鉄収道人昭光作之 昭和四十七年五月日

鉄収道人昭光作之 昭和四十七年五月日
– Tesshu Dojin Akimitsu –
 
 
本名、五十嵐昭光。明治38年生まれ。栗原彦三郎昭秀の門人であり、現代刀匠の暫定位列で貴品の列、最上大業物横綱格に認定されています。
 
この刀は身幅広く、程好く元先の差が開き、切先やや延びごころの豪壮な造り込みで、地鉄は小板目がよく練れて詰み、刃文は匂口明るく、表は高低大人しい互ノ目を。裏は高低差をつけた互ノ目や互ノ目丁字を焼き、特に物打から先にかけては蛙子調に複雑に変化した互ノ目を焼き上げ、料理共に砂流や金筋が随所に現れ、足入り、帽子は表直調に、裏は乱れこんで丸く返る。
 
付属の拵のは柄にがたつきは無くしっかりとしています。鞘の鯉口刃方に割れがありますので、凧糸等で補修を施してお使い頂ければと思います。当店にて栗形下迄鮫を巻くことも可能です※要別途工作料金
鐔鳴りは少しあるも、手持ちバランスは中程から手元重心で、重さの割にバランスが良いです。
刃筋確認稽古(試斬)にも適した一刀です。
 
裸身重量907グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,174グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

KBS京都・BBCびわ湖放送「てっぺんとったるで!」 放送のお知らせ

KBS京都・BBCびわ湖放送「てっぺんとったるで!」 放送のお知らせ

KBS京都・BBCびわ湖放送のテレビ番組『てっぺんとったるで!』に、二週続けて修心流居合術兵法が紹介されます。

突然の告知ではございますが、放送日時は以下の通りです。

 

【1本目】
KBS京都放送  5月15日(土)22:00~
BBCびわ湖放送 5月15日(土)22:30~

【2本目】
KBS京都放送  5月22日(土)22:00~
BBCびわ湖放送 5月22日(金)22:30~

 

居合道ならぬ居合術に御興味ある方は、是非とも御覧下さい。

隠岐國住沖光作之 昭和乙卯年初春吉日

隠岐國住沖光作之 昭和乙卯年初春吉日
– Oki no kuni ju Okimitsu –
 
 
本名、原寛。昭和3年生れ。島根県隠岐郡西ノ島住。大東亜戦争時には陸軍受命刀匠として数多の利刀を鍛え、陸軍々刀技術奨励会々長賞等入選多数。国工院会員名誉宗匠を務めるなど、上工としてその名を轟かせた名工です。師は原角太郎(初代沖光)。
 
反り程好く踏ん張りがついた上品な体配で、地鉄は小板目肌流れて少しく肌立ち、処々に大肌立つ。刃文は匂口明るく、湾れ調子にふわりと柔らかい感じの互ノ目乱れを巧みに焼き上げ、刃中足盛んに入り、帽子は直ぐ小丸に返る。
 
古研ぎながらも美術鑑賞用の上研磨が施されています。地刃の美しさはもとより、利刀として名高い名工故に、試斬抜刀を嗜まれる方々から、今尚人気が高い昭和の名刀です。
 
裸身重量1,001グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

肥前國住藤原吉光作 平成元年九月吉日

肥前國住藤原吉光作 平成元年九月吉日
– HIzen no kuni ju Fujiwara Yoshimitsu –
 
 
本名、福田吉光。明治45年生まれで、大戦中は兄と共に海軍受命刀工として鍛刀しました。吉光作の刀は、その切れ味に定評があり、美術刀剣もさることながら、バランスが良く扱い易い居合形稽古用に至るまで幅広く製作しました。
 
この刀は上述にもあるように、片手操作を主眼とした居合用に鍛えられた一刀で、元先の差がさほど開かず、切先延びた豪壮な姿を示しながらも、重ね気持ち薄目で表裏に刀樋を丸留とし、小板目肌が良く練れて詰んで地沸付き、刃文は匂口明るい互ノ目乱れで、足、葉入り、砂流かかり、複雑に入り込んだ互ノ目乱れは変化に富み、帽子は直ぐ調に先丸く返っています。
 
付属の拵ですが、柄にがたつきがございます。経木を柄の内部に貼って頂ければ簡単に直りますが、当店にてしっかりとした柄がた直しご希望の方は、5,500円(税込)にて承りますのでお気軽にご用命ください。
とにかく鞘から抜き放つと、バランスの良さに驚かされます。片手操作が中心となる居合稽古にはまさにうってつけの一刀です。
 
裸身重量608グラム。  拵に納めて鞘を払った重量919グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

不明(兼貞)

不明(兼貞)
– □□□□□Kanesada –
 
 
元先の差が程好く開き、反り気持ち浅目。地鉄は杢目良く練れて詰み、刃方と鎬地柾がかって淡く映りごころ在り。刃文は匂口明るい互ノ目乱れで、刃縁に砂流が散見され、帽子は直ぐに先丸く返る。
茎が朽ち込んでいるため、はっきりと銘文を判読することができないものの、銘の末尾は『兼貞』と読める。特筆すべき鍛錬疵も無く、付属するはばきは造り込みから鑑て、元は金または銀を着せていたものであることが窺え、昭和26年大分県大名登録であることからも、本刀の来歴の良さがわかります。
古研ぎですが地刃の鑑賞には支障なく、このままお楽しみ頂けますが、余力ある方は是非とも研磨頂きまして、保存刀剣審査を御受審頂き、末永く御愛玩頂ければと思います。
 
