http://nihontou.jp/choice03/toukenkobugu/katana/560/00.html
室町時代後期の備前長船の刀工、及びその作刀を総称して末備前と呼称します。中でも清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉・孫右衛門尉・与三左衛門尉・彦兵衛尉・孫兵衛尉などの俗名を冠する刀工の存在が確認されており、祐定、勝光、忠光と共に末備前を代表する刀工の一人として著名で、比較的直刃の作刀が多く残されています。
柄は散逸し、古い塗鞘のみが残されていた本刀を、当店々主町井勲監修の下、気が利いた現代金具を用い、真面目な武用拵を誂えました。
柄は親鮫をぐるっと一枚に腹合着せとし、銀はばきを新調。既製品の安価な切羽が用いられることが多い昨今において、本刀に合わせて手造りした銀切羽を誂えましたので、しっかりと納まり見た目にも清々しい拵に仕上がっています。
古研ぎ身につき、細かいヒケや変色程度の錆が部分的に見られますが、現状でも地刃はご観賞頂けます。居合の形稽古等、存分にお使い頂きいた上で、改めて再研磨を施し、観賞用とされても良いでしょう。手持ちバランスも良いお薦めの一刀です。
裸身重量714グラム。 拵に納め、鞘を払った重量961グラム。