再現出来たら100万円!THE神業チャレンジ

昨夜放送されました『再現出来たら100万円!THE神業チャレンジ』を御覧下さった皆様、貴重なお時間を番組視聴に充てて下さりありがとうございます。

昨年9月19日に放送されました同番組では、私の剛速球居合斬りが誰にでもできてしまう芸当だと、大きく誤解を与える構成であったことは、以前このブログにも記しましたし、ユーチューブでも語った通りです。

その後番組制作側からも謝罪を頂き、今回はちゃんとした居合で神業に挑みたいとのことで、修心館本部道場主席指導員である柳原健一君を指導役として派遣致しました。

前回の放送同様、間違った居合、抜付の構成になってはいけないものですから、私は監視役として柳原君による指導に同行したのですが、一生懸命学ぼうとされるティモンディ高岸宏行さんの姿を見るに、本来なら指導しないつもりだった私もついつい黙ってはいられなくなりまして、ところどころで直接指導させて頂きました。

今回の放送構成は前回の放送に比べると確かに改善されていましたが、それでも一部誤解を与えてしまう部分がございましたので、このブログ記事にその点を挙げさせていただきます。

 

一生懸命果敢にBB弾居合斬りに挑まれました高岸さん。なんとかBB弾に刀身を当てることが出来まして、放送では「刀の刃先に当った」とテロップにて表現されていましたが、刃先には当っておらず、大きく撓った刀身が元に戻ろうと反発した際に、刀身の平地に偶然にも当った(刀身がBB弾を上から下に叩いた)と言うのが正しい表現となります。

私のBB弾居合斬りと今回の神業チャレンジでのBB弾斬りでは、質及び条件が全く異なりますことを第一に挙げさせていただきます。その違いとは…

放送の中でもコメント致しましたように、飛来するBB弾の高さに刀を合わせる技術が必要不可欠なのですが、短時間の稽古では流石にそこまでのことは習得できませんので、射撃手は鞘から抜けた刀身にBB弾が当りやすいよう、刀の鯉口辺りの高さを狙って撃っています。つまり、私のBB弾居合斬りのように、胸下辺りに飛来してくるBB弾の軌道を掴むのではなく、抜刀のタイミングさえ合えば刀身がBB弾に当る可能性が高い条件になっているわけです。
また、放送ではその説明はありませんでしたが、発射されるタイミングがわかるよう、射手の斜め後方にランプが三つ設置されており、それがカウントの役目を果たしていました。

私がこれまで出演した番組でも、カウントされる場面がありましたが、それは撮影時の安全確保のためであり、私はカウントを聴いて抜刀しているわけではありません。むしろカウントは自分の間(ま)の感覚が阻害されるので私にとっては邪魔なものでしかありません。

上記のようにカウントや高さ等、あくまでバラエティ番組ですから、少しでも成功確立が上がるように条件を整えてのチャレンジだったことを御理解頂けますと幸いです。

 

尚、放送後にツイッターで、刀が大きく撓る様子に、高岸さんが使用していた刀が真剣ではなく、模擬刀であったからチャレンジに失敗したのではないかという憶測が出たようですが、こちらについても御説明させて頂きます。

今回のチャレンジで高岸さんが用いた刀は、今回の撮影のために特別に刃先を鋭く尖らせた(刃をつけた)模擬刀です。
何故真剣を使用しなかったのかと申しますと、たかが6ミリのBB弾とは言え、真剣の刃先に弾が当りますと、極僅かではありますが刃こぼれをきたしてしまうため、無用な試斬によって真剣を損なわぬようにとの配慮が一つ、そしてもう一つの理由としては、高岸さんの身の安全のためであります。
眼で追うのも苦労する6ミリのBB弾を斬ることに集中してしまうと、フォームが崩れてしまい、正しい抜付ができなくなります。
それは番組を御覧下さった皆様にも、刀が大きく撓りながら鞘から抜ける様子を見て御理解頂けるものと思います。

