槍 信國 文明十三年十二月日 ~見事な彫り物と地刃の出来!誉傷が残る数多の戦を潜り抜けてきた名槍!!~

信國 文明十三年十二月日
– Nobukuni –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/047/00.html

古来、初代信國は相州貞宗の門人といい、時代を建武と伝えていますが、現存するものに建武およびその近辺の年紀は皆無で、またそこまで遡ると鑑せられる作も見当たらず、しかも現存する最古の延文・貞治年紀の信國の作風が、貞宗と直結することから、今日では延文・貞治を初代と見做すのが通説となっています。
彼は伝書に拠れば了久信(了戒の子)の子、或は孫と記されていますが、延文三年及び康安元年紀の作に来派の伝統である直刃が見られることや、鍛えが直刃・乱れ刃に拘らず流れるところなどに所伝を首肯せしめるものがあります。 南北朝末期には代替わりの信國が存在し、更に応永頃に入ってからの信國派には、式部丞信國・左衛門尉信國の両工が代表工として著名で、他に二字銘の信國を銘する刀工がおり、いずれも應永年紀を切るところから「應永信國」と呼称されています。 同銘が何人いるか明らかではありませんが、流石に京鍛冶の名門であるだけに、信國を名乗る刀工の作には優れたものが経眼されます。 初代信國の作風は京物の伝統を示した直刃と貞宗風を承けた湾れ刃の二様が主でしたが、南北朝末期の代替わりの信國から「應永信國」にかけては、上記の作風の他に互の目調の乱れ刃の作域が新たに加わります。

長さ一尺を超える槍を大身槍と呼称します。この槍は文明十三年の年紀が切られた貴重な一筋で、ケラ首は五角形で長く、ケラ首下部幅17.3ミリ。ケラ首下部重ね11.3ミリ。茎長さ約40.3ミリ。元先の幅差開いて先に行くに従って幅広くなり、フクラ尋常。ケラ首部分に三鈷剣。平地には幅広い樋を角止めとし、その中に龍が巧みな技術によって彫られています。
地鉄は板目肌よく練れて地景入り、刃文は匂口明るく、直刃貴重に浅く湾れて互ノ目を交え、刃縁には砂流が随所に現れ、刃中には肌に添って現れた千変万華の働きが、何とも言えぬ味わい深さを醸し出しています。鋩子は直ぐにこれもまた盛んに砂流を伴って丸く返っています。

相当働いてきたようで、研ぎ減りによって低くなったケラ首周りの区の段差や、顔と鱗が消えた樋の中の龍の彫りと、刃毀れとして残る誉傷が、幾度と無く過酷な戦場を潜り抜けてきた様子を今に物語ります。
現状古研ぎですので、然るべき上手な研磨を施し、本槍の地刃の冴えを存分にお楽しみ頂きたい名槍です。

裸身重量500グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

槍 無銘(下坂) ~保存刀剣鑑定書付きの大振りな素槍をお求め易い低価格で御紹介致します!!~

無銘(下坂)
– Mumei(Shimosaka) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/046/00.html

下坂派は安土桃山時代の天正頃(1573年頃)の近江の西坂本下坂に住んでいた、「下坂八郎左衛門」が祖と言われており、同工は越前康継の父又は兄と伝えられています。「下坂」を銘する刀工は全国に散在していますが、源流は全て近江の下坂に発しています。

この槍はケラ首丸形で刃長長目にしてフクラ枯れた鋭い造り込み。銘は切られていたであろうが、長年樫でできた柄に装着されていたためであろう、銘は朽ち込み、現在は銘を確認することがかないません。
地鉄は柾気が強い小板目で、細かな地沸が付き、刃文は匂口明るく、直刃調子に小湾れや小互ノ目を交え、刃縁には匂口と繋がった湯走風の刃を交え、鋩子は掃き掛けて大丸に返っています。
ケラ首下部19.8ミリ。茎長さ約34.7センチ。

