修心流居合術兵法講習会を企画されたい方へ

今年の10月、私は米国のカンザスとシアトルにて修心流居合術兵法の講習会を開催します。

その講習会に向けて、私の自己紹介並びに修心流紹介、講習会メニューを作成しました。

日本国内外問わず、修心流居合術兵法に御興味を持たれていらっしゃる方は、是非下記文面をご参照頂ければと思います。

講習会の料金目安は、1日最長6時間の教授で最低謝礼金は30万円+交通費となります。

移動に時間がかかり、宿泊等が必要な場合は宿泊費と移動日分の日当(基本 10万円)となります。

例えば国内に於いて、日帰りで往復できる場所であれば、30万円+交通費のみ。

1泊2日の場合ですと、30万円+10万円+宿泊費+交通費となります。

受講者が30名を超える場合は、お一人当たりの謝礼金は1万円となり、+他諸経費となります。

その他ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい。

では、今回の米国での講習会向けに作りました文面を御紹介いたします。

 

 

~講師紹介文~

町井勲 1973年生まれ。兵庫県川西市在住の居合術家。刀剣研磨師でもあるため、日本刀の構造等についても深い造詣を持ち、現在ギネス世界記録を6つ保持している。

1993年
無雙直傳英信流吉岡早龍(よしおかそうりゅう)師のしたで修行開始。これまで、一太刀目は牽制であり、二太刀目で殺傷すると、まことしやかに流布され、刀剣に対する作法すら正しく伝承指導しない、武術とは程遠い剣舞やスポー ツと化した現代の無雙直傳英信流に疑念を抱く。

1999年
全日本居合道連盟、無雙直傅英信流居合術五段位取得以降全ての昇段審査を辞退。その後、所属道場の[[日本居合道連盟]]への移籍に伴い日本居合道連盟に於いて五段位を印可される。

2004年
抜付の一撃必殺提唱のもととして独自の道を歩み始め、無雙直傳英信流町井派として活動を開始。同年8月には国際抜刀道試斬連盟に加盟し、五段位を印可される。
その後、正統とされる[[無双直伝英信流]]の理合や身体捌きから大きく変化を遂げ、それまで牽制とされてきた抜付水平の一太刀目を、事実、一撃必殺と呼べる斬撃力高いものへと昇華させた。

2005年
現行の無雙直傳英信流とは異なる理合・術理を生み出した町井勲は、無雙直傳英信流の名を捨て、同年9月より無雙直傳英信流町井派から修心流居合術兵法に流派名を改名し、居合術道場『修心館』を設立。

町井勲が保持するGuinness World records
・千本斬(36分4秒)
・据斬(8太刀)
・3分間速斬(252太刀)
・最速テニスボール居合斬(発射速度 時速840キロ)
・6ミリBB弾居合斬(発射速度 時速350キロ)
ギネス非公式記録
・日本のテレビ番組に於いて、発射速度1,440キロのピンポン球を2メートルの間合から居合斬に成功。

 

 

~修心流居合術兵法とは~

修心流居合術兵法(しゅうしんりゅういあいじゅつひょうほう)は、平成の侍との異名を持つ町井勲が創流した日本古武術の流派である。源流となっているのは無双直伝英信流であり、2005年に無双直伝英信流町井派を改名して創流された。

== 流儀の内容 ==
表芸は瞬時の抜付による居合斬りだが、居合のみに特化せず、剣術、小太刀術、鎌槍術、薙刀術、手裏剣術等も伝え、特に居合の動きを体術に体現化した居合柔術も特徴の一つ。相手に悟られぬ極小さな動きによって、相手の軸を崩しつつ相手の中心を捕り、傍から見ると自分から斬るのではなく、相手が斬られる来ると言った、相手の力を応用する剣技が特徴である。
尚、単独で行う居合形は無双直伝英信流を墨守したものであり、そこに町井独自の編纂がなされている。

== 歴史 ==
1993年
創流者である町井勲が吉岡早龍の下で無双直伝英信流を修業開始。
2004年
無双直伝英信流町井派として活動を開始。
2005年
現行の無双直伝英信流とは異なる理合・術理を生み出した町井勲は、無双直伝英信流の名を捨て修心流居合術兵法に流派名を改名。

