越前守助廣
– Echizennokai Sukehiro –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/731/00.html
身幅広く、重ね厚めで帽子延び、フクラが枯れた、がっしりし且つ鋭い造り込み。地鉄は小板目肌がよく詰み、刃文は匂口明るく冴えた小沸本位の角ばりごころの互ノ目乱れを焼いて、足入り、砂流顕著に現れています。
助廣銘に関しては当然のことながら首肯できませんが、無銘として考えれば、迫力があり、刃も冴えた良い出来の刀です。指裏の区から少し上の刃境辺りに膨れが見られますが、研磨する価値はじゅうぶんにある一刀です。
付属する九八式軍刀拵は保存状態が極めて良く、鐔の黄金色は現在も燦然と光を放っており、鉄鞘の塗装剥げもなく、金具各部の桜花葉も摩耗無く、しっかりと角が立った状態で、付属する野戦用革覆は保存状態抜群のため、今なお脱着がスムーズにできます。保存状態の良さから見て、内地勤務の上士官の持ち物であったと思われ、日本軍装の資料としての価値も極めて高い逸品です。
銘消し及び研磨ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
裸身重量915グラム。 拵に納めて鞘を払った重量1,270グラム。