確かに真剣の方が模擬刀よりは硬質なので、撓み辛さは多少なりあるかとは思いますが、仮に真剣を用いたとしても、ほぼ同じように大きく撓んでいたはずです。真剣でも技術が伴わない者によって抜付されると、大きく撓んでしまうことは、前回放送時に不的確な指導を行った某氏の動画を御覧頂ければ一目瞭然です。
刀身に一切の負荷をかけず、また、撓らせることなく、鞘から抜き放つと同時に切先の高さを飛来するBB弾の高さに合わせながら、BB弾に刀を当てるのではなく、完全に真横一文字に“斬る“という高い斬撃力を加味することがBB弾居合斬りに必要な高等技術なのです。
尚、当日高岸さんが使用していた模擬刀で、私はBB弾を斬ってみせていますので、模擬刀だから斬ることができなかったとか、模擬刀だから撓ってしまったと言うのは、居合を知らない者による戯言にしか過ぎません。

ですから当日、収録の影で刀を撓ませない抜付について、私は高岸さんにご指導さしあげ、高岸さんも落ちついた状態の時には割りと理想に近い抜刀ができていましたが、回を重ねるにつれ、「斬らなければ」という焦りから、どんどんフォームが崩れてしまい、結果あのように大きく刀を撓らせてしまう抜付になってしまったわけです。

模擬刀ですらあれだけ撓らせてしまうのに、これを真剣で行っていた場合は、鞘の中央から刃が飛び出してしまったり、鞘の糊付けを割ってしまったり、鯉口を割ってしまうなどと、高岸さんの身は大きな危険にさらされ、場合によっては指を切断してしまう事故も起こりかねません。※下図参照

鞘割れの原因

 

番組を録画されていた方は、是非繰り返し刀が撓ってしまう抜刀の時の高岸さんのフォームを見てください。焦るばかりに身体で刀を抜くのではなく、腰を捻りながらの鞘引きになっているのがお判り頂けるはずです。

現在、いえ、現代居合と称した方が的確かと思うのですが、現代居合は鞘引きを手で行うものと、間違った解釈の下普及しています。巷で見かける居合稽古に使われていた模擬刀や真剣を見ると、横手付近にヒケがたくさんついていたり、鯉口内部をささくれさせたり、大きく削ってしまっているのが、上述の腰の捻り+手での鞘引きによる結果なのです。

ですから「鞘引き」を連呼したり、腰を捻って抜刀する先生方からは正しい抜付は学べないと私は断言します。

少し話が逸れてしまいましたが、テレビ番組制作会社様には、今回の神業チャレンジを最後に、長年修練を積んできた者の真似事を芸能人に行わせることは慎んで下さいます様強くお願い致します。
今回の撮影では、私が上述の危険を予測し、模擬刀を用意してチャレンジして頂いたからこそ事故は起きませんでしたが、これを刀や居合の知識に乏しい人が真剣で指導していたら… そう考えると本当に恐ろしいのです。

番組上で事故が起きますと、今後刀を取り扱う番組の制作にも規制がかかってしまったり、銃刀法が更に厳しくなる可能性は否めません。
どうか安易な気持ちで刀を使ったチャレンジを行わないで下さい。これは番組制作側だけでなく、このブログを御覧の皆様にもお願いすることです。
私の真似をするのはしっかりと修行を重ねてからにしてください。「自分にも出来るかな?」みたいな安易な気持ちで絶対に行わないで下さい。“あなたの身勝手が居合修練者や刀剣愛好家に多大な迷惑と損益を与えることになります”しっかりと心して下さい。

