槍 南都住金房兵衛尉政次 ~南都宝蔵院の十文字槍の作者として名高い金房政次による見事な笹穂槍!出来抜群!!~

南都住金房兵衛尉政次
– Nanto ju Kanabo Hyoe no jo Masatsugu –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/nagae/049/00.html

金房一派は大和国にて栄えた手掻末葉の刀工群で、南都宝蔵院の僧兵に数多の刀剣を鍛え、兵衛尉政次や隼人丞正實らが著名。十文字槍で有名な宝蔵院流槍術の始祖、覚禅房胤栄の槍も金房一派の刀工の手により鍛えられました。
現存する作品は、刀や槍、薙刀と言ったものが多く、短刀や小脇指の類は少なく、作風としては元先の幅差が少ない頑強なる造り込みが多く、利刀としても優れていたため、武将達からも厚い支持を得ていたようです。

この槍は刀は同派代表する政次による作で、ケラ首は八角形。笹穂槍との名称の通り、笹の葉のような形状を誇る。地鉄は柾目鍛えで肌立って地景入り、刃文は匂口明るく、湾れに互ノ目を交え、刃縁は地鉄に絡んだ見事な砂流を総体に見せ、平部分の匂口は特にそれが顕著に現れ、あたかも和紙を割いたかの如く、砂流の端が平地に向けてがバサけた感じの覇気溢れる出来口。鋩子は直ぐに先掃き掛けて丸く返っています。素槍の中でも笹穂は少なく、ましてやうぶ茎在銘で槍の名手と名高い政次の作品ともなれば、槍コレクター垂涎の名槍です。
茎の長さ約36.45センチ。ケラ首根本の幅17.6ミリ。ケラ首根本の重ね18.4ミリ。

裸身重量366グラム。

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