肥前國吉廣作 祝桂武彦之平成乙亥八月日
– Hizen no kuni Yoshihiro –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/517/00.html
本名、瀬戸吉廣。昭和20年福岡県に生まれ、昭和46年25歳の時に隅谷正峯(人間国宝)に師事し、唱和52年に独立するも、更なる技を究めるため、再び隅谷正峯の下で作刀を学びました。その甲斐あって新作名刀展にて寒山賞、日本美術刀剣保存協会会長賞、文化庁長官賞等の特小を連続受賞し、平成8年、刀匠の最高位である無鑑査に認定されました。
この脇指は身幅広めで重ね厚く、がっちりとした造り込みで、帽子は延びて鋭さを感じさせます。地鉄は板目肌柾流れ、肌が立ち、刃文は湾れ調子に互ノ目や互ノ目丁子、角張った丁子刃を焼きあげ、砂流、金筋、稲妻が見られ、吉廣刀匠の技量の高さを示す出来口。付属の拵は蓮の図の時代物の縁頭を用い、鐔と目貫は気が利いた現代製金具が添えられ、柄にガタツキ無く、しっかりとしています。惜しい事に指裏刃中にフクレと、帽子のフクラに刃絡みがあるため、吉廣刀匠の作品としては位低く評価せざるをえなく、お求め易い低価格にて御案内する次第ですが、それでもこの価格は非常に魅力的かと存じます。
これから刀剣趣味を始められる方、居合・抜刀を嗜まれる方で脇指や前指をお探しの方、また、実際に脇指にて試斬稽古をされる方には、是非ともこの機会に御入手頂きたい一刀です。
裸身重量512グラム。 拵に納めて鞘を払った重量756グラム。