加州住藤原信右 ~鑑定書付きの愛らしい稚児刀~

加州住藤原信右 ~鑑定書付きの愛らしい稚児刀~
加州住藤原信右
– Kashu ju Fujiwara Nobusuke –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/386/00.html

信右は江戸中期の元文頃二活躍した刀鍛冶で、元は鋳物師と伝えられています。俗名を永井与三兵衛と言い、本国は越中福野ながら、加賀や江戸でも作刀しており、本作は加賀にて鍛刀した一振で、短めの打刀をそのまま縮小し、稚児刀として鍛えられた作品。
身幅細く、重ねが薄いにもかかわらず、小板目杢混じりの肌立った地鉄に匂口明るく冴えた互ノ目乱れを巧みに焼き上げており、加賀の士の子息のために別注にて鍛えたことが窺がい知れます。
子の為に誂えた親心が籠められているせいか、刃物であるにもかかわらず恐怖感は無く、むしろ子に注がれた愛情をひしひしと感じられる逸品です。

裸身重量138グラム。

雛刀 藤原正弘 ~大変愛らしい子供用の刀~

雛刀 藤原正弘 ~大変愛らしい子供用の刀~

雛刀 藤原正弘 ~大変愛らしい子供用の刀~

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/wakizashi/355/00.html

 

写真だけを見ると刀に見えますが、稚児指または雛刀と呼ばれる子供用の刀です。
大刀を稚児用に縮尺するも、鍛えは刀と全く同じで、小板目が少しざんぐりとした感じの地鉄に、互ノ目乱れを焼いています。勿論刃中に働きも見られます。
御子様の御守刀として、また、江戸期の刀剣資料としてもお薦め致します。

裸身重量177グラム。