筑州住國光作 平成十六年十月日


筑州住國光作 平成十六年十月日
– Chikushu ju Kunimitsu –
 
 
本名小宮早陽光。國治刀匠の三男で國天刀匠の叔父。新作刀展では数々の入賞経験を持つ実力派の刀匠で、福岡県在住大牟田市在住。國光二代。
 
この刀は元先の幅差程好く開き、先の方でも反りが付き、中切先に結んだ刀らしい体配。地鉄は小板目肌よく練れて詰み精美。刃文はふわりと柔らか味を感じさせる互ノ目乱れで、互ノ目を二つ乃至三つ一山に構図良く配置し、刃中には刃先に迫らんとばかりに足が頻りに入り、帽子は表裏共に乱れ込み先丸く返る。
数寄者による注文打ちであろう、拵には丸に三ツ柏紋の肥後金具が用いられ、鞘は腰元を千段刻みとし、はばきは贅を尽くした金着はばき、白鞘と継木も附属し、特筆すべき瑕疵も無い本格的な美術鑑賞刀です。
拵にガタツキは無く、ほぼ未使用の状態ですので気持ち良く御所持頂ける他、手持ちバランスも非常に良く、軽く感じられるため、片手操作の居合稽古にも最適です。
 
裸身重量728グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,047グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

越中八尾住人大西貞成作之 昭和五十三戊牛年五月吉祥日

越中八尾住人大西貞成作之 昭和五十三戊牛年五月吉祥日
– Ecchu Yao jyunin Onishi Sadashige –
 
 
本名、大西久松。富山県婦負郡八尾町住。受賞経験多数。
 
この刀は元先の幅差程好く開き、中切先やや延びごころ。地鉄は柾気が強い小板目で、地沸付いて地景入る。刃文は湾れ調子に互ノ目や小乱れを交え、所々に大粒の沸を伴い、刃中には足が頻りに入り、金筋や砂流も顕著に現れ、帽子は直ぐに先丸く返る。
鞘を払って構えてみると、手元から中程に重心があり、重さの割にバランスが良い。
※指表区より20センチ程上がった鎬に鍛疵がございますが、御使用には支障ございません。
 
当店々主町井勲監修の下、簡易武用柄を製作致しました。鞘から抜き放つ居合ではなく、抜刀した状態からの試斬のお稽古にはこのままお使い頂けます。居合稽古用としてお使いになられたいお客様には、本鞘を66,000円(税込)にて製作致します。
 
裸身重量958グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,210グラム。
 
 
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肥前國住人忠正作

肥前國住人忠正作
– Hizen no kuni junin Tadamasa –
 
 
元先の幅差程好く開き、中切先に結んだ上品な姿。地鉄は小板目肌柾流れ、杢交じった地鉄は少しく肌立ち、匂口明るく冴えた小沸本位の直刃には、金筋や砂流が顕著に現れ、二重刃や打除風の刃が見られるなど、大和伝気質を感じさせます。帽子は表裏共に直ぐに、先掃掛て沸筋を食い下げて丸く返る。
※部分錆在り。
 
店主町井勲監修の下、簡易武用拵を新調致しました。柄と刀身との芯合せ等、細部に渡りしっかりとしていますので、心ゆくまでお稽古にお使い頂けます。鞘を払って構えてみると、それなりに重さは感じられるものの、手元重心であるためバランスが良く、割と扱い易い一刀かと存じます。
研磨も格安にてお引き受け致しますので、再研磨も是非ご検討下さい。
 
忠正銘に関しては首肯できかねますので、出来良い無銘刀としてお求め下さい。銘を潰せば保存刀剣審査もゆうに合格する一刀ですので、銘消し加工もお気軽に御用命下さい。※要別途加工料金。
 
裸身重量852グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,105グラム。
 
 
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無銘(国分寺助國)

無銘(国分寺助國)
– Mumei (Kokubunji Sukekuni) –
 
 
『古今銘尽』では国分寺助國を法華一派の祖とし、三原物とは別に「備後国葦田郡物」の系図を示しています。その作風は大和伝が強く、古三原の作風に共通する物や、賑やかな刃に乱れ映りの立つ備前気質の作風などが存在します。
 
この刀は大磨上無銘ながらも、元先の幅さが今尚程好く開いた上品な姿と、丁寧に掻かれた二本樋が印象的で、棟は三ツ棟とし、手持ちが軽くバランスがよくとれている。地鉄は板目柾交じりで肌立って淡く映りが立ち、直刃調の刃文は匂口は明るく、小沸が付き、小互ノ目交えて足頻りに入り、刃縁は柾に流れて細かな砂流を随所に見せ、金筋入り、打除や湯走を伴い、帽子は表裏共に直ぐに刃縁掃掛て先丸く返るなど、古雅な作風を余すこと無く示した助國極めの出色の出来口を誇る名品です。
当店にて美術観賞用上研磨他、はばき、白鞘に至るまで、全て最上の諸工作を施しました。研ぎ上がりならではの地刃の冴え、そして諸工作の良さを存分にお楽しみ下さい。
※本刀は出来の良さから日本美術刀剣保存協会京都支部に於ける入札鑑定刀として貸し出した経緯がある逸品です。
 
裸身重量593グラム。
 
 
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無銘(二王)

無銘(二王)
– Mumei (Nioh) –
 
 
周防国二王派は、保延頃の清真、または清平を祖として始まると伝えていますが、確実な遺作は確認されておらず、今日では清綱を事実上の祖としています。
清綱の現存する作例では「文永二年三月 清綱」と書き下し銘のある太刀が厳島神社に存在し、次いで建武二年紀の「防州玖珂庄清綱」銘の短刀が知られ、以後同銘は室町時代まで連綿と続いています。
周防国には東大寺などの寺領が多く存在し、二王派の作風に大和色が強いのは、大和本国との交流によるものと考えられており、二王の名の由来については諸説あるものの、周防国の仁王堂が火事に遭った時、仁王像を繋いでいた鎖を清綱の太刀で断ち切って、仁王像を救い出したことに由来するとされるものが通説となっています。
 
この刀は大磨上無銘ながらも、元先の幅差が程好く開き、表裏に刀樋を深く掻き通すことによって、扱い易い重量とバランスを実現している。地鉄は杢目肌がよく練れて刃方柾流れて詰み、細かな地景入り、淡く映り立って精美。刃文は直調子で柔らかな足が入り、一見単調なる直刃に見えるも、細かな働きが豊かであり、帽子は直ぐに先丸く返っています。
 
附属の肥後拵は、金具に九曜紋があしらわれ、古くは延寿として細川家またはその縁故筋に伝来していた刀である。残念ながら阪神淡路大震災による被災に遭い、頭金具に凹み、鞘に脇指鐔が食い込んで皹割れてしまっている箇所があるものの、掟通りの古い肥後拵のその価値高く、刀身も特筆すべき疵欠点が無く頗る健全。伝来の良さを現在に伝える名刀です。
再研磨の上重要刀剣審査を御受審下さい。
 
裸身重量593グラム。  拵に納めて鞘を払った重量842グラム。
 
 
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