既製品の鞘に納まりますので、簡易武用拵を66,000円(税込)にて製作可能です。
 
裸身重量832グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

越後國住貞晃作之 昭和五十二年十一月日

越後國住貞晃作之 昭和五十二年十一月日
– Echigo no kuni ju Sadaaki –
 
 
本名野口晃一。昭和4年生まれ。新潟県南魚沼郡塩沢町(現南魚沼市)で鎚を振るいました。師は同郷の渡辺雲龍子貞次で、昭和35年に入門。入選18回を数える新潟の著名工です。
 
この刀は身幅が広く、元先の幅差が少なく、切先延び、反りが気持ち浅目で斬撃力の高さを求めた造り込み。地鉄は柾気が強く現れた小板目肌で良く練れており、刃文は匂口明るく冴えた小湾れ調の刃取りに互ノ目や互ノ目丁子を交え、足入り、砂流かかり、長い金筋や稲妻随所に見られ、湯走風の刃交じり、帽子は直ぐに先小丸に返っています。
 
付属の拵は状態が良く、居合稽古や試斬に使用された形跡が見られません。鯉口も削れ無く未使用の状態です。縁金具と目貫は時代物の金具が用いられており、柄にがたつきは無く、居合や抜刀修練者には即戦力として期待できる状態です。柄巻は居合用の安牌な捻り巻きではなく、観賞用としても通用する上手の撮巻が施されており、元の所有者の本刀への思い入れが感じられます。
重量数値のみを見ると重く扱い辛い印象がありますが、実際の手持ちバランスは手元重心で重さの割にバランスが良いことに驚かされます。
 
裸身重量979グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,240グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

越中住泰均作之 昭和丁巳吉日

越中住泰均作之 昭和丁巳吉日
– Ecchu ju Yasuhiro –
 
 
本名、田中久義。龍幡子と号し、富山県婦負郡八尾町上新町にて槌を振るいました。作品数が少ないのか市場ではその作品をあまり見かけません。
 
この刀は元先の差が開き、身幅も細目ですらりとした姿に、表裏刀樋を搔き、地鉄は小板目よく詰み、刃文は直刃調子に小湾れや互ノ目を交え、相対的に柔らかい印象の焼刃で、帽子は直ぐに丸く返っているようです。
長年居合の稽古に使用されていたため、美術鑑賞刀としてお楽しみ頂くには再研磨が必要ですが、居合の稽古には現状のままで支障ございません。
刀身自身軽さを求めて鍛えられているため、当然ながら手元重心で手持ちバランスは非常に良く、居合形に於ける片手操作には真向きの一刀です。
付属の拵ですが、柄にがたつきはないものの、鐔鳴りが目立つため、鐔に責金を施し、切羽を一枚加算されると良いでしょう。余力ある方ははばきの新調されますと、より良くなるでしょう。
責金等の工作に少し手間がかかる分、うんとお安くご案内致しますので、軽く扱い易い居合形稽古用真剣をお探しの方、是非本刀の購入をご検討下さい。
※物打下辺りに刃絡み在り。全体の再研磨は132,000円(税込)にて承ります。
※前所有者が申請無く目釘穴を増やしていますので、納品は登録内容変更の後となります。
 
裸身重量648グラム。  拵に納めて鞘を払った重量999グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

北越住昭久 昭和四十七年三月日 ~陸軍受命刀工ならではの抜群の姿とバランス~

北越住昭久 昭和四十七年三月日 ~陸軍受命刀工ならではの抜群の姿とバランス~
北越住昭久 昭和四十七年三月日
– Hokuetsu ju Akihisa –
 
本名、山上重次。明治43年生まれ。栗原昭秀の日本刀鍛錬伝習所にて笠間繁継に作刀を学び、昭和9年、刀匠銘「昭久」を昭秀師より拝命して、昭和18年には陸軍受命刀工となり、陸軍軍刀展覧会においては特別名誉席に選ばれた、昭和の激動の大戦期に生きた名刀匠です。
戦前は、新作日本刀展文部大臣賞・海軍大臣賞・陸軍大臣賞などを受賞。戦後は、昭和29年に作刀承認を受け、いちはやく作刀を再開し、新作名刀展では、努力賞・入選等多数受賞。後進の育成にも努めました。
 
「日本刀を二度蘇らせた男 栗原彦三郎昭秀全記録」によると、山上昭久の刀は昭和17年(1942)における現代刀匠の暫定位列表においても「貴品上位」最上大業物、検査役格でした。
 
この刀は元先の差が程好く開き、反り浅目ながらも棒反りのようにはならず、美しい反り姿をしており、地鉄は小板目肌よく練れて柾がかり、刃文は匂口明るく冴え、小湾れ調子に互ノ目を焼き、足盛んに入り、互ノ目丁子交え、細かな砂流かかり、刃中良く沸え、帽子は表裏共に直ぐに極僅かに湾れごころを交え、先丸く横手迄焼き下げています。
 
先にも記述しましたが、反りが浅い割に優雅な反り姿が素晴らしく、鞘を払って手にした際のバランスも抜群です。裁断に際しては、反りが強すぎても良くなく、本刀のようなやや浅目くらいが抜群の斬撃力を発揮するのですが、こうした重要点をしっかりと抑えているところは、やはり実用を重視して作刀していた受命刀工時代の経験こそがなせる技と言えましょう。研磨も真面目な下地が施されているので、現状のままでもその切れ味はかなり期待でき、扱い易いバランス故に居合に於ける片手操作にも非常に適した一刀です。
 
裸身重量767グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,038グラム。