== 系譜 ==
始祖 林崎甚助|林崎甚助重信
二代 田宮重正|田宮平兵衛業正
三代 長野無楽入道
四代 百々軍兵衛光重
五代 蟻川正左衛門宗続
六代 萬野団右衛門信定
七代(英信流々祖) 長谷川英信|長谷川主税助英信
八代 荒井勢哲清信(信州へも分派する)
九代 林六大夫守政(土佐国へ伝わる)
十代 林安大夫
十一代 大黒元衛門清勝
十二代 林益之極政誠
十三代 依田萬蔵敬勝
十四代 林弥大夫敬勝
十五代 谷村亀之極自雄
十六代 後藤正亮
十七代 大江正路
十八代 穂岐山波雄
十九代 福井春政
二十代 河野百錬|河野稔百錬(大阪 全日本居合道連盟創設)
二十一代 景山断士
二十二代 吉岡早龍
二十三代(修心流々祖)町井勲

 

 

~講習会講義内容~

修心流居合術兵法は、極小さな動きで相手の軸を制することを得意とする居合術です。居合術と言っても巷に見る居合道場のように、刀の抜き差しばかりを稽古する流派ではありません。鞘に刀が納まっていれば、鞘から刀を抜き放つ所作から始まりますし、既に鞘から刀が抜けている場合は剣術となり、素手の場合は体術となります。傍らに槍や薙刀、弓があればそれを用いますし、手裏剣も使用する言わば日本の古式総合武術です。
修心流居合術兵法修行の中で需要なことは、自分の中心を護ること、相手の中心を捕ることであり、この眼に見えぬ極小の身体捌きと意識の持ち方によって、勝敗は大きく二分されるのです。
近頃では派手なパフォーマンスや素早い抜刀を売りにした、手順が決まった殺陣を古武術と偽る流派や団体が目立ちますが、修心流居合術兵法では一切派手な所作はありません。稽古内容も地味であるため、刀を振り回すことを学びたいと言う方には絶対に不向きですが、合氣道を学ばれている方には、身体本来の使い方を学ぶ上で、とても意義ある講習会であることでしょう。
ただ木刀を振り上げるだけ、ただ木刀を構えるだけ。地味で退屈な稽古の中でこそ、大切な教えを学ぶことができ、様々な業に応用できる基礎を身につけることができます。
講習会では真剣は用いません。居合刀と木刀をご持参下さい。木刀は鞘がついているものが理想的です。
短時間の講習会ですので、この日だけで全ての技術を体得することは絶対にできません。日本古武術の面白さを知っていただき、修心流居合術兵法に御興味を持っていただければそれで結構です。本格的に技術を身につけるためには長い年月が必要です。この講習会を通じて、何かしら参加者の武術に対する意識改革ができれば幸いに存じます。

講習会講義内容

カリキュラム1 ~中心と軸の大切さ、構えの意味を学ぶ~
木刀を用い、二人一組で相手の中心を捕ることを学びます。(45分)
正眼、八双、脇構、下段の基本となる四つの構えの意味と理想とする構え方について学びます。(45分)

カリキュラム2 ~袈裟斬とは? 剣術の基礎を学ぶ~
木刀を用い、二人一組での稽古が中心となります。
左右袈裟斬を三段階にわけて学びます。
左右袈裟打込(30分)
左右袈裟斬込(30分)
左右袈裟斬(30分)

カリキュラム3 ~柔らかく受け、柔らかく動く~
真向の三角受け(30分)
後半は修心流居合術兵法の組居合形七本目『月光』を通じて、力まず柔らかく受けること、柔らかく動くことを学びます。(60分)

美術刀剣刀心 諸工作受注に関する変更のお知らせ

美術刀剣刀心ご利用のお客様に、現在多大なるご迷惑をおかけいたしており、大変心苦しく思っております。

現在大幅な納期の遅れが発生しており、また、私も多忙につき、逐一の御報告並びに各職方への指示管理が行き届かない状態にあります。

つきましてはお急ぎの諸工作に関しましては、納期をお約束することができかねますので、諸工作の受注はお引き受けできかねます。

また、これまで私が納得できない仕事に関しては、何度も作り直させたり、研磨も二度、三度と直したり、時には疵が出ても補償無しという条件でお引き受けした武用新作刀に関しましても、自腹をきって疵が少ない刀を再度鍛えさせるなど、見えないところで全て自腹を切って頑張って参りましたが、特に居合等の武用に関する低予算の諸工作に関しましては、毎回のように数万~数十万円の赤字を出し続けております。

残念ながらそのような私の影の努力は、当然ながらお客様には伝わっておらず、納期に関する御催促と責めに正直疲れました。

今後は完成品のみの販売を心がけ、諸工作に関しましては馴染みのお客様で、二年でも三年でも余裕をもってお待ち頂け、逐一御報告ができない私の悪しき性格にもご理解を頂ける方からのご用命のみお引き受けしたいと思います。

私の力不足でご迷惑をおかけしておりますお客様には、この場でも重ね重ねお詫び申し上げます。

ご了承の程宜しく御願い致します。

 

