貞弘作 ~居合稽古用としてお求め易い価格でのご紹介です~

貞弘作
– Sadahiro saku –
手元資料乏しく、いずれの貞弘か判断しかねますが、銘振りや作風は一龍子長光に通じる感があります。鍛錬疵皆無の地沸ついた無地肌に、匂口明るく冴えた互ノ目乱れを焼き、刃中よく沸え、足頻りに入り、総体に角張った互ノ目を形成しています。
 
付属の拵は模擬刀の拵を転用したもので、掲載写真では目釘穴のズレが見られますが、納品時にはそれらを調整し、安心してお使い頂ける状態にしてお納め致します。
刀剣趣味初心者入門用、少年や女性用の短めの居合稽古刀、或いは試斬刃筋確認稽古刀としてお手頃な価格でご紹介致しますので、是非この機会にご検討下さい。
 
※鎬地等に一部小錆が見られ。指表区より10センチ程上の平地の一部を研磨剤で磨かれているため、色合いや光沢が異なる箇所があります。帽子の焼刃がフクラの途中から駆け出しています。
 
裸身重量756グラム。  拵に納めて鞘を払った重量1,000グラム。
 
 
各種クレジットカード、セディナショッピングローンによる分割購入も承っております。お気軽にお申し付け下さい。

太閤園淀川邸での演武

本日は柳原と共に、大阪の太閤園にあります淀川邸にて居合術演武を披露させていただきました。

軽く凹凸がある石畳での演武、受け身をとりそこなっては大怪我を負うことにもなるので、いつも以上に柳原も緊張していたようです。

形演武は約束演武であり、打太刀(負ける方)、仕太刀(勝つ方)が予め決められているのですが、修心流の公開演武では真剣勝負で行っています。

また、剣道の世界などでは打太刀を上手が担当するのですが、残念ながら今現在、本当に業を繰り出せる者が私しかいないため、毎回演武は仕太刀を私が担当し、打太刀を受身をとることができる古参門弟が担当しています。

また、打太刀を演じる門弟には、手加減することなく打ち込むよう指示しています。それで受け損なったり、流し損なって私が怪我を負ったとしても、それは私が未熟な証拠だから、気にすることはない。と言い含めているのです。

そのため業が決まらない場合は、打太刀が勝を得る形で演武を終えても構わない。ということで、毎回演武は真剣勝負なのです。そうしないと単なる剣舞にしかならず、迫力ある形演武はできないものと考えています。

本日の演目は…

 

組居合居業之部(大刀)

・柄捕捌
・亀甲返

組居合立業之部(大刀)

・請流(間)
・中心立(表)
・小手返(真)
・鐔迫(草)
・月光
・柄留返
・柄留返別伝
・切先返
・必勝

剣術(大刀)
・諸手斬
・脇袈裟
・総下段
・影抜
・冠落
・袈裟崩

二刀
・刀合切
・清眼破
・鷹ノ羽別伝請流

試斬
・襷からの襟返
・蜉蝣
・据斬

 

上記の通り真剣勝負での演武のため、中心立と諸手斬の二つの演目に関しては、本来の形とは少し異なる形となりました。

中心立では、本来真向に斬り込んで来るものを受け止めてから剣を立てつつ相手の中心をとるべきところが、柳原の打ち込み(二の太刀)が思いの他速かったため、受け止めずに身体捌きで外して中心を捕る形となり、諸手斬では小手を抑えるべきところが少し間合いが遠かったため、本来の小手ではなく、拳を押さえ込んでの落とし込みとなりました。

互いに本気で勝を争う約束演武だからこその迫力故に、演武終了後、柳原と今回の演武の反省をしている時、記録係として同行していた美術刀剣 刀心スタッフのS君が、「えっ!? あの演武に失敗があったんですか??」と驚く程、演武を見ている人には本来の形と異なる演武になっていたこと、つまり失敗を気付けない演武であったことが何よりの収穫でした。

 

今月15日に新潟で行います演武(AMJ アートミックスジャパン)におきましても、私と柳原の真剣勝負の形演武をご覧頂けます。

新潟での演武では、形通りに演目を終えることができるよう、腕を磨きたいと思います。

皆様是非私と柳原の演武を生でご覧下さい。

 

 

アートミックスジャパン

http://artmixjapan.com/program2018/artist18.php ←AMJチケット購入はこちらからどうぞ

 