宜しく御願いいたします。

NHK BSプレミアム 『明鏡止水』 ~五の巻 弓馬の道・居合~

皆様、新年明けましておめでとうございます。

さて、本日放送を御覧下さった皆様、貴重なお時間を番組視聴に充てて頂きまして心より感謝申し上げます。

明鏡止水という番組は、武術が大好きな制作スタッフにより、ヤラセ無しの本気の収録が行われている番組です。

今回は弓馬の道と居合がテーマで、色々と番組の企画も盛りだくさんだったのですが、なにぶん武術好きが集まって制作している都合上、話に華が咲き、とめどなく収録時間が押します。
当初は使える刀と使えない刀の選別法に関しても、MCやゲストの皆さんが、実際に並べられた真剣を手にしながら選んでもらう内容だったのですが、上述の通り収録時間が押しまくり、また、私と柳原が最終の新幹線でどうしてもその日に帰宅しなければいけなかったのと、居合の収録が当日一番最後だったせいもあって、かなり端折って集約しての撮影となってしまったことが悔やまれますが、また出演の機会を与えて頂けるようでしたら、その時に改めて居合道と居合術の違い、刀とはどのように使うのが本来の姿なのか等、ご説明させていただければと考えております。

今回の収録では時間の都合上、撮り直しは一切無く、そのため徳山先生による鉄板の射抜きに関しても、本番独特の雰囲気の中、緊張からでしょうか、御本人にとっても不本意な物になってしまわれましたが、事前に行われたリハーサルでは見事にど真ん中を射抜かれ、射抜いた鉄板の枚数も本番より多く、現場に居合わせた者皆が「おーっ」と感嘆の声を漏らしたほどです。

一方、私の方もリハーサルでは気持ち良く1本の畳表仮標を四太刀据斬りして見せたのに、いざ本番では失敗してしまい、更に魔裟斗さんとの対座では、御覧頂いた通り、見事に刀(木刀)を奪い取られてしまいました。

常日頃実戦を謳っている身ですから、本当にお恥ずかしい醜態を皆様にお披露目してしまったわけですが、魔裟斗さんに一瞬視線を逸らされた時に、思わず「何?」と気が緩んだ瞬間の出来事、また、魔裟斗さんがこれまで試合で培ってこられた速さも見事なもので、油断してしまった私の完敗でした。

実はあの形、対座する者は右手で刀を奪い取りに来ると言う想定ですから、これまで左手で攻められた場合の稽古をしたことがありませんでした。故にいつもなら容易く対応して外すことができたものが、勝手の違いから対応が遅れ気味になってしまった次第です。

こうして言葉を綴っていると、単なる言い訳にしか聴こえないかもしれませんが、恥ずかしいとか悔しいと言った気持ちは無く、『相手は右手で刀を取りに来る』という既成概念を払拭でき、敵は予想の斜め上を行くものだと改めて認識できたことが、私にとって何よりもの収穫であり、更なる高みを求め、新たな稽古目標が出来たことを非常に嬉しく思っております。

これからも回を重ねていくであろう『明鏡止水』。槍術をはじめ、まだまだ取り上げるテーマは多いかと思います。それぞれの分野の本物の達人による解説等、今後も目が離せない番組ですね。

 

番組収録後、日置當流の徳山陽介先生と、使用する道具を大切に扱うことや、道具を育てていくという点で意気投合。
やはり達人というのは道具に対する心構えからして異なりますね。しみじみ実感致しました。

徳山陽介先生と

番組をきっかけに、こうして交流が広がるのは本当に嬉しいですね。

『明鏡止水』という素敵な番組に出演できたこと、武術を愛する素敵な方々と出逢えたことを心から嬉しく思います。

番宣 2022年1月2日放送!! NHK BS『明鏡止水』

番宣解禁となりましたのでお知らせ致します。
 
NHK BSプレミアム 
番組名:明鏡止水~武のKAMIWAZA~ 「五の巻 弓馬の道・居合」
放送日時:2022年1月2日(日)21:30~22:29
配信:NHKオンデマンド(2週間程度)
国際:NHKワールド・プレミアム(在外邦人向け・日本語チャンネル):1/5(水) 10:05~(予定)
明鏡止水
上記番組にて居合術を披露させて頂きます。
魔裟斗さんとの真剣勝負必見です。

番宣 毎日放送『ミント!』本日放送

毎日放送 ミント!

