北京支部

修心流居合術兵法中国北京支部で直伝講習会を最後に開催したのが昨年の12月。
もうすぐ一年が経過しようとしているが、未だに北京支部は次の講習会の日程を組まない。
そのため門弟達のモチベーションが下がり、定例稽古には2-3人しか出席していないという報告を門弟から受けた。
北京で二日間講習会を開催するには、移動にかかる日数も加えると四日間日本を留守にしなければならない。
勿論美術刀剣 刀心は休業となる。息子もアルバイトのS君も刀の対応ができないからだ。
大家族を養う私の立場としては、四日間の休業補償がなければ北京へ出稽古はできない。
現在北京支部在籍者は約50名いると聞いているが、正確な人数は支部から報告すらない。
1日1万円の参加費で2日間だから2万円。30名もあつまればじゅうぶん開催できるはずなのだが、北京支部はそれを実行しない。
支部長や指導員が初伝すら印可されていないのだから、まともなことは教えられない。
ここは私か柳原が出張して教える以外には上達の道はありえない。
初回の私の直伝講習の参加費は8万円相当だったという。これは北京の平均月収に相当する。
それでも25名程が集まってくれたことには嬉しさを隠せないが、私は暴利を貪るつもりは一切ない。
何故それほど高い金額設定になったのか?
その後の講習会も高額だったと聞く。
アメリカシアトル支部は、支部長である尾中氏自身が献身的に行動しているので、定期的に直伝講習が開催できている。
この差はなんだろうか?
日々通う門弟を増やすことを第一にせず、講習会で利益を出そうとするからではないか?
教えたいのに教えられないこのもどかしさ…
いくら北京の不動産賃料が高いとは言え、二日間の講習会開催で、会場費が20万近くというのは納得できない。
私は寒空の下、屋外での講習でも一向に構わないと考えているのだが…
せっかく私の居合を学びたいと真摯に思ってくれている門弟達のやる気を、支部が削いでしまっているのなら、今の支部を潰し、新たに直営の支部道場を作るほうが良いのではないかと考えている。
育つ可能性がある芽を摘むようなことはしたくない。人種や国境を越え、真摯にやる気がある門弟を育てたい。その思いは日々大きくなっている。

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