– Kihan Sugiura no kimi no motomeni ouzu Seibi Onomichi ju Masamitsu –
小杢混じりの柾気強い地鉄に小沸本位の直刃を焼いた作品。重ね厚く身幅広い頑強なる造り込みで、手持ちずっしりとしており、刀の重さだけで容易く裁断できる感が漂い、時は幕末、倒幕派との戦いに備え、実戦刀として鍛えさせた一刀と思われます。
作者である正光に関しては手元資料乏しく詳細が判りませんが、銘振りに偽物臭は感じられません。
中心銘文にある杉浦家は、紀州徳川家の留守居役を勤めた家で、屏風の下張りから発見された紀州藩杉浦家文書は稀有な17世紀の武家文書群として和歌山大学が現在所蔵しています。
現状古研ぎで小鎬と区上の棟に一部錆が見られますが、地刃の観賞には支障なく、尚欲を言えば再研磨を施し、保存刀剣審査を受審して更に価値を高めたい一刀です。
当店にて再研磨、保存刀剣鑑定書取得後はお値段も大きく変わりますが、現状のままお求め易い低価格にて御案内致しますので、この機会に是非コレクションにお加え下さい。
裸身重量1,042グラム。