突然ですが、本日放送の『ミント!』アジアンのぷらパトのコーナーで修心館大阪豊中岡町道場が紹介されます。

番組は15:49~放送です。ぶらパトのコーナーは18:30くらいからかと思います。

形骸化された形居合ではなく、相手の軸を制することに主眼を置いた“修心流居合術兵法”ですが、普段は何か斬るところばかりがピックアップされる中、今回の放送では居合術とは?を御紹介する内容に仕上がっているものと思います。

是非御覧ください。

https://www.mbs.jp/mint/

番組WEBサイト

本気で弟子入り! 免許皆伝 ~フジテレビ 27日(土)21時O.A~ ABC-Z 塚田僚一君が修心流居合術兵法習得に挑む!!

https://www.fujitv.co.jp/muscat/20195135.html

フジテレビ 免許皆伝

番宣OKとなりましたので告知致します。

4月27日(土) 21時より放送

フジテレビドキュメントバラエティー 「本気で弟子入り 免許皆伝」

 

金髪、筋肉、塚ちゃんです! と愛嬌たっぷりのABC-Z塚田僚一君が、私の下で修心流居合術兵法刃筋確認之部習得に挑戦!!

塚田君と過ごした修行の日々! ぎっくり腰を押しての塚田君への居合術指導!

笑いあり、涙ありのドキュメンタリーです!!

 

録画して後から視聴と言わず、リアルタイムで是非御覧下さい!!!

5 – Japani – täydellisyys ~フィンランドで放送された修心流居合術兵法~

今月24日にフィンランドで放送された番組『- Japani – täydellisyys』に、私と私の居合、修心流居合術兵法がとりあげられています。

- Japani - täydellisyys

https://www.ruutu.fi/video/3310191?fbclid=IwAR2Q9nxD628G5jk3S3XNxeCtO35IMXfC06C7DUwq9cVSGS-yDxkikrnZV_I

番組は60分。その中で前半、中盤、後半と数回に別れて紹介されていますので、皆様是非御覧ください。

全日本剣道連盟居合道部門に関する私の見解

20日、フジテレビの番組『バイキング』にコメンテーターとして出演予定でしたが、私の自己管理の至らなさから生出演収録時間に間に合わず、番組構成に穴をあけてしまったことを、改めて番組関係の皆様には深くお詫び申し上げます。

普段は異物試斬でテレビ出演することが多いため、コメンテーターとしての出演オファーは、私自身とても嬉しいお話で、前日から何を話そうかと私も楽しみにしておりましただけに、20日の生出演収録に間に合わなかったこと、関係者の皆様に多大なる御迷惑をおかけしたことが悔やまれてなりません。

誠に申し訳ございませんでした。

 

因みにこの日は私の45歳の誕生日だったのですが、生放送に穴をあけてしまうという大失態を犯してしまった私は、この日を一生忘れることはないでしょう。

同番組は翌日もこのニュースを取上げるとのことで、運良く、翌21日の放送で私の思いをお話しすることができましたが、このブログにおきましても、私の見解を記述させていただきます。

 

まず、全日本剣道連盟(以降全剣連と略します)の居合道を、武術と見るか、武道と見るか、芸事と見るか、スポーツと見るかで、今回の全剣連問題は大きく変わってくるものと私は考えます。

皆様の見解は如何なものでしょうか?

全剣連所属の居合修練者には辛辣な発言となりますが、これは私一個人の考えですので、どうか気分を害さず拝読いただきたいのですが、私は全剣連の居合を居合とは考えておりません。

上述したように武術、武道、芸事、スポーツのいずれかと問われれば、全剣連居合は芸事だとお答え致します。

今問題になっている、八段範士の昇段試験における金銭授受問題ですが、全剣連居合がスポーツであったなら、これは絶対に許されるべきではなく、糾弾すべき大きな問題です。

しかしながら全剣連居合は芸事なのです。百歩譲って武道というカテゴリーにあてたとしても、金銭授受は侍の時代からの慣例であり、悪いことではありません。むしろ日本ならではの古き良き慣習と言えます。