裸身重量373グラム。  拵に納めて鞘を払った重量グラム。

各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

槍術 ~テレビや映画のような派手な使い方はしません~

三男の二代目修行

時間があれば携帯のゲームばかりしている三男。

中学三年生なので来年は高校受験である。

大家族で生活も大変な中、本人の希望で塾にも通わせたのですが、ゲームにハマり過ぎて志望校はとてもじゃないが合格できない状況。

これから先の将来設計について話し合ったところ、志望校は諦めるとのことで、とりあえずは入れそうな高校を受験するようです。

でも、ただ単に高校を出れば良いと言う訳でもないので、真剣に将来を考えろと諭したところ、暗に逃げ道なだけかもしれませんが、

「修心流の二代目を継ぐ。美術刀剣刀心を継ぐ。」

との返答がありました。

この心意気、いつまで続くのかわかりませんが、今や最古参門弟となり、実力もめきめきとあげてきた柳原に追いつかせるべく、本格的に修行開始とあいなりました。

昨夜の稽古にも弟二人と共に参加した三男。長いブランクがある割には私の血を引くためか覚えが良い。

まだまだ二代目襲名には道のりが長いですが、挫折せずに極めてもらいたいと切実に思います。

動画は6年前、8歳の頃の三男。長女も一緒に写っています。長女もやる気さえあれば日本一、いや、世界一の女流居合術家になれるのに… 勿体無い…

↑ 私と将平作の真剣で打ち合う三男。

修心流居合術兵法 ~東京道場の御案内~

東京での稽古は毎月25日前後に行っています。

2月の稽古日は

23日(土)、24日(日)

3月の稽古日は

23日(土)、24日(日)

です。

稽古時間はいずれも10時~17時(計6時間)

 

上記稽古日は私(町井勲)自らが直接指導させていただきます直伝稽古です。

稽古内容はその時々で課題を定めるため未定ですが、東京道場では主に

居合術

居合柔術

剣術

小太刀術

二刀剣術

を教授しています。

修心流では宝蔵院系の鎌槍術も教授していますが、得物が長いため東京に持参することが叶わず、現在は本部道場でのみ槍術稽古を行っています。

東京道場は現在のところ、私が上京する日程にだけ稽古を行っていますが、4月からは就職に伴いまして、大阪豊中岡町道場から門弟の北山が向かいますので、毎週土曜または日曜に定例稽古を行う予定です。

これまで毎月一回しか稽古がないなら継続して続けられないなとお考えだった方、4月からは毎週稽古が行われます予定ですので、是非この機会に修心流居合術兵法東京道場をお訪ね下さい。

東京道場の月謝等はこれから経費等を考慮して定める予定ですが、今のところ基本的には稽古会場費程度に考えております。

私が兵庫から直接指導に向かう際の稽古謝礼金に関しては、

門弟 1万円(1日 6時間の稽古)

外部 1万5千円(1日 6時間の稽古

外部 5千円(2時間)

となっております。

 

東京道場への向かい方ですが、一番わかりやすいのは五反田から東急池上線にて雪が谷大塚で下車。改札を出て左へ進み、階段を下りて左へ。角にファミリーマートがある一つ目の十字路を左折し、一つ目の丁字路を右折してすぐに見えるマンションの駐車場奥(アオキビルホール)になります。雪が谷大塚駅からは徒歩1分という好立地ですから、雨風の日も通いやすいのではないでしょうか。

修心館東京道場の場所

東京道場(アオキビルホール)

神棚も祀ってあります。

ロッカーも完備

女性はここでカーテンを閉じて着替えます。

 

東京道場では門弟達との交流も大切にしていますので、昼食を稽古場で一緒に食べたり、或いは稽古場横にある七輪焼肉安安で鶏肉(焼肉)食べ放題で楽しく食事しております。

稽古終了後は焼肉安安で食べ放題、飲み放題の稽古打ち上げ夕食会を行っています。

稽古中は厳しい私ですが、門弟達との食事会では酔っぱらって朗らかな一面も垣間見せます。

私がテレビやCMの仕事に携わることがある関係で、人気タレントや大物俳優が、こっそり稽古に参加する場に遭遇することもあるかも!?

全員ご紹介はできないので、お二人だけご紹介させていただきます。

AK-69さん

稽古に参加されたAK-69さん

ozzy

稽古見学と作刀見学に訪れたJohn Michael “Ozzy” Osbourne(オジー オズボーン)さん

 

尚、修心流居合術兵法では他流派の居合、剣術に所属されている方の併用入門はお断りしておりますが、東京道場に限っては現在のところ併用入門も可能です。その際には所属されている道場の先生から許可を頂くことをお薦め致します。

 

関西では

兵庫県川西市の本部道場 梅田から阪急宝塚線と能勢電鉄またはバスを乗り合わせて30分。

大阪豊中岡町道場 阪急宝塚線岡町駅から徒歩3分

大阪北道場 地下鉄天神橋筋六丁目駅から徒歩4分

上記の場所で私から居合術を学ぶことができます。

https://www.shushinryu.com/%E7%A8%BD%E5%8F%A4%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E7%A8%BD%E5%8F%A4%E5%A0%B4%E6%89%80/

