かねてよりの修心流居合術兵法の課題は指導員の育成です。
交流がある他流の先生方にもよくご指摘されるのが、私と門弟達との実力の差が開きすぎていること。
今現在、本部道場は今や最古参となった柳原君が私の留守を守ってくれていますが、新たに誕生した北京支部、そしてアメリカシアトルの修心流稽古会などでは、頻繫に私が指導に伺うことができないため、私が不在の間、他の門弟達に正しい稽古法を伝える者が絶対不可欠です。
シアトル稽古会は尾中さんが中心となり、それぞれ課題に応じて私の代わりに稽古を行ってくれています。
北京支部は、今回の渡航指導において、その実力などから、牟五輪館々長を中国北京支部長、倪さんを主席指導員に任命することに、他にも成績が良い者を指導員にと考えています。
今後は東京、シアトル、北京と、三箇所に対してそれぞれ稽古メニューを組み、動画を通じて指示を出していくことになるのですが、そうなると刀剣売買の仕事に割く時間はどんどん削られていきます。
今は悲しいことに居合だけでは家族を養えるだけの収入には繋がらないので、刀剣商の仕事が疎かになることは、町井家にとって大ダメージではあるのですが…
毎日居合の教授だけで生計をたてることができるようにないたいものです。
修心流居合術兵法の極意は1ミリの動き
相手のバランスを崩すということに主眼を置いていますが、この1ミリの動きというのを体得するには相当年数が必要になります。
鞘から速く刀を抜けばそれでよしというのであれば、また、見た目だけそれっぽくかっこよければよしと言うのであれば、指導員育成に苦労はしません。
修心流での大切な身体の使い方は、下緒捌きや立ち座りの礼法中に要約しているので、とにかくそれをしっかりと稽古し、後の時代まで修心流居合術兵法の名を残していけるよう、各支部一丸となって稽古に励みたいと思います。
遠方ゆえ、また、体力的な問題などもあって入門はできないが、私の活動にご賛同下さる方がおられましたら、助成金やWEBの更新、各種連絡係りなど、ご助力頂けると幸いです。ご連絡ください。