昨日の受講者は四名。
メキシコから来られた素敵な御家族御一行で、お父さん、二人の息子さんと娘さんが体験されました。
稽古場に入場するにあたり、靴を揃えて一礼するところから体験会は始まります。
観光ついでの体験会ではなく、稽古場に一歩足を踏み込んだ時から、そこは真剣な場であることを感じ取って頂きたいわけです。
この日は長男と二人で指導したのですが、長男だけ、もしくは柳原だけが単独で指導する場合の下地作り、つまりは指導内容のマニュアル化を模索。
とにかく伝えたいことを脳内で箇条書きにし、それにそって指導を進行。
・刀の鞘や木刀の切先などを地に直接つけるような無作法はさせない。
・刀礼の意味とその正しい所作を知ってもらう。
・速く抜くのではなく、ゆっくりと正確に形稽古を行ってもらう。
・木刀を用いた稽古での安全確保。
・各々の形で学ぶべき所作とその意味の解説
海外の方は正座が苦手かもしれませんが、初伝形一本目『前敵』を反復して抜いて頂き、後半は簡単な剣術を指導。
この御家族のお父さん、えらくセンスがおありで、初めてとは思えないほどお上手でした。
体験会終了時、今回の居合術体験を機に、日本の古武術に興味を持っていただけて、メキシコでも継続して学びたいと思われたなら、しっかりとした道場を選ばれることをお薦めしました。
様々な方々に触れ合える居合術体験会。教える側としても大変楽しいのですが、京都まで向かう往復の移動時間などがネック。ドラえもんのどこでもドアが欲しいと強く思います。