短刀  高田住平守重

高田住平守重

短刀 高田住平守重

http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/tantou/152/00.html

 

日本刀銘鑑を紐解くと、高田派の守重は室町前期永享頃に一人、他に文明、永正、天文に同銘工が確認されます。本刀は天文頃の守重と鑑て良いかと個人的には考えますが、日本美術刀剣保存協会に於いては銘振りを疑問視する意見もあり、現時点では保存刀剣の合格基準には至りませんでした。

しかしながら破綻無く緻密に練られ、地景頻りに入って淡く小乱れ映り立つ杢目肌は見事であり、直刃調に細かな尖り刃を焼いた作風は、多くの高田派の作品に経眼されるところですので、銘への疑いを気にせず、上の出来でご判断下さればと思います。お求め易い価格を提示させていただきますので、刀身の出来を愛でて下さる目利きの方、この機会に是非ご検討下さい。

附属の拵は扇の的を題材にした縁頭に、江州の宗典分派と伝わる野村包教在銘の鐔がついており、柄巻きは縁頭の題材に合わせ、弓矢図の現代目貫を用い、近年に巻き直されています。
※お手をかけず地刃を御観賞頂ける状態ではありますが、棟角に何かを打ちつけたような跡が数箇所あります。

裸身重量266グラム。  拵に納めて鞘を払った重量480グラム。

 

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