問題なのはその金額と、受け取る側から金銭や物品を要求したことなのです。

そもそも居合とは侍の芸事です。ここで言う芸事とは居合を揶揄し、蔑んで言うのではなく、武芸と言うカテゴリーを意味します。

誰にも師事せず己で腕を磨く人も居れば、どなたかの下で鍛錬を積む人も居ります。

団体に所属し、師の下で修業される方は、礼儀作法や筋を通すなど、様々な人間関係を余儀なくされます。生憎と私は人間関係が下手で、上手に振舞うことができませんが、昇段・称号試験前の心付けというのは、盆暮に贈り物をするのと同程度のもので、けして悪いことではありません。それを悪としてしまったのは、不正に合格したいと言う邪な気持ちと、金品を受け取りたいという欲なのです。

居合は皆様もご想像いただけるように、元は侍が嗜む芸事です。芸の世界には礼儀作法が重んじられます。審査に関する付け届けは、本来、

「私如き者のために、審査の時間を割いて下さり、誠にありがとうございます。」

と言う気持ちを、菓子折等の物品であらわしたもの。当然ながら遠方から審査員として出向いて来られる先生方には、そのお車代として現金も用意されることでしょう。

ただ、全剣連という大きな組織がある以上、交通費などは組織から手当として捻出されているものと思いますが、もし、手当がなかったとしたら、審査員は交通費を自腹で支払わなければならないことになるので、受審者からのお車代という心づけはありがたいものですよね。

私の調べでは八段範士の試験に臨むにあたり、関係者一人に対して三万円程度の金品を贈るのが慣例になっているとのことです。審査員が10名いたとすれば30万円。一介のサラリーマンには厳しい金額ですが、居合の高段者ともなると高齢でそれなりに蓄えもある人が殆どです。

また、範士の称号試験に於いては、その人物の人格も問われるわけですが、これは善悪の人格判断云々だけではなく、心付けが出来る人、つまりは社会性、社交性、そして政治力がある人物か否かという問題でもあると思うのです。当然ながら範士八段の最高位にまで登りつめた人は、全剣連の理事や役員として組織を引率していくことになりますが、実力はあっても社会性、社交性に乏しく、政治力を持たない人物では、全剣連という大きな団体を纏め、引率することは難しいでしょう。

金品を受け取る側は、受審者からの心付けはありがたく頂戴するも、だからと言って不正を行うことをせず、また、一方通行ではなくて、合格した者には受け取った金品からお祝いの品を送るのが、審査における金品授受のマナーだと私は考えますし、昔の人はそのようにしてきたものだと思います。

現金や商品券等で三万円を頂戴したのなら、心付けとして一万円分だけ頂戴し、残り二万はお祝い返しに充てる。不合格の者にも「次こそ合格するよう、これで稽古着を新調して頑張りたまえ」と返していれば、マスコミを騒がせるようなニュースにもならず、古き良き日本の伝統として逆に美徳として取上げられたのではないでしょうか。少なくとも私ならそのようにします。それが芸事における礼儀作法です。

こうした昇段試験における金品の授受は、全剣連にとどまらず、華道や茶道の世界でも慣例となっています。相手に対して礼を尽くすという良き慣例を守って頂き、けして邪な悪しき慣例にはしないでいただきたいものですね。

尚、昇段試験に合格したら、「合格できたのは先生のご指導のお陰です。ありがとうございます。」と、一万~二万程度の金品を師に贈ることも、古い流派や道場では礼儀作法の一つとして今も受け継がれていますし、そうした謝礼金をはじめから段位認定料に含ませているところもあります。早い話が外税表記か、内税表記か、と言ったところでしょうか。

 

 

