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松﨑早太藤原直宗作之 天保八年十月日 ~大慶直胤の実子! 備前長光・景光に倣った見事な一刀 刀剣美術所載品~
宇多 ~大切先の豪壮な一刀~
無銘(宇多)
– Mumei (Uda) –
https://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/701/00.html
宇多派は鎌倉時代末期の文保頃に、大和国宇陀郡から古入道国光が越中に移住したことによって興り、以後室町時代に渡って繁栄しました。
中でも鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての作品を古宇多、室町期の作品を宇多と、それぞれ称呼しています。
この脇指は腰元より上で強く反り、地鉄は板目に杢交じって柾がかり、大和の系譜を感じさせる出来口を示した作品で、元先の差がさほど開かず、切先が大きく延びた鋭く力強い姿が印象的。
刃文は小湾れ調子に互ノ目乱れを焼き上げ、匂口は柔らかい感じで刃中刃肌に絡んで豊かな景色を見せ、砂流随所に現れ、帽子は表裏共に直ぐに先丸く短く返っており、豪壮さと、古刀ならではの地鉄の美と刃中の働きを堪能できる一刀です。
ただ斬っているだけの動画ですが
町井勲の… 猿でもわかる試斬のイロハ!! ~袈裟斬編~
情報提供求む!!
本日、静岡にお住まいのお客様から御刀を一振買取させていただきました。
登録証を見ると鉛筆書きで大小とあったものですから、慌ててお客様にお電話さし上げましたところ、脇指の方はおたからや静岡大橋西店にて昨年12月に売ってしまわれたとのことでした。
長年連れ添った大小拵が逸散してしまうことは、我が国の文化財保護の観点から見ても、非常に由々しき事態と思います。
脇指を売ってしまわれたお客様も、大小セットだったとは知らず… と後悔しきりです。
当然私もすぐにおたからやさんに問い合わせましたが、既に業者市場もしくはネットオークションで転売済みのようでした。
登録番号は連番で取得されていた場合岐阜県309或いは311かと思われます。昭和26年3月21日の登録です。
このブログをご覧の方でお心当たりがあられる方は、是非とも美術刀剣刀心へご一報下さいますようお願い致します。
白鞘と拵、継木があるようです。
携帯で撮影しました簡単な写真を添付致しますので、この拵の小と思しき脇指を購入された方、或いは他店で売りに出ているのを知っているという方は、情報のご提供を宜しくお願い致します。
※刀剣は刀剣専門業者にて売却されてください。複数刀剣を売却される場合は、できるだけ一店舗で売却なさってください。今回のように大小がばらされてしまうのは大きな損失且つ、売却されるお客様にとっても大きな買取査定の損失になります。