無銘(法華) ~南北朝末期~

無銘(法華)
無銘(法華)
– Mumei (Hokke) –
 
鎌備後国法華とは、三原派とは別系の備後国葦田郡の国分寺跡に於いて鍛刀した一派を指し、その祖を助国と伝え、日蓮宗の信者に支持されていたとも云われています。 現在の鑑定基準として、法華極めの無銘物は、南北朝~室町初期にかけての作とされています。
 
この刀は総体に淡く映りが立ち、匂口沈みごころの直刃調小乱れを焼いた作品。鎬に彫られた二本樋の棟側チリが幅広く、これもまた本刀の特徴の一つと言えるでしょう。
600有余年の長き月日を生きてきた本刀を手に、遥かなる歴史浪漫をお楽しみ下さい。
 
裸身重量555グラム。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です