続いて今回の騒動の告発者について私の感想を述べます。

今回の650万という金額ですが、かなり鯖をよんでいるのではないか? 私は金額を聞いた時にこの金額はありえないと思いました。

八段範士になったからといって、それで収入が増えるわけではありません。毎月100万、200万とお金が入ってくるなら650万円という金額もありえますが、そうではない以上、この金額はあまりにも法外です。信憑性には疑問符をつけざるをえません。

今回の件では様々なマスコミが取上げ、金額や不正の文字だけが目立っていて、告発した人については深く触れていませんが、この告発者自身もかなりの曲者ではないかと私は思います。

そもそも今回の件は、この告発者が範士八段のとある先生に、自分の昇段試験に関して応援要請をしたことに端を発しています。

ここで言う応援ってなんでしょう?

審査時に「フレー、フレー」と応援して下さいと言う意味ではないことは明白です。自分が優位になるよう根回しして欲しいということですよね? 自ら不正の手助けを願い出たのに、それに多額の金銭を要求されたから告発? これって自分から喧嘩をしかけておいて、やり返されたとたんに暴行を受けたと被害者面するようなものではないでしょうか?

 

 

審査における付け届けについて私なりの見解を解きましたが、皆様のご感想は如何でしょうか?

今後こうした古き良き慣例が賄賂として問題にならないためには、

 

・付け届け分審査料にはじめから上乗せしておく。

・金品を受理した側は、まるまる懐に納めるのではなく、半分から三分の二は合格祝い、或いは残念賞としてお返しをする。

・付け届けの金品の上限額を定める。

 

で良いかと思います。

あと、20日放送の中でいささか気になる言葉があったので、それだけ正させて頂きますが、

 

「歳を重ねた者は体力が落ちるため、円熟期を過ぎている。高段位は名誉職である。」

 

と言うのは半ば正解ではありますが、必ずしもそうではありません。そこがスポーツとの違いでして、よほどのよぼよぼにでもならない限り、強い人は歳を重ねても強いのが武術・武道の世界です。

柔道の三船名人や剣道の持田名人、合氣道の塩田名人等の動画をご覧になってください。

自ら走り回り、筋力を必要とするスポーツとは異なり、達人と呼ばれる方々は最小限の動きで相手に勝ちます。相手の力を応用したり、立ち位置や軸、バランスと言った肉眼では理解し辛い技術を駆使します。

ですから居合の高段者が円熟期を過ぎた只のお飾りというのは間違いです。歳を重ねてきたからこそ会得できる業(わざ)もあるというのを忘れてはいけません。

ただ、全剣連に限らず今の居合道家には達人は皆無に近いのは確かです。だからこそ私は五段以降、昇段試験を受けませんでした。

自分自身が教えを請いたいと思える先生方がいない連盟からの印可状に、私は何の価値もないと思ったからです。

私は段位や称号よりも実を選びました。不器用な生き方を選びましたので、時折テレビを通じて修業の成果を披露させていただく程度で、門弟も集まらず細々とした道場運営をしておりますが、後悔はしていませんし、今後も大きな団体に所属して活動する気持ちはありません。誰からも縛られず、自分自身が求める武術としての居合術の修練を重ねて行きたいと思います。

 

最後に…

全剣連は一度私を招いて、居合道部門の方々に講習会を開催して頂きたい。今の連盟の居合に何が欠如しているのか、また、実力で八段や範士になれなかった人に対しては、付け届けの有無だけが理由ではなく、貴方自身の技量が乏しいから落とされたのだという現実を、丁寧にお教えしたいと思います。

Panasonic shaver with Isao Machii

パナソニック ラムダッシュ動画、ショートバージョンのご紹介です。

ANA 「IS JAPAN COOL?」ANAが「道」を究める達人の技を日本で初めてデータビジュアル化 日本の伝統文化を次世代へ

「IS JAPAN COOL?」ANAが「道」を究める達人の技を日本で初めてデータビジュアル化 日本の伝統文化を次世代へ

「IS JAPAN COOL?」ANAが「道」を究める達人の技を日本で初めてデータビジュアル化 日本の伝統文化を次世代へ

https://www.ana-cooljapan.com/contents/dou/

 

