無銘(伝藤島)
– Mumei(Den Fujishima) –
藤島とは山城の来國俊の門人だった初代藤島友重を祖とする、鎌倉末から南北朝に加賀国に移り住み作刀した刀工一派です。越前国藤嶋を生国とする故に藤嶋と称すると伝えられています。現存する藤島は室町初期より見られ、室町後期頃は特に繁栄しました。代表工としては友重が有名です。
この刀には銘が消された跡が見られます。時代を鑑定書通り室町後期と表記しましたが、個人的には室町中期頃の作と鑑ても良いと考えます。
裸身重量492グラム。 拵に納めて鞘を払った重量792グラム。