リハの際に石畳で木刀の柄の先端が欠け、滅入る柳原と「あ~ぁ」と見守る私。

 

組居合居業之部 柄捕捌

柳原に反撃の隙を与えず勝負を決める。

 

組居合立業之部 請流

 

組居合立業之部 小手返

 

組居合立業之部 鐔迫

本気で打ち合っている様子、お判り頂けますでしょうか。

 

組居合立業之部 柄留返

 

組居合立業之部 柄留返別伝

組居合立業之部 切先返

 

組居合立業之部 必勝

 

剣術 諸手斬

 

二刀 清眼破

 

試斬演武

 

 

挟み納刀 ガイド納刀

私が嫌う納刀に「挟み納刀」と「ガイド納刀」があります。この呼び方は私が付けた呼称なので、他所ではどのように呼ぶのかはわかりません。

それぞれどのような納刀かと言うと、挟み納刀とは親指と人差指で刀身を挟んで行う納刀。ガイド納刀とは指で挟まないまでも、人差指を伸ばしてガイドを作り、そこに刀身を乗せて行う納刀です。

これらの納刀は時代劇で役者さんが多用しています。役者さんは役者さんなので、これらの納刀しかできなくても仕方在りませんが、日頃から居合等、刀に携わっている武術家や武道家がこれをするのはいかがなものかと私は考えています。※流儀の教えとして挟み納刀をするなどの例外を除く

私が居合術を指導している修心館では、上にあげた二種の納刀を行うと私から叱責を受けます。

たかが納刀、別にどうだっていいじゃない。

そう思われる方もおられるかもしれませんが、指で挟んだり、ガイドを作らなくても、身体捌きがしっかりとできていれば納刀はスムーズにできるのです。むしろ、指を使わず納刀することこそが、身体捌きを学ぶためには絶対不可欠と言った方が良いでしょう。更には指を使わないようにすると、刀の発錆を防ぐことにもつながり、二重で良いこと尽くしなのです。

また、挟み納刀やガイド納刀をする人は、身体捌きができておらず、右手主体での抜刀納刀になっている証拠でもあります。

鯉口を見れば実力が判るとは常々私が言っていることですが、納刀時の左手の動きを見ても、実力の有無が判るのです。

ili

これは使えるかも!

そう思ってiliという翻訳機を買ってみました!!

京都での居合・試斬の指導で、海外から来られる方を相手に大活躍してもらおうと思ったのですが…

 

ダメでした…

 

iliがダメというわけではなく、武術指導には不向きであるという結論です。

海外旅行などでちょっとした会話をするには良い機械なのでしょうが…

 

例えば、

「力は必要ありません。」

と、脱力することを伝えたいのに、iliが訳した私の言葉は…

「あなたの手助けは必要ありません。」

でした… 残念!!!

言葉を変えて「力は不要です。」ならどうだ?

結果は同じ。あなたの手助けは必要ありません…

 

じゃぁ、リラックスして下さいならどうだ?

結果は、「リラックスプリーズ。」

…ili使わなくてもこれくらいなら自分で言えます…

 

あと、

「○○さん、○○して下さい。」

というフレーズも、○○さんという名詞を理解していないようで、とんでもない翻訳になってしまいました…

iliを使うときには、彼とかあなたといったように言わないとダメみたいです。

 

折角購入したのに… 伝えたいことを伝えることができない… 残念…

京都河原町にて居合術体験、試斬体験を開催しています。

京都河原町にて修心流居合術兵法の居合術体験及び試斬体験ができます。

場所は

京都市中京区下丸屋町(河原町通)407ー2
ルート河原町ビル5F (MAIKOYA 京都店)
現在のところ、月曜・水曜・金曜・土曜・日曜を柳原が。火曜と木曜を私の長男である友哉が担当し、体験希望者に指導させていただきます。
明日の体験会には私も同行します。主に海外から来られている方向けの企画ですが、国内にお住まいの方でもご参加いただけます。
武用刀や居合稽古用模擬刀に関するご相談も無料にて対応致しますので、どなた様もお気軽においで下さい。
尚、体験会参加は当日飛び入りでも対応出来る限り対応致しますので、お気軽にどうぞ。
※ご参加頂くには体験料が必要です。指導は概ね一時間。料金につきましてはMAIKOYAさんにお尋ねください。06-6556-6247
鐔などの刀装具や武用刀、美術刀剣も展示販売しますので、刀剣好きの皆様も是非いらしてください。