全日本空輸株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:平子裕志)は今月23日、訪日外国人向けのプロモーションメディア「IS JAPAN COOL?」において、「道」をテーマとした「IS JAPAN COOL? DOU」の公開を開始した。

■「IS JAPAN COOL? DOU」とは

長い時間をかけて伝承され磨かれてきた、日本の伝統文化である武道や芸術の精神性、そしてそこに息づく技や所作、型(形)といった「無形文化」を、最新のテクノロジーを駆使してデータビジュアル化した「有形文化」へと昇華させて後世に残すとともに、ウェブサイトを通して国外へ発信することによって、海外旅行者の訪日への関心度を高めるきっかけとなることを目指す新コンテンツ。

今回ピックアップするのは、「柔道」「剣道」「弓道」「空手道」「居合道」「茶道」「書道」「日本舞踊」「能」の9つの伝統文化。井上康生氏や町井勲氏など、各分野を代表する武道家や芸道家9名が参加し、ムービーなどを通してその「道」の魅力を余すところなく伝える。

一番の見どころは、「4D VIEWS」技術を活用した、達人たちの技や所作の「Web上での再現」だ。「4D VIEWS」とは、フランス国営のリサーチセンター「INRIA」で育まれた画像解析技術で、撮影された人物の動きや形状を、ほとんどCGを加えずに細部まで映像としてデータ化できるもの。達人の息をのむような動きを360度全方向から楽しむことができる今回の作品は、日本では初の試みとなる。

■「IS JAPAN COOL?」とは

2011年の震災によって大きく落ち込んだ外国人の訪日旅行需要を盛り上げるため、日本独自のカルチャーや都市の魅力などを世界に発信することを目的として、2012年に公開が開始されたウェブサイト。

これでまでに「東京」「沖縄」「京都」「北海道」などの観光地として人気の高い都市や、「アニメ」「和食」「ラーメン」「ショッピング」「カワイイ」「アート」「祭り」などの、外国人からも人気のジャパニーズカルチャーを紹介するコンテンツを、英語と中国語で発信している。

ダイナミックかつ繊細に日本の魅力を伝える同サイトは、公開当初から世界中の注目を集め、動画の累計再生回数は320万回以上、世界152か国(地域)からアクセスがあり、累計PVは1200万を超える。

2016年には、クリエイティブ・エージェンシーである株式会社ENJIN(所在地:東京都世田谷区 代表取締役CEO:中澤純一)が手がけたコンテンツ「IJC MUSEUM」において、草間彌生氏、天明屋尚氏、池田学氏、束芋氏ら日本を代表する現代アーティストの作品を3Dスキャンし、デジタル空間上に再現。建築家監修のもとで実寸大の美術館を設計するなどして、世界でも類を見ないバーチャルミュージアムとして話題になり、アジア最大級の広告賞「SPIKES ASIA」でグランプリを獲得、世界三大広告賞のひとつである「One Show」でも3部門でファイナリストに選出されるなど、高い評価を得ている。(イメージ写真提供:(C)全日本空輸株式会社)

 

 

恐らく世界初の居合術4D映像です。

みせかけの居合ではなく、本物の居合術を海外の方に知って頂きたいとの思いから、今回のANA様からのご依頼をお引き受けいたしました。

撮影当日には、据斬りに使用する真剣のことばかりに気をとられ、なんと演武用の模擬刀を忘れてスタジオに到着というアクシデントもあり、同行した門弟(柳原)の模擬刀を借りて、形演武収録を行いました。いつもの白下緒ではないのはこのためです。

様々な角度から見ることができる4D映像。私の斬撃は刀の軌道が円ではなく、線であることが今回のデータでお解かりいただけるでしょう。

非常に興味深く、美しい映像に仕上がっていますので是非ご覧になってください。

「居合とは?」私の居合に対する解説・思い・理念など、インタビュー映像もどうぞご覧下さい。