3月 2018のアーカイブ
陸奥守包重 ~地刃見事な一刀~
形を形ではなく、使える形にする
私が主宰する修心館では早抜きは行いません。ゆっくり丁寧な稽古を重ねることで自然と速さを身につけることを指導しています。
使えなければ居合ではない。
紅の豚の名台詞に
「飛べない豚はただの豚だ」
というのがありますが、居合も然り。
「使えない居合はただの踊りだ」
銘に秘められた熱い想い ~名匠藤安将平と町井勲~
これまで、メディアの無茶振りに耐え抜いてきた私の指料である将平刀。
強い回転がかかった剛速球を幾度となく斬り続け、6ミリBB弾も何発斬ってきたことだろう。
ロサンゼルスではフルーツを斬りまくりもした。
そんな将平刀は研ぎを重ね、登録された当時より5ミリ近く短くなりました。
当然ながら先幅も打たれた当初より3~5ミリは狭くなっています。
因みにギネス記録の据斬り記録更新を果たしたのもこの将平刀なのですが、研ぎ減りにより、ギネス規定である鞘払い1キロに僅か数グラム足りなくなってしまい、人生生まれて初めてグラム単位で鐔を探して交換し、ギネスが定める規定の重量にして記録に挑戦したのでした。
さて、そうして使い込んだ将平を、そろそろ物斬りから引退させ、美術刀剣として保管することを目指し、新たな指料を将平師に鍛えて頂きました。
さて、新たな指料の将平刀ですが、いつもは一本目釘を使用している私にしては珍しく、二本目釘仕様です。
そして、よくよく裏銘をご覧頂くと、あることにお気づきになられるかと思います。
そう。
修心流居合術兵法の術の字が求になっているのです。
将平師が漢字に苦手というわけではなく、「常に居合術の極意を探求し続ける町井さんをこの一文字に表してみたの。」との将平師による粋なはからいなのです。
新たな将平刀は、確定申告が終って一段落しましたら、私自らの手で研磨し、最高の拵に納める予定です。
十手(北町奉行銀象嵌銘) ~遠山の金さんでお馴染みの北町奉行の銀象嵌入り~
十手(北町奉行銀象嵌銘)
– Jitte Kitamachi bugyo –
http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/sonota/020/00.html
総体を宣徳(真鍮)にて蛭巻き象嵌にし、柄は鮫着せに宣徳綱目の金線を巻いた高級品。鍵の背には銀象嵌にて北町奉行と所轄奉行所の名があしらわれています。
写真では象嵌部分が若く見えるかもしれませんが、これは写真撮影時、黒く変色した銀象嵌を打粉を打って磨いたことによるものであり、近年に象嵌されたものではなく、真面目な製作当時からのうぶ象嵌で、江戸時代の史料としても非常に価値が高い逸品です。
重量689グラム。
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。