16日から18日までの3日間、フィンランドから三名の外弟子が熱心にも来日して稽古に参加しました。
今回で三回目の指導。
ゆくゆくはフィンランドで修心流居合術兵法の支部道場を開きたいとの意向で、稽古姿勢も非常に熱心でした。
現在、修心流居合術兵法には英信流から引き継いだ居合形以外に、私が独自に創案した形を含め、多くの形があります。
それら全てを短期間に教えることは出来ないではないですが、それでは単なる形居合に成り下がってしまいますので、今回の稽古では組居合居業之部全八本を伝えました。
本日最後の確認稽古の際には、なかなか良い動きができるものもあり、好ましい仕上がりでした。
単なる見栄えを求めた早抜きの居合剣術モドキは短期間でそれなりのものに仕上がります。術理を知らぬ者からすれば、即効性があり、有効な武術?と思われるのでしょうが、真に命の駆け引きを行う武術において、そう簡単に業は会得できるものではありません。
今回の彼らの来日修業においても、修心流居合術兵法の1~2%程度しか伝えることはできていないと思います。
しかしながら支部開設を目標に、高い渡航費をかけてまで修業に訪れる姿に、私は喜びを隠せません。
この3日間、共に夕食をとり、酒を飲み、笑い、グーグル翻訳を使ってカタコトで意思疎通をはかった思い出は、互いに良い記憶になりました。
将来、私と柳原がフィンランドの地に修心流居合術兵法の指導に出向くこともそう遠くはないと思います。