稽古場所在地については↑こちらをご参照下さい。

 

修心流居合術兵法に御興味をもって下さった方は、是非、修心流居合術兵法WEBサイトで詳細を御覧下さい。

https://www.shushinryu.com/

修心館WEBサイト

入門に関するお問い合わせは、

080-2514-1044

へお気軽にお電話頂くか、

syuushinkan@nihontou.jp

へご連絡下さい。

 

 

東京都内で修心流居合術兵法を学ぶことができます

現在、私が創流しました修心流居合術兵法(旧称 無双直伝英信流町井派)は、兵庫、大阪、東京、アメリカシアトル、中国北京にて学ぶことができます。

東京道場は雪が谷大塚駅から150メートルと好立地で、稽古後の打ち上げもお楽しみの一つとなっています。

今月は24日(日)に私が上京して直接指導いたします。

稽古時間は毎回、10時~17時の6時間と長丁場ですが、毎回課題を用意していますので、時間が過ぎるのがあっという間に感じられます。

お貸しできる道具が充実しておりませんので、稽古体験は予め御連絡を頂く必要がございますが、見学だけでしたらいつでも対応可能です。※ご見学も予め御連絡頂けますと幸いです。

 

私が言うのも何ですが、修心流居合術兵法の稽古は非常にマニアックなもので、世間一般的な居合道場とは大きく異なります。刀を抜き差ししている時間より、身体捌きの稽古時間の方が長いことも多々あります。

時代劇ヒーローのようにサッと抜いてピュッっと振って、かっこよく刀を回転させて納刀! なんて派手なアクションを求められる方には不向きですが、

・日本刀の構造や理に適った刀法を学びたい方

・日常での身体の使い方に変化をもたせたい方

・力を使わず、身体に負担をかけない身体操作を学びたい方

・現代居合(連盟所属の古流居合)に疑問をもたれる方

・合氣道や合気柔術修業者で剣の理を知られたい方

・護身術を身につけたい方

・二刀流や剣術、鎌槍術を学ばれたい方

には非常に向いています。

 

修心流居合術兵法(修心館)は悲しいかな門弟数が少ないため、現在は内輪の少人数で和気藹々と稽古しているのが現実ですが、稽古に集う方々の中には、他の武道の指導者(指導員)や高段者もおられ、これはつまり、修心流居合術兵法が他の武道経験者をも惹きつける魅力ある流儀・稽古である証と言えるでしょう。

 

ネット上での数多の発言から、

偏屈で気難しい

そんなイメージが私にはあるかもしれませんが、実際の私に触れていただければそんなイメージも払拭されると思います。

木刀や模擬刀とは言え、誤まった使い方をすると大怪我や命に関わる事故を招いてしまいます。そのため稽古中の所作に危険を感じた時には、怒声や檄を飛ばすことも稀にありますが、基本的には寒い関西のオヤジギャグと、笑いが絶えない楽しい稽古です。

只今東京道場で共に汗を流す修業者を募っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

試斬に関する勘違い

勘違い

先日、ツイッター及びユーチューブに於いて、右袈裟に切った畳表仮標の上部が落ちずに残る動画が、会心の一撃かのように紹介されていました。

試斬ばかりを稽古している抜刀道の人の中ですら、このように上部が残ることを会心の一撃や物凄いことだと誤認されている方が多いです。

日頃試斬に明け暮れる人ですら勘違いしているのですから、何も知らない素人は尚更この現象を見て「凄い!!」と思ってしまうわけですが、実はこれ、凄くもなんともないことであり、むしろヘタクソな証拠なのです。

稲藁や麦藁などを束ねて作った仮標相手だと、写真のような現象は比較的多く見られますが、横糸を入れて編み上げた畳表仮標では、正しく刃筋を通して斬る事が出来たなら絶対に起きない現象であることを、今回の記事で皆様には知って頂きたく思います。

藺草でも畳表のように編み上げていないもの、つまり繊維を束ねただけのものでしたら写真の現象は起こりやすくなります。

つまり、編み上げていない仮標は切り口の断面が広がり、それによって下部とのひっかかりが生じるために上部が滑り落ちる事無く残るというわけです。

一方、編み上げた畳表の場合ですと、切り口断面は鉋をかけたようにつるつるに近く、そのため切った上部は下部にひっかかることなく下に落ちてしまいます。

とかく武術・武道と呼ばれる世界には、誤認、勘違い、自惚れが横行するもの。

写真のような現象が起きたときには、ただただ己の技量の拙さを反省すべきなのです。

そして、殺陣は殺陣であり武術ではないこともしっかりと皆様にはお知り頂きたく思います。

あらゆる事態を想定して稽古するのは良いとしても、あらゆる事態を形として残すということを先人達はしていません。

あらゆる事態に備えて稽古するのが基本となる形であり、それを各々で応用して実践するのが武術ではないでしょうか?

