無銘 ~ドイツからの里帰り~

無銘 ~ドイツからの里帰り~
無銘
– Mumei –
 
元先の幅差程好く開いて中切先。地鉄は杢目が良く練れて肌立ち、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、砂流顕著にかかり、一部に尖りごころの刃や互ノ目丁字がかった刃を交え、鋩子は軽く湾れ込んで先丸く返る。
指裏、区から17~18センチ程の所に沈金錆があります。
この刀は敗戦時に戦利品として欧州に持ち帰られた刀で、巡り巡ってドイツ在住の日本人が、是非とも日本に里帰りさせたいとの思いから、当店に空輸された品です。長らくお疲れ様と言葉をかけ、研磨や白鞘を新調して、しっかりと後世に伝え残して下さる心ある方に嫁がせたく思っております。諸工作費用を考慮し、お求め易い低価格でご紹介致しますので、工作に関してはお気軽にご用命下さい。白鞘と研磨を12万円(税込)にて御奉仕させて頂きます。
 
裸身重量618グラム。

無銘 ~沸出来の妙味~

無銘 ~沸出来の妙味~
無銘
– Mumei –
 
元先の幅差開いて切先延びごころ。地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸厚く付いて精美。刃文は匂口極めて明るく、互ノ目乱れを躍動感たっぷりと焼き上げ、太い砂流が見られ、丁字刃交じり、大粒の沸が刃縁を包んで鎬に向かって煙り込み、まさに沸出来の妙味を晒し出す力強い出来口を誇っています。
物打辺りの棟に切込傷があり、歴史浪漫を感じさせる一刀です。茎には銘を消した痕跡が見られます。是非とも保存刀剣審査を御受審下さい。
銀はばきと白鞘を新調してお納め致します。
 
裸身重量514グラム。

(菊紋)若狭守道辰 宝永元年八月日

(菊紋)若狭守道辰 宝永元年八月日
(菊紋)若狭守道辰 宝永元年八月日
– Wakasa no kami Michitoki –
 
会津住長重の子で、俗名を中条太郎吉と称し、後に平右衛門に改める。三善長道の門人で、初銘を長廣と切り、後に道辰に改銘しました。
元禄四年に上京して三代金道に学び、若狭守を受領。はばき下に十六弁の菊花紋を切る。享保十五年十月七日没。
 
元先の幅差程好く開き、切先やや延びごころ。菊紋が切られていることから元禄四年以降の作品鑑せられます。地鉄は小板目柾流れて粕立ち、刃文は匂口明るい互ノ目乱れで、焼頭に砂流が顕著に見られ、足入り、大粒の沸が刃縁をふわりと包み込む。鋩子は直ぐに先丸く返る。
研磨の上、特別保存刀剣鑑定を是非御受審下さい。刀身のみの販売となります。白鞘は38,500円(税込)にて承ります。
 
裸身重量554グラム。

井上真改 (菊紋)延寶七年八月日

井上真改 (菊紋)延寶七年八月日
井上真改 (菊紋)延寶七年八月日
– Inoue Shinkai –
 
身幅広めで重ねもしっかりとし、元先の幅差さほど目立たず、切先延び、反り深めで豪壮な造り込み。地鉄は小板目よく練れて詰み、地沸つく。刃文は匂口明るく、湾れに間延びした互ノ目を交え、刃縁よく沸え、互ノ目の焼頭に足入って小乱れを成し、鋩子は直ぐに先丸く返る。
惜しいことに物打に刃切が在ります。
研磨と白鞘を12万円(税込)にて承りますのでお気軽にご用命下さい。
 
裸身重量574グラム。

備州長船政光

備州長船政光
備州長船政光
– Bishu Osafune Masamitsu –
 
元先の幅差開き、腰元より深く反りがついた優雅な太刀姿が印象的な一刀です。地鉄は小板目杢混じりでよく練れて少しく肌立ち、刃文は匂口明るく、互ノ目乱れに丁字を交え、砂流見られ、鋩子は乱れ込んで先丸く返る。
 
惜しいことに刀身中央から十センチくらい上に上がった所に大きな刃切がああります。優雅な小太刀の参考刀としてご所持頂ければと思います。
研磨は10万円(税込)にて承りますので、お気軽にご用命下さい。
 
裸身重量510グラム。