錆身の状態で、既に日本美術刀剣保存協会より正真とのお墨付きを頂いております。
 
裸身重量295グラム。
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

備州長船忠光 明應八年二月日

備州長船忠光 明應八年二月日
– Bishu Osafune Tadamitsu –
 
 
長船忠光は勝光・宗光等と並ぶ末備前を代表する刀工で、彦兵衛尉・修理亮・九郎左衛門・平右衛門尉等の俗名を冠する諸工がおり、総じて末備前の中では直刃の上手として知られる名工です。
 
この脇指は程好く元先の差が付き、切先は延びごころ。地鉄は杢目肌が良く練れて詰んで精美で、淡く映り立つ。刃文は匂口締りごころに小沸ついた中直刃を焼き上げており、刃縁には金筋や稲妻が見られ、細く打除風の刃をも交えた、まさに直刃を得意とした忠光らしい出来口を示しています。刀身には疵や欠点は無く、研磨を施せば特別保存刀剣の認定を受けると思われます。
 
附属の拵は今や貴重な完全なるうぶ品。切羽の一枚に至るまですり替えなく、当時のままのオリジナル。鞘に目立つ凹みもなく状態は頗る良好。縁頭に栗形、返角に指裏の瓦に至るまで全て一作金具。小柄も失われることなく添えられているのが非常に好ましい。こちらも特別保存刀装の認定を受けることでしょう。
 
裸身重量344グラム。  拵に納めて鞘を払った重量544グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

源寿王 昭和五十一年二月日

源寿王 昭和五十一年二月日
– Minamoto no Jyuo –
 
 
本名、柳川昌喜。大慶直胤の末葉と言い三代直弘同人。明治43年生。埼玉県狭山市鍵山に住し、父である二代直弘(柳川才次郎)の下で昭和3年より作刀を学び、戦後は昭和30年より鍛刀を再開。平成6年9月に87歳で没しました。
初銘は「直弘」と切り、後に大宮在住の弟子であr松原英一氏に直弘の名を譲って晩年は「寿王」と銘し、直弘の名は現在埼玉県児玉在住の小島寛刀匠が五代目として襲名しています。
 
系譜は以下の通り
※大慶直胤―-初代直弘(土野留助)―-二代直弘(柳川才次郎)―三代直弘(柳川昌喜)―四代 直弘(松原英一)―五代直弘(小島寛)
 
この太刀は柾気が強い小板目鍛えの地鉄に、匂口明るく馬の歯乱れの如き丁子乱れを焼き上げた作品。太い足にて丁子を数個一括りにし、各丁子にも足や葉が入り、細かな砂流も見られ、変幻自在なる刃中の働きが楽しめる出来口を示しています。
 
裸身重量892グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

包真

包真
– Kanezane –
 
 
大和手掻派は、東大寺の西の正門である碾磑門の外辺に居住して作刀したことからこの名があるといわれています。包永を祖とし、鎌倉時代中期から室町時代末期に及んで活躍しており、室町時代のものは「末手掻」と称されています。
包真は南北朝期~室町期に渡り数代続いた刀工で、手掻本流の優工です。
 
この刀は寸短めで、所謂片手打と称される室町中期の体配を、うぶの姿のままとどめており、延びた切先が鋭さを感じさせて力強く、小板目肌がよく練れて詰み、匂口明るく冴えた互ノ目丁子乱れは、鎬に向かって暴れ、飛焼盛んに交えて皆焼がかり、刃中には金筋や砂流が顕著に現れ、荒沸が付くなど躍動感溢れる出来口を示す、同工屈指の名作です。
現状でも観賞に支障は全くございませんが、出来が良い一刀だけに、上研磨を施した上で特別保存刀剣審査を御受審頂きたく、研磨代を考慮した価格で御案内致します。
 
附属の拵は当店にて店主町井勲監修の下製作致しました武用拵で、寸分の狂いもない完品です。デザインの良い金具を用いているので見た目もスッキリとしており、薄手の鐔を装着しているため、将来、鐔の交換をされる場合を考慮して、切羽は三枚仕立にしております。鋭さ感じさせる手持ちの良い末関の一刀を是非この機会にお求めください。附属の拵は大和本流の名品を是非この機会にコレクションにお加えください。
 
裸身重量825グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,061グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

無銘

無銘
– Mumei –
 
 
元先の差程好くつき、反り頃合。地鉄は杢目肌よく練れて詰み、あたかも刃取りをしたかの如く刃縁に直ぐ映り立つ。刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れを焼き上げ、尖りごころの刃や互ノ目丁子、互ノ目足交じり、飛焼風の湯走を見せる。前所有者が斬稽古用に内曇迄の白研ぎにしてあります。仕上げ研磨御希望の方は、10万円(税込)にて承ります。
 
附属の拵は当店にて店主町井勲監修の下製作致しました武用拵で、寸分の狂いもない完品です。デザインの良い金具を用いているので見た目もスッキリとしており、薄手の鐔を装着しているため、将来、鐔の交換をされる場合を考慮して、切羽は三枚仕立にしております。
 
裸身重量667グラム。  拵に納めて鞘を払った重量913グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。