相手との立ち位置、腕や足の角度が一度違っただけでも、形通りの動きでは業は成立しません。それらを事細かく形として残していたなら、角度についてだけでも360度あるわけですから、同じ所作を基本にした形でも、360通りの形が存在することになります。

系譜が正しく証明されている古流派をご覧になれば、形の数はさほど多くないことにお気づきになられるはずです。

マジで凄かった! 修心流居合術兵法(町井勲)の術理と実力

大層なタイトルですみません(笑

でも、こうした仰々しいタイトルをつけなければ動画再生回数は稼げませんのでご容赦を。

しかしながら今回、本当に悩みに悩んだ末に、一部の門弟のみに配信している動画を特別公開するに至りました。

普段は痛い、辛い、と言った危険な稽古はしておらず、術理確認稽古を和気藹々と皆で楽しんでおります。

この動画公開を機に、修心流居合術兵法にご興味を持たれ、門戸を叩かれる方が増えることを祈っております。

修心流居合術兵法 セミナー

時折、個人指導やセミナーを依頼されることがあります。

基本的に門人以外には深いところまで詳しく伝授することはできませんが、修心流に興味を持ってくださった方々に対し、お教えしても良い範疇のものに限っては、セミナー(講習会)と言う形式で門弟外にも公開指導しています。

近頃は世界各地からのセミナー依頼の御相談を頂きますが、地域や治安問題、セミナー料金の折り合いがつかないなどが理由で、お断りさせていただくことが多いです。

私が湯水のようにお金を使える資産家であれば、安い料金でも喜んでセミナーを引き受けるのでしょうが、悲しいかな、未だ居合術の教授だけでは生計を立てることができない身です。更には子沢山の大家族ですから、毎月の生活費を稼ぐだけで精一杯。

とても交通費+α程の料金でセミナーをお引き受けすることなど叶いません。

また、現在のところ、セミナーをお引き受けする大前提としまして、修心流の支部を作りたい、修心流傘下で活動したいという方を対象にさせていただいております。

よく日本の武道好きな外国人の方で、あちこち方々の流派をかじられる方がおられますが、現在の私の考えと致しましては、そのようなどっちつかずの方に、これまで苦労して身につけてきた技術を公開指導する気持ちにはなれず、真摯に私が創流した修心流だけを、一生涯を通じて修業していきたいと考えて下さる方だけに、指導させて頂きたいと思っています。

2016年現在では、誠にありがたいことに、私の技術を真摯に学びたいと、北京支部並びにシアトル支部が誕生しました。

北京やシアトルにお住まいの方で、私の居合“修心流”にご興味をもたれた方は、是非とも各支部道場を訪ねられてください。

修心館 東京道場

本部道場定例稽古

2016年7月3日の修心流居合術兵法修心館、本部道場定例稽古

対素槍稽古

対素槍稽古

稽古課題

大人
 ・剣術之部
   切り返しとその受け
   一手増やして下段捌き
   更に一手増やして右袈裟受け
   更に一手増やして膝崩し
   下段捌き部分稽古
   対素槍捌き入身

子供
 ・抜付と納刀
   紙玉居合斬り
   袋竹刀にて自由組討

近頃の居合教授に対して色々と思うことが多くなりました。

そもそも居合形を稽古させるべきではないのでは? そう思うようになりました。

実際のところどうなのかは知りませんが、僕の中では、剣術、体術ができずして、求める居合はできないと思うようになったからです。

稽古時間が足りません。伝えたいことがたくさんあります。
一日も早く門弟達には私に追いついてもらいたい。
互いに冷や汗をかくほどの激しい稽古ができるようになりたい。

対素槍稽古では、力みを用いない剣捌きが絶対必要となります。
稽古で何かしら掴んでもらえたなら、教える側としてこれほど嬉しいものはありません。