8月18日(日)に刀心大阪にて開催致しました、第一回「刀剣取扱作法講習会並びに刀剣鑑賞会」にご参加下さった方からのお手紙を御紹介させていただきます。
とても嬉しいご感想を書き綴って下さいました。私を含め、スタッフ一同励みになります。ありがとうございます。
美術刀剣 刀心 町井さま 皆様
ご多忙中失礼致します。
本日、講習会に参加させて頂きましたAと申します。
本日は誠に有難うございました。
町井先生の全てに理由をつけて教えてくださるご教示、丁寧な図解や一つ一つのお言葉、皆様のご経験に基づくお話、拝見・触れさせて頂いた個性豊かな刀剣から、今まで知らなかった多くの事柄を学ばせて頂きました。
手入作法講習用にご用意頂いた脇指は、こんなにも鞘からの抜き差し、柄の脱着が固い白鞘があること、洋鉄故の整った様子を体現する姿、その装いで彫られた銘と、数々の衝撃を受けた一振りになりました。
波平行安の「実戦刀の姿」も圧巻でした。映りの棟側の強度を上げているという機能の一助も伺えたように感じます。今後は傷を見たら周辺も注意深く観察してみようと思います。
直秀は帽子の中の刃文が白熱灯にかざさなくても判然と見えること、そしてよく研がれた刀を触れるというかけがえの無い体験をさせて頂きましたこと、感動しました。
それらを拝見した後の島田義助で、肌立つ地鉄に沸立つ刃文と、相州伝の介在物あり玉鋼の特徴を実感できた気がします。個人的に相州伝の肌が好きなので、拝見できて嬉しい気持ちもありました。
鎌倉・末相州・江戸・洋鉄の肌目を一挙に比較できた経験も印象に残りました。「介在物が少なくなる、なくなること」でどのような変化が起きるかの一端を体感させて頂けました。
私の愛刀の目釘に関しまして、ご査収並びにご指導を頂き誠に有難うございました。
ズレていた故の硬さ、そのズレを直す方法をご教示頂けて本当に助かり、勉強になりました。
お陰様で、帰宅後に目釘を抜き、茎を見ること、および刀身全体の手入れ、そしてその後、元通りに戻す(組む)工程を行うことができました。
本当に有難うございます。
この一振りは(鞘の抜き差しや柄の脱着に)力を込める必要はございませんでしたが、ご教示頂きました抜き方も実践してみました。また、ついに茎の手入れができたので、手に付着した油での手入れも行ってみました。
ついに茎と、根本の刃文や肌を見られて感無量でした。銘に裏の腰樋痕、根本の小さな金筋や板目、刃文の立ち上がりを見て、また、全身を手入れして、よりこの一振りの魅力に触れ、より一層好きになりました。
改めまして、お譲り頂きましたことにもお礼申し上げます。
刀心さんにご縁を頂けましたこと、改めて大変幸いに思いました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、ご多忙の折、お返事に関しましてはお気遣いなさらないで頂けましたら幸いです。
長々と大変申し訳ございません。
第一回、刀剣取扱作法講習会、鑑賞会の様子