長船住則光 ~姫路城下からのうぶ出し品~

長船住則光 ~姫路城下からのうぶ出し品~
長船住則光
– Osafune ju Norimitsu –
 
兵庫県は姫路市。姫路城下の旧家からのうぶ出し品で、所謂鎧通しと呼ばれる短刀です。研磨諸工作を施して蘇らせて下さい。
 
裸身重量170グラム。

無銘  ~研ぎ上がりが楽しみな一刀~

無銘 ~研ぎ上がりが楽しみな一刀~
無銘
– Mumei –
 
大磨上無銘の脇指で、作刀されたのは室町時代。疵気が無く、研ぎ上がりも期待できる作品です。匂口は明るく冴え、砂流かかり、蛙子風の小さな互ノ目丁子を交えるなど、新刀期とは異なる古雅な雰囲気を漂わせています。
然るべき研磨と諸工作を施し、鑑定書をつけて次の時代に伝え残して下さい。
 
付属の拵は鐔と目貫が失われていますが、鉄地に銀象嵌が施された上手の半太刀金具が用いられています。お好みの目貫と鐔を添え、柄を巻きあげれば拵としても蘇りますが、柄はいっそのこと新調された方が良いでしょう。諸工作に関しましてはお気軽にご相談下さい。
 
裸身重量379グラム。

播磨大掾重高

播磨大掾重高
播磨大掾藤原重高
– Harimadaijyou Fujiwara Shigetaka –
 
初代越前住播磨大掾藤原重高は、新刀期越前を代表する刀工で、新刀鍛冶工系譜に関兼則末葉又は門人とも伝えられています。初・二代は受領あり、それ以下は受領無しと伝え、作風は良く出来た作に肥後大掾等に似るもの。また、日向大掾貞次等に似る作風のもの、互の目乱れ直刃等が見られ、地鉄は板目、小板目の肌立ち心のものが散見されます。
銘字は初・二代とも『越前住播磨大掾藤原重高』を冠して、初代は重高の銘をやや横広に切り、二代は『重』の銘の中の『田』の上空間を縦長に、又『高』の銘字も縦長の形状になり、初代の作品は少なく、二代の作が多く残されています。
 
この脇指は姿や銘文から、二代重高と鑑せられる作で、うぶ買い付けのままの姿でご案内致します。総体に錆に包まれていますが、今のところ疵はなさそうに見えます。焼刃を確認すべく店主町井勲自ら砥石を当てて確認致しましたところ、帽子までしっかりと焼刃が確認できております。
しかるべき諸工作を施し、特別保存刀剣鑑定まで御受審頂いて後世に伝え残して頂きたい逸品です。
 
裸身重量453グラム。

二王清景

二王清景
二王清景
– Nioh Kiyokage –
 
この脇指は刀心店主、町井勲にとって大変思い出深い品です。焼け身であったため、18年程前、町井自ら下地研磨を行い、土置きを施して再刃を行いました。再刃後は再び下地研磨を行い、再度登録しなおしておりますので、かなりのコストがかかっています。正直言うとそれらのコストを考慮すれば15万円以上で販売しなければ赤字となりますが、一振でも多く、刀剣を次の時代に残したいとの思いから、半値以下でご案内致します。匂口は明るく、直刃調の焼刃を焼きあげました。店主、町井勲と志を同じくしてくださる方、どうぞ本脇指を仕上げて頂き、後世に伝え残していただけませんでしょうか。白鞘やはばき、研磨も格安にてお引き受けさせていただきますので宜しくご検討下さい。
しっかりと焼刃をやきあげておりますので、居合抜刀のお供としてもお薦め致します。
 
裸身重量402グラム。

丹波守吉道 ~稚児刀~

丹波守吉道 ~稚児刀~
丹波守吉道
– Tanbanokami Yoshimichi –
 
打刀をそのまま子供用に縮尺した稚児指または雛指と呼ばれる刀です。今のところ疵は見られませんので、研ぎ上がりが期待できそうです。
諸工作代10万円(税込)にて研磨・銀はばき・白鞘の諸工作承ります。お子様のお守り刀として如何でしょうか。
 
裸身重量169グラム。