刃毀れするかもしれない。
一生懸命した仕事が、一瞬にして無駄になるかもしれない。
そんな虚しさと戦いながら、せっせと収録に備えて刀を研ぐ。
上研磨下地を施す必要は無いと言えばない。
斬れれば良いのだから…
でも、手を抜くことができない性分なもので、ついつい真面目に研いでしまう自分がいます。
時間の都合上、半分より上、鎬地は極力いじらず、見せ所はしっかりとキメる。
カメラでのアップにも耐えうるよう、横手際も引き立たせる。
改正砥(#1000)をかけ、横手際を攻めている途中。
まだ横手が定規で真っ直ぐに線を引いたようにはなっていません。これでも充分といえば充分なのですが、自分自身が妥協を許さず…
丁寧に改正砥で横手際を攻める。腕の見せ所である横手、三ツ頭、三ツ角。
徹夜で研磨し、朝方少しだけ仮眠をとるつもりが、目覚めると13時…
時間が迫っているので指裏は… 帽子の研磨をここまでしっかりとすることを諦めました。
致し方ありません。
カメラでのアップはこちらの指表面でお願いすることにします。
これで終りではありません…
リハーサル用のもう一振、将大刀の研磨にこれから着手します。
今夜も徹夜で明日は新幹線で仮眠となりそうです。