美術刀剣 刀心  店主 町井勲

無銘 ~研磨仕上がったばかり~

無銘 ~研磨仕上がったばかり~

無銘
– Mumei –
 
杢目鍛えの地鉄が肌立ち、腰が開いた互ノ目乱れを焼き上げた作品で、刃縁には砂流や金筋、足等の働きが見られ、美術鑑賞刀としてお楽しみ頂ける出来口です。
当店にて美術鑑賞用上研磨を施しましたので、研ぎ上がったばかりの地刃の冴えを存分に御堪能頂けます。
 
裸身重量442グラム。  拵に納めて鞘を払った重量654グラム。

金重(金象嵌銘)

金重(金象嵌銘)
金重(金象嵌銘)
– Kaneshige –
 
杢目肌良く練れて詰んで少しく肌立ち、匂口明るく覇気ある互ノ目乱れを焼いた作品。刃中よく働き、砂流交え、殊に指裏物打より先の刃中の変化は見事。
 
金重の金象嵌銘は不同意なれど、出来良く美術鑑賞刀としてお楽しみ頂けるばかりか、金象嵌銘の雰囲気を満喫頂ける一刀です。
勿論金象嵌銘を消せば保存刀剣鑑定書が交付される出来口です。
 
裸身重量398グラム。

信濃守弘包

信濃守弘包
信濃守弘包
– Shinano no kami Hirokane –
 
初代弘包は元和頃の人で名を文殊八郎右衛門と称し、奈良手貝町より伏見へ移り、後に大坂に住したと言います。二代は寛文頃に活躍し、名を市之丞と称し、江戸にても刀を鍛え、包永十一代孫とも銘切ります。
 
この脇指は小板目肌が肌立ち、刃縁の柾肌に絡んで幾重にも砂流を重ねた互ノ目乱れを焼き上げており、繊細な簾刃のような出来口を示しています。
 
※未鑑定刀です。銘に関しましては真贋保証無しとさせていただきます。
 
裸身重量413グラム。

無銘 ~出来良い乱れ刃~

無銘
無銘
– Mumei –
 
大磨上無銘ながら出来の良い脇指。鎬の卸が急で、斬撃の際の抜けの良さを求めた感があります。
地鉄は板目肌柾流れて肌立ち、飛焼を交えた明るく冴えた互ノ目主体の刃を焼き上げ、刃中には砂流が顕著に見られ、三日月形の刃や楕円形に飛焼がかった刃が、あたかも水面に落ちる滴の一瞬をとらえたかのよう。なかなかに趣ある出来口ですので、保存刀剣鑑定を是非御受審下さい。
附属する拵は数寄者が誂えた比較的若いものですが、傷みが無く綺麗で、出来上がったばかりと言っても過言ではない良い状態です。
 
裸身重量391グラム。  拵に納めて鞘を払った重量650グラム。

無銘(相州総宗) ~見事な皆焼~

無銘(相州総宗) ~見事な皆焼~
無銘(相州総宗)
– Mumei(Soshu Fusamune) –
 
相州総宗は初代が文明頃、二代が永正頃、三代が天正頃に活躍しています。
この脇指は代別はなされていませんが、姿体配から初代または二代の作と鑑せられます。
 
板目少しく肌立った地鉄に、沸本位の皆焼を見事に焼き上げ、刃中には細かな砂流や金筋が見られ、迫力ある出来口を示した総宗の良脇指を、是非この機会に御入手下さい。
 
裸身重量496グラム。

因幡國住藤原兼先

因幡國住藤原兼先

無銘 ~刺刀造~

無銘 ~刺刀造~
無銘
– Mumei –
 
杢目肌粕立った地鉄に匂口明るく冴えた三本杉風の互ノ目乱れを焼いた作品。元幅に比して先幅がぐっと落ちた鋭利な造り込みで、所謂刺刀造と呼ばれる短刀です。美濃系鍛冶、新々刀期の寿命辺りの作でしょう。
 
裸身重量157グラム。

正秀 ~御守刀にお薦め~

正秀

正秀
– Masahide –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/199/00.html

銘鑑を繙くに、新々刀期に正秀を名乗る刀工は五名確認されています。
この短刀は無鑑のため、いずれの正秀なのか不明ですが、精錬された地鉄に明るく冴えた匂口を焼いており、指裏刃中に目立たぬ小疵があるも、それを負とも感じさせぬ出来口で、刃縁にはよく沸が絡み、刃中には砂流や金筋、稲妻等の働きが顕著に見られ、短寸ながらも様々な景色を楽しめる逸品です。重ねが厚めであるところからも、懐剣と言うよりは鎧通しとして鍛えられたものでしょう。
保存刀剣鑑定も是非御受審なさってください。

裸身重量112グラム。